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Tag [新作レビュー] 2013.02.13
1106228835.jpg田中てこ「放課後×ポニーテール」


もーとっくに治ってるっつったら
…怒る?



■漫画が大好きな高校生の夏希は、怪しげな男・桐谷に声をかけられるが、変質者と早とちりして、思わず上段蹴りを繰り出してしまう。男はそれにより骨折…。実は漫画家の桐谷、夏希は結局仕事の手伝いをするハメに。一緒に過ごすうちに、次第に桐谷に惹かれていくけれど、そんな夏希の前に、中学時代の同級生・瀬戸が現れて…!?

 田中てこ先生の2冊目の単行本になります。短編集ではなく、表題作が丸々1巻。2冊目にしてガッツリ連載と、これは期待の現れでしょうか…。なんて、同世代の目黒あむ先生なんかはもう巻数ついていたりしますもんね。特別出世頭というわけでもないのでしょうか。とはいえやっぱり、すごいことです。
 
 さて、物語で描かれるのは、女子高生と漫画家の恋。ヒロインは、恋愛よりも恋愛漫画にばかり興味がある女子高生・夏希。ある日の放課後、無精髭にぼさぼさ髪の明らかに怪しい男から「セーラー服とポニーテールって最強にかわいいよね。写真撮らせてください。」と、ど変態なお願いをされ、恐怖を感じた夏希はそのまま上段蹴りをかまします。怪我をさせてから明らかになったのは、その男は実は少女漫画家で、参考写真として被写体になって欲しかったという経緯があったということ。その後再度、物語のモデルになって欲しいと頼まれるのですが、怪我をさせてしまった手前断るわけにもいかず…というお話。


放課後ポニーテール
コメディベースでかつ、非常にテンションが高いです。ヒロインの元気さに引っぱられている部分が大きいと思うのですが、こんな勢いの良さが。

 
 田中てこ先生って、セーラー服がお好きなんでしょうか。というのも、デビュー単行本のタイトルが「カメラと夏とセーラー服」(→レビュー)と、おもいっきりセーラ服モチーフなんですよね。また、この物語の相手役である漫画家の桐谷も、セーラ服が大好きと、やたらと女子高生周りの記号的なモチーフが印象に残ります。
 
 夏希は割と序盤に恋心を抱くものの、一方の桐谷はなかなかそんな素振りは見せず、夏希は思い悩みます。この辺は歳の差ものの定番の展開という感じ。お互いそれなりに意識しつつも、相手役の桐谷がどうにも余裕がないというか、余裕がないがゆえに素っ気ない態度を取ってしまうという、そんなシチュエーションに萌える物語かな、というのが個人的な所感です。1話〜3話あたりは割りとオーソドックスで、あまり特筆すべきところはないのですが、相手役がそんなキャラだけに、想いが通じ合って以降はニヤニヤポイントが激増です。
 
 先程も書きましたが、ヒロインがかなりの元気キャラであるため、物語は終始ハイテンションで展開。周囲のキャラも彼女に引っぱられる形で終始賑やかで、最初から最後まで、一気に駆け抜けていった感じでした。勢いが付きすぎるのか、緩急をつけてしっとり見せるシーンも、なんだか一気に流れてしまったような感もありますが、その辺含めてヒロインの元気の良さの現れなんじゃないかな、と思います。読むとただただ元気に明るくなれる、気持ちの良い恋愛漫画でした。


【男性へのガイド】
→前作同様、やっぱり少女マンガど真ん中という感じです。制服&ポニーテール萌えの方は。
【感想まとめ】
→絵柄も物語展開もこれといって目を引くものはないのですが、読み終わってやたらと気持ち良いというか、清々しい気持ちになっていました。小手先の部分では説明できない、力強さを持った作品です。


作品DATA
■著者:田中てこ
■出版社:集英社
■レーベル:別冊マーガレット
■掲載誌:別冊マーガレット
■全1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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