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Tag [続刊レビュー] 2012.10.04
作品紹介→*新作レビュー*鴨居まさね「君の天上は僕の床」
2巻レビュー→こんなアラフォー世代になりたいです:鴨居まさね「君の天井は僕の床」2巻



1106185489.jpg鴨居まさね「君の天井は僕の床」(3)


もう
好きになってもいいんだね



■3巻発売しました。
 デザイナーのトリさんとウシちゃん。ふたりが一緒に事務所を構える雑居ビルには、個性的な面々がたくさん。そんなご近所さんのひとり、つけ麺屋さんで働く星川さんの恋がなんと進展!?
 

〜ひっさびさの3巻です〜
 2巻が発売されてから何か月ぶりですかね?感覚では2年以上経っているのですが、まぁとにかく待ちましたとも。そして読んでみたらやっぱり面白い。何か劇的なことが起こるわけではなく、ただただとある場所に出入りする人たちの日常を切り取っていくだけなのですが、それが妙に色付いて、キラキラと輝いて見えるから不思議。キャラクターの描き出しが上手いのか、描くネタが面白いのか。そうそう、今回ひとつ気づいたのは、割と専門的な仕事についての解説が多いな、ということ。例えば今回であれば、獣医学だとか、味覚に関する知識だったり、虹彩学なんてものまで登場したり。
 

君の天井は僕の床3−1
 校閲とか、印鑑屋さんとか、普段であればまず覗かないであろう世界まで覗けるので、ついつい興味を持って読み込んでしまうんですよね。そしてそれが上手い具合に日常会話に溶け込んでいるんだ。登場人物たちの世間話というか、知識欲みたいなものにシンクロしちゃうのか、「ふんふん」てな感じで聞いちゃう感覚。


〜何気に進展している恋模様〜
 さて、最初の方で「何も起こってない」とか言っちゃいましたが、いや実は起こってはいるんですよ。ただ絵的にすごく穏やかってだけで。特に3巻は、今まで伏線めいた形で育まれていた恋愛達が、ついに花開いた形となっており、物語的にも割と重要な巻だったんじゃないかな、と思います。
 
 まずはなんといっても星川さん。前半はほぼ彼女の話が展開されることになりました。その体型とサバサバした性格から、どうにも雰囲気がシリアスにならないのですが、それでも彼女成りに置かれている状況とこれからをあれこれ考えることはあったみたいです。というか30目前の女性が23歳の大学生と遠距離恋愛…ってそりゃあなかなか踏み込めないですよね。普通の恋愛漫画だったら、近い場所にいたとしたってその年齢差がハードルとして立ちはだかりそうなもの。特に自分はアルバイトだし、相手はまだ学生だし、おまけに健康状態でイエローカードまで…。そんな課題だらけの二人でしたが、やっぱりお互い好きで、そして最後に背中を押したのは
 
 
君の天井は僕の床3−2
家賃の安さ


 そして自分が、別に今の場所に留まり続ける理由がないことに気がつきます。めでたしめでたし。元々とある雑居ビルをベースに話が展開されている本作ですが、出ていく理由もまた物件関連というのが面白いですよね。しかしこれで星川さんの登場回数減ってしまうのでしょうか。良いツッコミ役だったので、少し寂しい気もします。


〜大人の恋愛ってこんな感じなのかな?〜
 さて、そんな星川さんを横目に、トリさんと本間さんも男女としてもうワンステップ先へ進んでいました。最終的にここまで行くってのはわかりますが、こうなんていうか、ものすごくアッサリというか(笑)もちろん並々ならぬ決意とかってものはあるかと思うのですが、それでもトントン拍子な感じがですね。その淡々さ加減が、いかにもこの物語らしいです。子供めいたトキメキや恥じらいは見せつつも、肝心なところは大人な感じが、妙にリアル感が。トリさんとか本当にいそうですしねー。しかし決めてとなる話題が「お墓」ってのが。子供とかどう考えているのだろう。そういう意味では、楽しくも結婚するにはなかなか難しい年代なのだなぁ、と改めて思わされました。自分もいつかそんなことを考えたりする日がくるのでしょうか。でも、全然問題ないというか、むしろ楽しみに思わせてくれる魅力がこの物語にはあるんですよね。というわけで、まだチェックしていない方は是非ともこの機会に!


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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