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Tag [新作レビュー] 2013.05.29
1106256082.jpg水野美波「新聞部の小松さん」


案外
似た者同士かもしれない
私達



■新聞部の活動に命を懸ける小松さんは、他人の噂には興味津々だけど、恋とは無縁な女の子。でも、とあるきっかけで生徒会議長で人気者の葵くんから告白されてしまい…。恋愛とは今まで無縁、そもそも私でつり合うの!?無理無理、絶対、恋愛なんて!恋愛ヘタな女子の甘々ラブライフ・コメディ開幕!!

 以前ご紹介しました「青春トリッカーズ」(→レビュー)の続編です。水野美波先生は「虹色デイズ」(→レビュー)を別冊マーガレットで連載中で、じわじわと知名度をあげてらっしゃいます。ここに来て青春トリッカーズの続編とは!続編と言えども、今回スポットライトが当てられるのは、生徒会の面々ではなく、そのうちの一人・生徒会議長の葵くんと、そんな彼と前作で絡んだ新聞部の小松さん。物語は、いつもニコニコ笑顔でモテる葵くんが、小松さんの彼氏に立候補(要するに告白)するところから始まります。今まで恋愛経験のない小松さんは、いつもジャージで女子力も低め。そんな私が恋愛はおろか、人気者の葵くんと付き合うなんて、とんでもない…!とたじろぐのですが…というお話。


新聞部の小松さん
小松さんはついつい部活に熱中しがち。そんな彼女に見てもらうため、あの手この手で葵くんがリード。


 前作で恋敗れ傷心気味だった葵くんを、小松さんが慰めてくれたという経緯があるわけですが、別に前作読まずともついていける内容になっています。すっごく余裕があると見せて、実はそんなに余裕がない男の子と、全力で余裕がない女の子の組み合わせ。付き合うなんて無理!なんて状態から、なんとかして付き合う段階に持って行くも、それ以上は強く出れずに付き合う以前とあまり変わりなく…。そんな状態に笑顔を見せつつ危機感を覚える葵くんと、そんな葵くんの気持ちもつゆ知らず、新聞部の活動に力を入れてしまう二人の噛み合なさが微笑ましいです。
 
 
新聞部の小松さん1
小松さんの魅力は、なんといってもその素直さでしょうか。自分に自信がなくて、でもそれを隠そうとしないで、ちゃんと相手に伝える。それが相手の負担になるとか、そういうことを考える余裕はないわけですが、それが逆に安心感を生むというか。
 
 
 恋愛一本で行くのかと思いきや、途中で新聞部の活動がちょいちょい入り込んできます。そのためどっぷり甘々な青春ラブコメという感じにはなっていないのですが、これがある意味読みやすさを後押ししているとも言えるかと。テンポ良く、学園生活が描かれるため、サクサク読めてしまいます。また確かに今回の恋愛模様に限って言えば、1巻まるまる使って描きあげる程のドラマや切なさもないので、このぐらいのペース配分でちょうど良いのかも。

 また読切りが一本収録されているのですが、これがまたかなり痛々しくて良かった!勘違いくんの失敗が描かれる内容で、読んでてかなり痛くて辛かったのですが、これは結構印象に残りましたとも。もう一番最初からフラグ立てまくりで、結末なんてわかりきっているのですが、最後きっちりまとめて読後感よし。これもまた青春。


【男性へのガイド】
→少女漫画ですが、キャラの弱い部分がしっかりと出ているので、親しみやすさはあるかもしれないです。エピソードは多少ハードルを感じる部分はあるかもしれないですが。
【感想まとめ】
→相変わらず読みやすいです。もっと欲張るのなら、恋愛に集中した上で、切なさを落とし込んでくれれば…ってそれは欲張りすぎか。


作品DATA
■著者:水野美波
■出版社:集英社
■レーベル:別冊マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット
■全1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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