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Tag [新作レビュー] 2012.12.14
1106218135.jpg高宮智「殉血LOVERS」(1)


…いいですよ
血 吸っても



■今は昔…吸血鬼たちが人間を養殖する恐るべき学園が存在した!その学園の生徒会メンバーは全員吸血鬼で、自分達の食糧となる人間を増やすために男女をくっつけるイベントばかりを開催。色気もかわいげも、そして恋する気もない彩華にとっては、本当にツライ学園で…!?高宮智が贈る、ファンタジック・ラブコメ!!

 高宮智先生の新作でございます。描くのは吸血鬼ものということで、お得意のファンタジー作品です。舞台となるのは、吸血鬼が運営する学園。この世界の吸血鬼はとあるアレルギーの蔓延によって、RH−(マイナス)の血しか飲めなくなってしまっています。食糧源の枯渇を危惧した吸血鬼たちは、RH−の人間を養殖する方向へと方針転換。ヒロイン・彩華は、そんな養殖されているRH−の血液型の持ち主で、吸血鬼が運営する学園に通っている生徒の一人です。養殖と言っても、人工授精云々といった技術はなく、自然に生殖させる方針。というわけで、普通の学校とは思えないようなラブイベントの数々が企画されています。寮の部屋ももちろん男女相部屋…。けれども彩華は恋愛には一切興味ナシで…というお話。
 

殉血LOVERS
高宮作品っぽい女の子は、ヒロインよりもむしろ脇役の生徒会役員(843歳)だったりします。彼女がもっと登場してきてくれないだろうか。いいツッコミ役になりそうなんですが。


 RH-同士の両親からは、100%の確率でRH−が生まれるんですね。ちょっと遺伝学は疎くて、勉強になりました。養殖というのも、至極納得でございます。とはいえ本作は「養殖」という言葉から受ける印象は皆無で、吸血鬼と人間が対等に共存しているようなイメージ。吸血鬼は人間に快適な居住空間を提供する代わりに、生殖と輸血をお願いし、日々の食糧を確保しているという。そして吸血鬼と人間も割と仲良しな感じございます。その筆頭となるのが、生徒会長の壱花。なぜか彩華のことが大好きな彼は、人間同士の恋愛を推奨しなければいけない立場のハズが、むしろそれの逆を行き、彩華に積極アタック。そして意思の弱い彩華もそれに流されがち…という。
 
 表紙を見ればわかるように、本作は3角関係で物語が進んで行きます。相手役の一人は、先にもご紹介しました生徒会長の壱夏。そしてもう一人が、寮で同室の葵。壱夏はどちらかというとお調子者の軽い感じのキャラ。一方の葵は勉強出来そうな感じの無気力ドS。二人とも正反対の性格で、読者の好みにしっかりとシフトさせてきております。
 
 序盤はどちらかというと壱夏との絡みが殆どで、葵はあまり登場してきません。基本的に空気に流されやすくアホっぽい壱夏と、これまた冷静な判断ができず空気に流されやすいヒロイン・彩華という組み合わせであるため、巻き込まれるトラブルも割とアホっぽいというか。自業自得じゃないか、と思わざるをえないフワフワした感じ。高宮智先生ならではの設定・ストーリー展開での破綻の懸念はないものの、場をピシっと締まった空気にしてくれるツッコミ役の葵の早期参入が期待される所です。今のところどちらに倒れるかはわからないものの、個人的にはアホ生徒会長の方が好みでしょうか。


【男性へのガイド】
→吸血鬼ラブコメって、女性が好む王道ジャンルなのですが、男性ものではあまり見ない気が。またヒロインの萌えっぷりがそこまでではなく、高宮作品として見た時に、他作品よりも男性への訴求力は弱いかもしれません。
【感想まとめ】
→王道設定に熟れた物語展開ということで、安心して見ていられる作品。あとはキャラの魅力をどれだけ引き出せるかだと思うのですが、そこは2巻で期待でしょうか。


■作者他作品紹介
狼耳の凸凹コンビが、学園中を駆け回る!:高宮智「フルムーン ジョーカー」
ちゅちゅでの最後の作品を収録した、高宮智ファンには堪らない一冊:高宮智「S×M」
高宮智「ソラオト」
高宮智「わたしのおくすり」
高宮智「今宵音降る空の下」
高宮智「HEAVEN’SWILL」
女装男子は勘違い美少女の下僕志願:高宮智「かんちがい姫と嘘つき僕」


作品DATA
■著者:高宮智
■出版社:小学館
■レーベル:フラワーコミックスCheese!
■掲載誌:Cheese!
■既刊1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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コメント

高宮智さんの作品、すごくいいですよね!
私最近、ファンになって!!!
高宮さんの作品、大人買いしました(´∀`)
From: maka * 2013/08/09 16:13 * URL * [Edit] *  top↑

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
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