作品紹介→生徒に興味なし!超絶放任主義教師の教育新スタイル!:瀬川藤子「VIVO!」1巻
2巻レビュー→逃げてもいい、変わらなくたっていい:瀬川藤子「VIVO!」2巻
瀬川藤子「VIVO!」(3)
ナカムラ先生
かなり
恩師かもしれない
■3巻発売、完結しました。
あくまで事故至上主義を貫く男・ナカムラ。不本意ながらも、毎日、高校教師として過ごしているわけですが、巻き込まれ体質は相変わらずで…。自殺志願の女生徒に追いかけ回されたと思えば、部活のメンバーは家に大挙して押し寄せ…。そしてついに迎える卒業式で、ナカムラは…?
〜完結しました〜
3巻で完結しました。最後の最後までナカムラをはじめ、みんな変わらずでした。それがなんとも心地よい。1巻〜3巻の完結巻まで、こうも主人公が変わらないってのもなかなかスゴいと思います。だって学園モノなのに。もちろん熱血ではなくて、かといってアウトローを気どっているわけでもなくて、そのスタイルはごくごく自然な“自己至上主義”。今回も、初っぱなから「自殺するぞ」とアクションを取ることで人目を引きたがる女の子に目を付けられても…

むしろこちらから突き落とそうとする
ぐらいのことしちゃいますからね。だいぶ極端な例だとはおもいますが、こういった対応も時には必要なのかもしれません。この後に野島先生のフォローがなければ大問題になってた可能性は否めないですが…。フォローしてあげる人がいるからこそ、こんな人がいても大丈夫というか、活きるのかも。部活の中での佐野くん然り、「良いバランスで成り立っているんだな」と思ったのでした。
〜それでも愛はある?ナカムラと報われない住吉さん〜
この“自己至上主義”ってのは“無関心”とはちょっと違っているんですよね。本当に面倒くさくて関わりを持ちたくないのであれば、徹底してネグレクトを突き通すはず。けれども彼は、それはしない。「面倒を持ち込むな」と突き放しはするけれど、決して根本からその手を離すことはありません。今回、住吉さんの迷子騒ぎの際も、住吉発見後…

連れてこさせてまで説教&鉄拳制裁
これも一種の「愛」…?いや、違うか。
しかし住吉さんも報われないですよね。バレンタインのチョコを作ろうという所までは良かったんです。けれどもその後の詰めが甘かった。結局全部自分で呼び込んだ不幸なわけですが、なんだかとっても報われない感が、可愛らしいと言うか可哀想というか…。
〜なんか最後すごい名教師っぽかったから悔しい〜
最終回も相変わらずナカムラでしたが、生徒たちに対する的確な評価がとにかく当を得ていて、しかも去り方とかめっちゃカッコ良かったので、それだけで名教師感が。必要以上に踏み込まず、良い距離感で生徒を俯瞰して見ることができるので、あのアドバイスも至極納得ではあるのですが、なんだか悔しいです(笑)
読むたびにこういう生き方というか性格に憧れてしまいますが、自分は絶対無理ですねぇ。というかそもそもこんな生き方が出来ない人ばかりだからこそ、このキャラクターとこの作品がこれだけ受け入れられているのでしょう。最後まで痛快な本作、まだ未チェックの方は是非ともこの機会にお手に取ってみては如何でしょうか?
■購入する→Amazon
2巻レビュー→逃げてもいい、変わらなくたっていい:瀬川藤子「VIVO!」2巻

ナカムラ先生
かなり
恩師かもしれない
■3巻発売、完結しました。
あくまで事故至上主義を貫く男・ナカムラ。不本意ながらも、毎日、高校教師として過ごしているわけですが、巻き込まれ体質は相変わらずで…。自殺志願の女生徒に追いかけ回されたと思えば、部活のメンバーは家に大挙して押し寄せ…。そしてついに迎える卒業式で、ナカムラは…?
〜完結しました〜
3巻で完結しました。最後の最後までナカムラをはじめ、みんな変わらずでした。それがなんとも心地よい。1巻〜3巻の完結巻まで、こうも主人公が変わらないってのもなかなかスゴいと思います。だって学園モノなのに。もちろん熱血ではなくて、かといってアウトローを気どっているわけでもなくて、そのスタイルはごくごく自然な“自己至上主義”。今回も、初っぱなから「自殺するぞ」とアクションを取ることで人目を引きたがる女の子に目を付けられても…

むしろこちらから突き落とそうとする
ぐらいのことしちゃいますからね。だいぶ極端な例だとはおもいますが、こういった対応も時には必要なのかもしれません。この後に野島先生のフォローがなければ大問題になってた可能性は否めないですが…。フォローしてあげる人がいるからこそ、こんな人がいても大丈夫というか、活きるのかも。部活の中での佐野くん然り、「良いバランスで成り立っているんだな」と思ったのでした。
〜それでも愛はある?ナカムラと報われない住吉さん〜
この“自己至上主義”ってのは“無関心”とはちょっと違っているんですよね。本当に面倒くさくて関わりを持ちたくないのであれば、徹底してネグレクトを突き通すはず。けれども彼は、それはしない。「面倒を持ち込むな」と突き放しはするけれど、決して根本からその手を離すことはありません。今回、住吉さんの迷子騒ぎの際も、住吉発見後…

連れてこさせてまで説教&鉄拳制裁
これも一種の「愛」…?いや、違うか。
しかし住吉さんも報われないですよね。バレンタインのチョコを作ろうという所までは良かったんです。けれどもその後の詰めが甘かった。結局全部自分で呼び込んだ不幸なわけですが、なんだかとっても報われない感が、可愛らしいと言うか可哀想というか…。
〜なんか最後すごい名教師っぽかったから悔しい〜
最終回も相変わらずナカムラでしたが、生徒たちに対する的確な評価がとにかく当を得ていて、しかも去り方とかめっちゃカッコ良かったので、それだけで名教師感が。必要以上に踏み込まず、良い距離感で生徒を俯瞰して見ることができるので、あのアドバイスも至極納得ではあるのですが、なんだか悔しいです(笑)
読むたびにこういう生き方というか性格に憧れてしまいますが、自分は絶対無理ですねぇ。というかそもそもこんな生き方が出来ない人ばかりだからこそ、このキャラクターとこの作品がこれだけ受け入れられているのでしょう。最後まで痛快な本作、まだ未チェックの方は是非ともこの機会にお手に取ってみては如何でしょうか?
■購入する→Amazon