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Tag [続刊レビュー] 2013.05.14
作品紹介→転校生は勝ち気な美少女魔法使い:香魚子/柚木麻子「魔法使いの心友」1巻



1106246724.jpg香魚子/柚木麻子「魔法使いの心友」(2)


心に花を咲かせたら
決して
枯らしてしまわないで



■2巻発売、完結しました。
 魔美坂リサの魔界のプリンセス探しを手伝うことになった楠そよ。何でもできて美しいリサに憧れや、複雑な気持ちを抱きながらも仲良くなっていく。憧れだった涼平先輩と急接近したそよ。しかし、リサが目的だったと知り落ち込む。リサへの黒い感情から、そよは抜け出し友情を復活させられるの…?一方、リサは変化した涼平に惹かれていく。魔女が人間に恋することは禁じられていて…。そして魔界のプリンセス候補は、意外なところに…!?
 
 
〜完結しました〜
 2巻で完結致しました。もうちょっと続くのかと思っていたので、このタイミングでの完結は意外。伯爵と妖精は4巻まで出ていますから、その流れに乗るのかな、とか思っていました。当初予定通りの完結かはわかりませんが、2巻は割と展開が早く、ちょっと忙しかったかな、という印象。Amazonレビューでもそんな内容のものがありますし、その印象はみんなが抱いていたということでしょうか。個人的な感覚からすれば、2巻に詰め込んだものを、あと1〜2巻ぐらいでゆっくりやれば、もっと心にじんわりと沁み入る作品になったんじゃないのかなぁ、なんて思いました。
 

〜非常に人間らしい表情を見せたリサ〜
 なんて、気づけば完結したということしか話していないので、内容のお話をせねば。あれこれ詰め込まれた2巻ですが、中でも印象に残っているのが、魔法使いであるリサが、1巻と異なり非常に人間味溢れる姿を見せたというところ。1巻は完全無欠のゴーイングマイウェイな美少女魔法使いで、どこか人間離れした印象が非常に強かったのですが、今回は涼平先輩に恋に落ちることから、今まで見られなかった「弱み」が垣間見られるようになりました。特に意識し始めてから恋に落ちる過程で、国立を離れることで魔法が使えなくなる、また魔力を封印され普通の女の子になってしまうというシーンがあったのですが、そこでのリサは今までと違って、また可愛かった。
 

魔法使いの心友2
 評判の良くない先輩の家に転がり込むという、普通に考えればありえない展開なわけですが、そこは目を瞑るとして、この恋する女の子な表情がいいじゃないですか。しかも弱りに弱って、胸に顔を埋めちゃったり。


〜なんだかんだ良い話でした〜
 ドタバタと物語が進んだ割には、お話もしっかりあるべきところに落とされており、納得感というか、満足感はしっかりとありました。ただちょっと腑に落ちなかったのは、リサが去った後の魔法でしょうか。リサが去った後、クラスメイトたちはリサの記憶を無くし、「本来あるべき姿」になったくだり。これって、1巻〜2巻で築き上げてきた、リサとそよの頑張り(本来の目的はロータスを探すことではありますが)をそのまま無かったことにするようなもので、えらい力技だなぁ、と。芽生えさせた変化のきっかけを、育てる方向に倒れるかと思いきや、リセットとは。
 
 そんな中、リサとの思い出を共有したまま先に進んで行く人物が二人。それが涼平先輩とそよ。涼平先輩については、それまで居場所がなかった少年が、自分のいるべき場所を見つけて全うに生きていくという、非常にオーソドックスで気持ちの良い結末を迎えることに。加えて魔法の勉強を頑張ることは、イコールでリサとの関係の進展を意味するわけで、何気に最も未来が見えたのは彼のような気もします。リサは目的を達成して、安寧を手に入れていますし。
 
 またそよも下界で唯一記憶を無くしておらず、他のキャラとは異なる扱いであることがわかります。「魔法使いの心友」というタイトルにもある通り、彼女はリサの心友になりました。友達と親友にはやはり大きな隔たりがあり、その他のキャラと対比しての、そよの特別感がしっかりと出た良いまとめだったのではないでしょうか。ただ“その他”の扱いが結構ぞんざいだったというだけで(笑)そういえば最後、そよに新たな恋の予感が訪れていましたが、結ばれずに新しいキャラを適当にあてがわれるというのは、恋愛ものにおけるかませ犬キャラの典型的なパターン。ダブル主人公という立て付けではあると思うのですが、やっぱりどちらかというと、リサの方が目立っていたなぁ、と振り返って思うのでした。


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From:  * 2013/08/23 10:46 *  * [Edit] *  top↑

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