
私の場合あなたと同じ
1989年8月20日18時32分に生まれました
従って
私たちは結婚する宿命なのです♡
■5巻発売です。
超お嬢さま・極楽院永遠子には婚約者がいた。そして18歳の誕生日を1週間後に控えた今日、写真でしか見たことがないその相手に、初めて会うのだ。相手の名前は鷹塔悠河。極楽院家の家訓にある、同日同時刻に生まれた者と結婚すべしという条件に当てはまる人物である。さぁ、ついに感動のご対面…!しかし悠河は何がなんだかわからない様子。それもそのはず、このことは悠河側には伝えられておらず、半分拉致のような形で屋敷に連れられてきたのだ。当然悠河は要求を拒否!しかし、屋敷に閉じこめられ、しばしの間共に過ごすうちに、段々と心を開くようになってきて…!?
極楽院家のしきたりによって引き合わされた、超世間知らずのお嬢さま・永遠子と、悠河の、ドタバタラブコメディです。あまりに突然のことに拒否反応を示す悠河でしたが、永遠子のあまりの真剣さとそそっかしさに徐々に惹かれていき、勢いのままに後日結婚を承諾してしまいます。とりあえず両想い、というか夫婦になるのですが、極楽院家はとにかく常識が通用しない生活レベルと人物たちで、いつも悠河は彼らに振り回されます。いきなり結婚て…なんて思うかもしれませんが、守衛の忍者部隊みたいな者がいたり、裏しきたりがあったり、弟が一服盛ったりと、超展開が連続するので、結果としてバランスがとれる形に。完全なネタとしてそれらの要素を使っているわけで、変に現実に留めようとしない姿勢は逆に清々しくて良いと思います。

すぐにはしゃぐ永遠子はカワイイです。そんなところにも悠河は惹かれたのかな。
超展開を繰り出す要素となっているのが、その登場人物たちなのですが、正直常識人は悠河ひとり。主人公は永遠子ではあるものの、振り回される悠河に感情移入して読むって方が実際には多いんじゃないかな、と。また超展開を我慢できる要素となっているのが、そのテンポの良さとテンションの高さ。それがあるために結果として全体でバランスがとれているので、無理は感じず、むしろそれをネタとして存分に楽しめる内容になっています。ヒロインの永遠子の世間知らずっぷりもカワイイですね。その分素直で気持ちが分かりやすいですし。
アマゾンでは評価が二分してますが、ネタをネタとして楽しめるかどうかってとこにかかっているのかな、という気がします。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→コメディとしてなら十分に男性でも楽しめる余地はあるかもしれません。ハイテンションなラブコメが好きな方は。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→面白く読めると思います。ありえない設定を入れるなら、もうとことんやってやれという姿勢が見られるので、気持ちが良いです。
作品DATA
■著者:葉月めぐみ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成19年No.16~連載中)
■既刊5巻