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Tag [オススメ] 2009.03.26
07214267.jpg河原和音「青空エール」(1)


ずっと自分の靴ばかり見てた
だけど
君が信じてくれたから
上を見れた
見上げた空は
青かった



■2巻発売しました。
 小学生の時に観た、甲子園で応援をするブラスバンドに心奪われ、つばさはブラバンの名門・白翔高校に入学する。しかしつばさはブラバン初心者。それに加えて小心者で、いつもビクビクしている。それでも、憧れは捨てきれず、名門ブラスバンド部の厳しい環境に身を投じる。何度も何度もくじけそうになるつばさだったが、その度に野球部の同級生・山田くんが支えてくれた。いつか私もあの場所に   。憧れに向かい、新米ブラバン少女・つばさが小さな一歩を踏み出す!
 
 新米ブラバン少女と、熱血野球少年が織りなす、爽快・熱血・感動ストーリーです。小学校の時から甲子園でブラバン演奏するのが夢だったヒロイン・つばさ。しかしその小心っぷりがたたり、中学時代はブラバン部に所属していなかった。でも高校では絶対にブラバンやるんだ!強い決意を胸に入部を決めます。しかし白翔高校はブラバンの名門。素人の彼女がやっていくには余りにも厳しい環境でした。けれども強い憧れと、同級生の山田くんの支えによって、立ちはだかる壁をなんとか乗り越えていきます。


青空エール
「こんな男の子いないだろ」なんて思わず、物語に身を委ねてみましょう。

 
 「先生!」や「高校デビュー」で知られる河原和音先生の新作です。彼女の作品の特徴として、登場人物がみな、とにかくこれでもかってぐらい真剣で、真っ直ぐな心を持っているということが挙げられるのですが、今回もまた真っ直ぐな登場人物ばかり。前作「高校デビュー」では、ひっかかりをファッションと恋愛に持っていたのに対し、今回は野球とブラスバンドと、青春ど真ん中の題材。河原和音先生の魅力が最大限発揮される題材じゃないでしょうか。それゆえ、今時どうなの?ってぐらい爽快で熱血なストーリーが展開されます。でも決して暑苦しくなることはなく、むしろ心地良い。
 
 最近じゃ珍しいぐらいの、青春ど真ん中ストーリーを展開しているのですが、やっぱりこういうのは読んでいて気持ちが良いです。自分のやりたいことが明確になっていて、それに向かって頑張る。そしてそれを、恥ずかしがらずに真っ正面から描く。素晴らしいじゃないですか。この作者さんらしい、このレーベルらしい秀作だと思います。オススメ。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→とっかかりが前作のようなファッションや恋愛じゃないぶん、こちらの方が入り込みやすくなっているんじゃないでしょうか。読みやすいと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→河原節炸裂の今作。お薦めしないわけないじゃないですか。ぜひ手に取ってみてください。


作品DATA
■著者:河原和音
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット(平成20年9月号~連載中)
■既刊2巻
■価格:各400円+税

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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