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Tag [続刊レビュー] 2012.09.25
作品紹介はこちら→末次由紀「ちはやふる」
5巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》末次由紀「ちはやふる」5巻
6巻レビュー→肉まんくんこと西田くんとは何なのか…《続刊レビュー》「ちはやふる」6巻
7巻レビュー→最後の壁は誰になるのか、というお話《続刊レビュー》「ちはやふる」7巻
8巻レビュー→我らが詩暢サマに異変!?:末次由紀「ちはやふる」8巻
9巻レビュー→みんなとするから、かるたは楽しい:末次由紀「ちはやふる」9巻
10巻レビュ-→リベンジのためには、太一の成長は必須だった:末次由紀「ちはやふる」10巻
11巻レビュー→殻を破ってまた頼もしく:末次由紀「ちはやふる」11巻
12巻レビュー→それぞれの想いがぶつかる全国大会:末次由紀「ちはやふる」12巻
13巻レビュー→クイーンへのこだわりと、他人本位:末次由紀「ちはやふる」13巻
14巻レビュー→かるたは音を感じる競技:末次由紀「ちはやふる」14巻
15巻レビュー→良い意味で『スラムダンク』的であったように思う;末次由紀「ちはやふる」15巻
16巻レビュー→終わりと始まりの入り交じる夏:末次由紀「ちはやふる」16巻
17巻レビュー→強くならないと相手の前にも座れない:末次由紀「ちはやふる」17巻
関連作品レビュー→「ハルコイ」「クーベルチュール」



1106195602.jpg末次由紀「ちはやふる」(18)


綾瀬さんにしか
つけられない
自信があるわ



■18巻発売です。
 全国高校かるた選手権も終わり、学校に戻った千早たちはそれぞれの戦果を得て一歩前進する。千早も詩暢と戦うため、クイーン戦予選へ向けて練習に励むが、予選の日は修学旅行と重なっていてショックを受ける。そんな中、ケガをしていた右手もようやく完治。満を持して臨む吉野会大会には、A級として初参加の太一、福井から新、そしてライバルたちも参戦し大波乱の予感!
 

〜覚醒する太一〜
 18巻発売です。もう20巻もすぐそこですね。普通は巻を重ねると熱量が落ちがち(特に少女漫画では)なのですが、未だ衰えることのない熱量に驚くばかりです。全国大会が終わり一段落するかと思いきや、かるたは続く。今度はそれぞれ新たな目標を立て、前へ前へと進んでいきます。
 
 さて、そんな中ひと際成長を見せているのが、報われないイケメン・太一。全国大会で一度も負けることなく見事A級へとのぼり詰めた彼ですが、その勢いは今なお継続中。なんと合宿での対戦でも、彼は一度も負けることがありませんでした。(ついでの続きの吉野会大会でもまだ負けてないですよ!)。そんな太一はどうやら、富士崎高校の巨乳顧問・桜沢先生に目をかけられているようです…
 
 
ちうはやふる18−1
自信をつければ化けそう


 一目置かれている、とでも言うのでしょうか。これまでの太一は高い実力はありながらも、どこか突き抜けきれない残念さがあり、顧問から目をかけられるということがあまりなかったイメージ。そんな彼を、桜沢先生は気に留め、その可能性を見出した。単純に指導者としての振る舞いをしただけかもしれませんが、後半登場した桜沢先生の回想では、なんとなく二人に被るイメージがあることに気がつきました。
 

ちはやふる18−2
“天才”のクイーンにどうしたって勝てない桜沢先生


 変態的なセンスを持つ周防名人に詩暢、そして今回登場した元クイーンと、トップに立つ者はまずズバ抜けたセンスを持っているイメージがあります。そしてどこか変わっている。主人公の千早も抜群の“聞こえ”を持っており、どちらかというと天才寄りの人間。新も地味ですが、家系はかるたのサラブレッドです。そんな中、なんのバックボーンもなく、特徴的な才能を描かれることもなく、ただただ努力と戦略、そして気力でのし上がってきたのが太一です。圧倒的な才能に立ち向かう凡才とでもいいましょうか。だからこそ私は、太一の事が大好きで、どうしても肩入れして応援したくなってしまう。桜沢先生もなんとなくそんなことを感じて太一に目をかけたのだとしたら、なんと泥臭くてロマンのある話なんだ、と。4人のうちの、誰か一人でも打ち破ってくれたら、もう飛び回って喜びますとも、私が。


〜今回クイーン戦に出るのか〜
 さて、本編は吉野会大会の真っ最中ですが、なんだかオールスターで天下一武道会みたいになってますね。そしてひと際輝く、準名人の武村六段のかませ犬っぷり。準名人って当たり前ですがNo.2までのぼり詰めた人ですからね。それがブランクが合ったとはいえ簡単に捻られる…。なんて切ない。しかし彼を撃破できたことで、クイーン戦出場の道はより明確に見えてきたようにも思えます。続いて対戦する元クイーンとの結果如何だとは思いますが。
 
 そういえば未来を描いた描写が1巻冒頭にあって、そこで対戦しているのが左利き=恐らく詩暢様である…なんて話はしたわけですが、千早が着ている服から予想出来たりとかしないですかね。今回出場している際に着ているものと、1巻で描かれているものは違うので、少なくとも今年ではないのかな、なんて仮説を立てられたりするのですが、大会直前に新調なんてこともままありそうで、結局結論は出ずです。
 
 あと何より1巻冒頭の描写で気になるのは、

 
ちはやふる18−3
 読手さんが既に登場していたりするんじゃないか、とか。クイーン戦の読手ですから、きっとすごい人なんだと思いますよ。どこかで登場してこないか、これまた注目して物語を追いたいと思います。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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