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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2013.03.09
1106218170.jpg里中実華「まりんとゆうれい」(1)


すべては
この幽霊のせいです!



■内気で大人しいまりんは、実は超霊媒体質。霊と目が合うと憑依されちゃうんです!!ある日、女子高生っぽい霊に憑依され…片想い中の堀くんに、みんなの前で霊が勝手に告白!!しかも勝手にキスまでされちゃって…。霊に振り回されたばかりのまりんの恋の行方は…!?まりん&幽霊が贈る、新感覚ラブコメディ!!

 1巻の発売は昨年の11月ということで、ちょっと遅いご紹介。今月末に2巻が発売されます。里中実華先生の初コミックスでございます。初コミックスながら連載でしかも巻数付きというのはすごい。作者さんコメント見ると結構お若い気がするので、新進気鋭の期待の先生という感じでしょうか。
 
 あらすじはタイトルにもあるように、幽霊が登場する学園ラブコメディでございます。ヒロインのまりんは霊感体質で、幽霊の姿が見えるだけでなく、目が合うと憑依されてしまうというちょっと困った体質の持ち主。そしてここ最近彼女につきまとっているのが、女子高生風の幽霊。その幽霊にまりんの好きな人(堀くん)を知られてしまったことをきっかけに、勝手に憑依されて、勝手に告白されて、さらに勝手にキスまでされてしまいます。早々に自分の学校生活が終了したと絶望するまりんでしたが、その後思わぬ展開に…というお話。


まりんとゆうれい1−2
乗っ取る幽霊・れいはとにかく積極的。ヒロインであるまりんとは正反対の性格で、いつもまりんは振り回されてばかり。


 いやー久々にマーガレットらしい良コメディを読んだな、という気分でした。別マとは違い、ひとつふたつぶっ飛んだ要素を落としこんで展開するのがマーガレットの常道なのですが、本作は幽霊という要素がそれにあたります。普段は内気なヒロインが、幽霊が憑依することで一転大胆に変身し、物語は思わぬ方向に転がっていく…という内容で、憑依する幽霊次第で幾らでも展開の引き出しは用意できるので、非常に転がしやすそう。コメディ枠なためかショートページで、1巻に10話くわい詰め込まれている形。そのためかテンポ良く話が進んでいくので、非常に読みやすく飽きが来ないです。
 
 基本的にはドタバタコメディなのですが、出発点がそうであるように、しっかりと恋愛を絡めて展開。中盤以降はシリアスな展開も交え、しっとりとした雰囲気にもなります。1話が短いので、その辺の切り替えも比較的しやすく、上手く活用しているなぁという印象。ヒロインのまりんはとにかくいい子で、また相手役の堀くんも思いのほか懐が深いいい男。彼はツッコミタイプであるので、話がしっかり締まります。そして幽霊のまりんが暴走装置ということで、配役のバランスも良いですね。私はふわふわ自由に行動する幽霊が好きです。


まりんとゆうれい1−1
憑依されていなくても振り回される図。もうそういう運命なんです、きっと。


 絵は安定していないですし、大胆なネタを用意しているわけではないのですが、転がし方が上手いのか、不思議と引き込まれてしまいます。絵柄のせいなのかネタのせいなのか、どこか安心さを感じる部分も。印象としては、90年代りぼんのコメディ作品に近いものがあるでしょうか。これを機に一気に定着して欲しいですが、マーガレットでいうと佐藤ざくり先生とかの路線に納まるのでしょうか?当作の目下の不安は、人気が出ることでページ数増ないし長期連載となり、間延びしてしまうというところだけなのですが、この辺もショートページで展開し続ければ問題ない気もしますし、それによってまた違う顔を見せてくれるかもしれませんし。新連載決定の賞レースでは読者投票1位ということで、この作品も作者さんも、どちらもこれからが非常に楽しみな存在が登場してきました。


【男性へのガイド】
→少女漫画に親しんでいる人であれば問題なく行けるかと思います。
【感想まとめ】
→これは面白かったです。マーガレットらしい良コメディ。2巻が今月末発売ということで、楽しみですね。


作品DATA
■著者:里中実華
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット
■既刊1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

カテゴリ「マーガレット」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

とっても読みやすいですね!

ネットサーフィンしていたらたどりついたのですが、びっくりしました。

わたしは特に他のレビューサイトを見たことがないのですが、
画像も、小見出しもリンクも分かりやすく、なんて丁寧に作られているのだろう、と。

まるで実際に漫画を読んでいるのかのように楽しめました。

すごいですね!
From: りなぽん * 2013/03/12 01:22 * URL * [Edit] *  top↑

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




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レビュー
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いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
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BEARBEAR
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レビュー
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
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