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Tag [続刊レビュー] 2013.01.08
作品紹介→君にまた会えたこの奇跡を、新たな軌跡に変えて:咲坂伊緒「アオハライド」1巻
2巻レビュー→変わった君にドキッとした:咲坂伊緒「アオハライド」2巻
3巻レビュー→こんなの絶対好きになる:咲坂伊緒「アオハライド」3巻
4巻レビュー→過去も含めて今の君:咲坂伊緒「アオハライド」4巻
5巻レビュー→付き合うまであと1ミリのドキドキ感:咲坂伊緒「アオハライド」5巻
作者他作品紹介→今 伝えたい この想い:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」10巻



1106228833.jpg咲坂伊緒「アオハライド」(6)


イヤじゃないなら

閉じて



■6巻発売です。
 洸の長崎時代の友人、成海唯が双葉たちの高校の文化祭にやってきた。洸が唯に、電話やメールを頻繁にするようになってから距離を感じていた双葉は、複雑な気持ちで唯を迎える。胸かき乱す出来事続きの文化祭……。
 
 
〜なんとも忙しい6巻でした〜
 6巻発売しました。この作品は洸か双葉しか表紙に描かれないので、他の巻と混同しそうになるのです(私だけ?)。今回の表紙は5巻の逆サイドからのカメラ位置になってるようですね。この洸の微妙な表情がまた…。6巻はそんな彼の表情が象徴しているかのように、洸にとっては悩ましい事案が次々と起こり、なんとも慌ただしい内容となっていました。いやほんとにね、めっちゃ喜んだと思ったら、最後ものすごく胸くそ悪いんですもの。山と谷の落差がありすぎですって…。
 

〜ライバル登場〜
 本編は文化祭真っ最中。ここでついに、5巻からその存在が明らかにされていた長崎のライバルがお目見えすることになります。
 

アオハライド6−1
成海唯ちゃん


 髪の毛短めで、なんだか体育が得意そうな印象の女の子。可愛げのある方ではないですが、爽やかさで人気を集めそうな感じです。そんな彼女と洸が絡むたびに、双葉の心はモヤモヤ…。自由行動の時間も、洸は双葉とではなく、成海さんと回るのでした。


〜古典的手法からの一気の転換〜
 こんな展開ですから「この文化祭は彼女の登場に終始もやもやする回かな…」なんて思っていたら、どっこいこの後の展開が凄すぎた。まさかここでぶっ込んでくるとは…。まずは軽音ライブの会場にて、騒音でなかなか声が聴こえない中…
 
 
アオハライド6−2
まさかのアクシデント!


 なんちゅー古典的な手法を!!このアクシデントからのキスというパターン、「階段から転げ落ちて…」というシチュエーションと並んで、もう既に絶滅したかと思っていたのですが、まだ目の当たりにすることになるとは…!しかしそれだけで終わりません(てかこれで終わってたらマジでその度胸にビビりますって。)。放課後の教室、なんとなく普通でいられなかった双葉は、追ってくる洸から逃げるように教室へ。そこで不意打ちのキスから、
 
 
アオハライド6−3
さらに改めてキスを…


 なんていう急展開!この瞬間、これまでのモヤモヤや辛さが報われたような気分になりました。この瞬間が、今までのこの物語で一番の幸せな時間に他なりませんでした。キスしてからの照れつつのやりとりとかも、まったくニヤニヤさせるぜ!しかしまたしてもここで終わりでないのが、このお話の怖い所。幸せな雰囲気は一転、物語は一気に悪い方向へと進んで行くのでした…



〜同じ土俵で戦えない不快感〜
 詳細は割愛しますが、この後の展開はなかなか辛いものがありました。Amazonのレビューでも、割と厳しい声が見受けられます。なんでなんでしょうね、ライバル二人目でそっちになびきそうになる…こういったシチュエーションというか展開は、これまでも色々と見て来たのですが、久々にダメージ大きめと言いますか。
 
 ライバル登場といざこざという、物語における順番的には間違っていないはずなんです。ひとり目のライバルである悠里は、双葉にとってはいわば仲間内で、戦う土俵も相手の手の内もわかる、“事情のわかる相手”でした。それが今度は、自分の知らない中学時代の洸を知っていて、また生活圏も全く別、家庭事情は伝え聞きつつも、結局のところ手の内がわからない“事情のわからない相手”なわけで、迎え伐つべき相手としてのレベルが上がっています。これで普通に対峙できれば良いのですが、残念ながら今回についてはそれができなかった。というのも、今回洸は、成海さんとの深い事情や関係について、双葉に殆どと言って良い程話をしませんでした。そして一方の成海さんも、洸との関係をそれとなく匂わせる程度。洸と成海さんの二人の関係は完全にそこで閉じていて、双葉が対峙しようにも、事情を汲みとれないがために何故負けたのかわからない。そこがなんとも気持ちが悪い。しかもそれをやられたのが、自分達の学校の文化祭でのキス後という、ホームグラウンドでの勝ちパターンから逆転という。
 
 もちろん洸にも考えがあり、またその事情も説明されてはいましたが、恐らく読者の視点として最も多かったであろう双葉から見たときの説明不足感は、拭うことはできなかったのかな、と思います。「雰囲気に流された」という言葉も、ある種の「ばっさり斬り捨てる優しさ」なのかもしれませんが、ちょっとあのシチュエーションでは厳しいものがあったかな。かといってどんな言葉をかけてあげれば良いのか、正解はわかりませんが。


〜報われないけど諦められない双葉〜
 とにかく双葉が報われないですね。この成海さんとの関係も、例えばこの日キスをしていなければここまで拗れる事は無かったわけで。結局のところ全て、タイミングが悪いという。夏祭りの約束は2度も家庭の事情だかなんだかで断られるし、追いかけて欲しい所では見放されるし、全然良い事なんてない。けれどもなお、洸を好きでいるという、その気持ちがすごいです。
 
 普通だったらとっくに諦めていると思うんですが、先の約束の反故も、恋愛レースで敗れての結果ではなく、家庭の事情関連という、恋愛とは別軸にあるものが起因になってしまっているので、スッパリ諦めることができないのかもしれません。悪い言い方をすると洸に生殺しにされているようなものなのですが、それでもなお彼が良いのか。どうも洸の魅力の説明に乏しい気がしていて、そろそろ次あたりで双葉に良くしてくれないとアンチになってしまいそうなのです(おいおい)。きっと7巻で挽回してくれると信じているのですが、果たして。とりあえずそのために、成海さんの事情をしっかりと片付けなくてはいけないわけですが、どう収束つけるんでしょうか…。うーん見えない。たくさんの希望はありつつも、簡単には明るい展望を持つ事ができないラストなのでした。


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コメント

この文化祭での出来事はアオハライドらしいベタなニヤニヤが止まらないことばかりで
アオハライド好きだなーと改めて思った

しかし、しかし・・・
洸のはっきりしない感じ
思い出してイライラ、このレビューを読んでイライラした(笑

次回のさらなるニヤニヤに期待します

From: あきゃね * 2013/01/10 12:40 * URL * [Edit] *  top↑

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