作品紹介→みんな自分だけの流れ星を探してる。:やまもり三香「ひるなかの流星」1巻
2巻レビュー→片想いが重なる高一の夏:やまもり三香「ひるなかの流星」2巻
3巻レビュー→馬村くんが不憫すぎる件:やまもり三香「ひるなかの流星」3巻
4巻レビュー→元カノのフォローパスが決勝点に?:やまもり三香「ひるなかの流星」4巻
5巻レビュー→ひとつの恋の成就とひとつの恋の終わり:やまもり三香「ひるなかの流星」5巻
関連作品紹介→「シュガーズ」
やまもり三香「ひるなかの流星」(6)
だから
笑え
■6巻発売しました。
獅子尾と想いが通じ合って、ドキドキしっぱなしのすずめ。キョリをもっと縮めてみたくていろいろ頑張りますが、うまくいったり、いかなかったり。しかも、馬村が何か気づいたみたい…?季節はもう、クリスマス。すずめは獅子尾を誘おうとして…。
〜クリスマスイベント〜
さぁ、6巻発売です。なんかつい最近レビューをお届けした気がしますが(5巻レビューが5/11でした)、気にせず行きましょう。前回ついに獅子尾と想いが通じ合ったすずめ。正式に「付き合う」とは言っていないものの、互いに意識しつつ、時間は過ぎて行きます。そして訪れるのは、クリスマス。パーティでも、デートでも、一気に畳み掛けるチャンスが眼前に。しかし二人は教師と生徒、普段過ごしているフィールドは一緒でも、友達は違うし仕事も違う、そして何より人前で一緒には過ごすことができない。そう簡単に神様は先に進めてはくれません。そうなるとヒロインは、どうしても寂しさを募らせるものなのですが、そんな時に活躍するのがかませ犬。そう、今回は馬村がまたしても頑張ってくれました。
〜当て馬全開の馬村くん〜
正直想いが通じた時点で緩やかにフェードアウトしてくんじゃないかなんて危惧していたのですが、そんなことはなかったです。かなり頑張って食らいついていますよ。もうね、フォローっぷりがすさまじい。普通だったらそのまま過ぎてしまうようなものだって、華麗にクビを突っ込んで慰めてくれるわけですよ。まずはすずめが獅子尾におにぎりを作ってくるも、渡せなかった時…

颯爽と表れ、自分が食べる
もちろん彼女の作ったおにぎりを食べたかったってのもあったでしょうが、なにより放っておけなかったからこその行動。わざわざ探してくれていますから、素敵です。不格好なおにぎりに文句を言うのはご愛嬌。ここで甘くしないからこそ、甘ったるすぎず何度だって繰り返せる(個人的所感)。
そしてなんと言っても一番の見せ場はクリスマスでした。今回もしっかりとすずめの悲しみの感情をアンテナで感じとって、自らが誘う形でクリスマスツリーを見に行くのでした。これももちろん一緒にクリスマスを過ごしたいってのもあt(以下略)。さらに彼女の悲しみの源泉(クリスマスを一緒に過ごせなかったこと以上に、誕生日を言えなかったこと)を引き出し…

自分のマフラーをプレゼント
このシーンもそうですが、何よりその後の言葉と表情が素敵でした。赤面しながら「泣きそうな顔すんなよ。笑え。」と。本当に感動もひとしお。一瞬「ああ、これが馬村のハイライトになるのかも…」なんて想いがよぎったりもしましたが、それぐらい良かった(かませ犬として)。またかませ犬ポイント(何のポイントだろう)が高いのは、その後にすぐに背中を向けて立ち去った所とか。

さらに後日、余計なお世話で獅子尾に誕生日のヒントを与えて、さらに焚き付けてしまうという、無駄に親切な行動を取った所も、かませ犬ポイント高いですねー。
誰よりもすずめのことを見ていて、誰よりもすずめのために行動しているのに、それでも想いは報われない。作者さんのコメントで「これは馬村くんの成長記ではありません…!!」なんて書かれていますが、もう成長記でいいじゃないですか。ダメなんですか?ダメですか…。
〜まだ可能性があると信じたい理由〜
相も変わらず馬村に夢中、しかもかませ犬として夢中なわけですが、それでもまだどこかで、馬村ルートを信じている自分がいます。もう可能性なんて5%もないくらいなんですが、それでもまだ0じゃない理由をちょっと探ってみたいと思います。
①キスをしていない
さて、恋人っぽい感じが満載であったすずめと獅子尾ですが、今回はまだ手をつないだだけ。キスは結局未遂で終わりました。少女漫画でファーストキスは結構重要で、想った相手とキスが出来たれば、まずその人と最後まで行きます(別フレではキスはおろか初体験の相手と結局ダメだったなんて例もありますが)。今回のキス未遂は、十中八九次へのお楽しみだとは思うのですが、6巻終了時点では、馬村にとっては首の皮一枚なんとかつながった状況。これでキスきちゃったら、もう完全に終了宣告ではありますが。
②都合良さげな女の子が登場していない
さらにもう一つ、かませ犬には大抵都合良さげな脇役の女の子があてがわれるものなのですが、今のところその候補は登場していません。これまでであれば、ゆゆか様がその最右翼だったのですが、どうも土牛先輩との恋愛が発展していきそうな気配が濃厚に。今回、貧乏エピソードが飛び出し、なんとなく良い人というか、ちゃんとしてる人みたいな雰囲気が出来上がっています。そうすると、もう馬村の相手いないよねっていう。表れていない段階では、もうひたすらにすずめに想いを寄せるしかないわけで。ここでそれっぽい女の子が登場したら、またしても終了s(以下略)
いや、もう9割9分獅子尾なんですけど、このままだと本当に馬村不憫という。その不憫さがゆえに愛らしいのですが、いつかどこかで、ちょっとだけ幸せになってくれれば、と。ただただそう願うばかりです、はい。
■購入する→Amazon
2巻レビュー→片想いが重なる高一の夏:やまもり三香「ひるなかの流星」2巻
3巻レビュー→馬村くんが不憫すぎる件:やまもり三香「ひるなかの流星」3巻
4巻レビュー→元カノのフォローパスが決勝点に?:やまもり三香「ひるなかの流星」4巻
5巻レビュー→ひとつの恋の成就とひとつの恋の終わり:やまもり三香「ひるなかの流星」5巻
関連作品紹介→「シュガーズ」

だから
笑え
■6巻発売しました。
獅子尾と想いが通じ合って、ドキドキしっぱなしのすずめ。キョリをもっと縮めてみたくていろいろ頑張りますが、うまくいったり、いかなかったり。しかも、馬村が何か気づいたみたい…?季節はもう、クリスマス。すずめは獅子尾を誘おうとして…。
〜クリスマスイベント〜
さぁ、6巻発売です。なんかつい最近レビューをお届けした気がしますが(5巻レビューが5/11でした)、気にせず行きましょう。前回ついに獅子尾と想いが通じ合ったすずめ。正式に「付き合う」とは言っていないものの、互いに意識しつつ、時間は過ぎて行きます。そして訪れるのは、クリスマス。パーティでも、デートでも、一気に畳み掛けるチャンスが眼前に。しかし二人は教師と生徒、普段過ごしているフィールドは一緒でも、友達は違うし仕事も違う、そして何より人前で一緒には過ごすことができない。そう簡単に神様は先に進めてはくれません。そうなるとヒロインは、どうしても寂しさを募らせるものなのですが、そんな時に活躍するのがかませ犬。そう、今回は馬村がまたしても頑張ってくれました。
〜当て馬全開の馬村くん〜
正直想いが通じた時点で緩やかにフェードアウトしてくんじゃないかなんて危惧していたのですが、そんなことはなかったです。かなり頑張って食らいついていますよ。もうね、フォローっぷりがすさまじい。普通だったらそのまま過ぎてしまうようなものだって、華麗にクビを突っ込んで慰めてくれるわけですよ。まずはすずめが獅子尾におにぎりを作ってくるも、渡せなかった時…

颯爽と表れ、自分が食べる
もちろん彼女の作ったおにぎりを食べたかったってのもあったでしょうが、なにより放っておけなかったからこその行動。わざわざ探してくれていますから、素敵です。不格好なおにぎりに文句を言うのはご愛嬌。ここで甘くしないからこそ、甘ったるすぎず何度だって繰り返せる(個人的所感)。
そしてなんと言っても一番の見せ場はクリスマスでした。今回もしっかりとすずめの悲しみの感情をアンテナで感じとって、自らが誘う形でクリスマスツリーを見に行くのでした。これももちろん一緒にクリスマスを過ごしたいってのもあt(以下略)。さらに彼女の悲しみの源泉(クリスマスを一緒に過ごせなかったこと以上に、誕生日を言えなかったこと)を引き出し…

自分のマフラーをプレゼント
このシーンもそうですが、何よりその後の言葉と表情が素敵でした。赤面しながら「泣きそうな顔すんなよ。笑え。」と。本当に感動もひとしお。一瞬「ああ、これが馬村のハイライトになるのかも…」なんて想いがよぎったりもしましたが、それぐらい良かった(かませ犬として)。またかませ犬ポイント(何のポイントだろう)が高いのは、その後にすぐに背中を向けて立ち去った所とか。

さらに後日、余計なお世話で獅子尾に誕生日のヒントを与えて、さらに焚き付けてしまうという、無駄に親切な行動を取った所も、かませ犬ポイント高いですねー。
誰よりもすずめのことを見ていて、誰よりもすずめのために行動しているのに、それでも想いは報われない。作者さんのコメントで「これは馬村くんの成長記ではありません…!!」なんて書かれていますが、もう成長記でいいじゃないですか。ダメなんですか?ダメですか…。
〜まだ可能性があると信じたい理由〜
相も変わらず馬村に夢中、しかもかませ犬として夢中なわけですが、それでもまだどこかで、馬村ルートを信じている自分がいます。もう可能性なんて5%もないくらいなんですが、それでもまだ0じゃない理由をちょっと探ってみたいと思います。
①キスをしていない
さて、恋人っぽい感じが満載であったすずめと獅子尾ですが、今回はまだ手をつないだだけ。キスは結局未遂で終わりました。少女漫画でファーストキスは結構重要で、想った相手とキスが出来たれば、まずその人と最後まで行きます(別フレではキスはおろか初体験の相手と結局ダメだったなんて例もありますが)。今回のキス未遂は、十中八九次へのお楽しみだとは思うのですが、6巻終了時点では、馬村にとっては首の皮一枚なんとかつながった状況。これでキスきちゃったら、もう完全に終了宣告ではありますが。
②都合良さげな女の子が登場していない
さらにもう一つ、かませ犬には大抵都合良さげな脇役の女の子があてがわれるものなのですが、今のところその候補は登場していません。これまでであれば、ゆゆか様がその最右翼だったのですが、どうも土牛先輩との恋愛が発展していきそうな気配が濃厚に。今回、貧乏エピソードが飛び出し、なんとなく良い人というか、ちゃんとしてる人みたいな雰囲気が出来上がっています。そうすると、もう馬村の相手いないよねっていう。表れていない段階では、もうひたすらにすずめに想いを寄せるしかないわけで。ここでそれっぽい女の子が登場したら、またしても終了s(以下略)
いや、もう9割9分獅子尾なんですけど、このままだと本当に馬村不憫という。その不憫さがゆえに愛らしいのですが、いつかどこかで、ちょっとだけ幸せになってくれれば、と。ただただそう願うばかりです、はい。
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