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Tag [続刊レビュー] 2013.06.11
1巻レビュー→ここは男が絶滅してから2000年後の世界:阿仁谷ユイジ「テンペスト」1巻
2巻レビュー→人類の命運よりも守りたいものが生む歪み:阿仁谷ユイジ「テンペスト」2巻
3巻レビュー→“普通”から“特別”への昇華:阿仁谷ユイジ「テンペスト」3巻




1106288536.jpg阿仁谷ユイジ「テンペスト」(4)


私も
キラルを示したかった



■4巻発売しました。
 2000年間、誕生し得なかった〈男〉の創出のため、冷凍保存精子による受精実験を開始した中央。すべての被験者が着床に失敗する中、唯一〈妊娠〉に成功したカヤシマに異変が。一方、女性消滅を引き起すサキュバス現象が中央付近で観測され、隔離中の皇がサンプル回収に向かう。男であることを隠し続ける姫と、彼を嫌悪する皇、二人の距離が限りなく縮まっていく……!?


〜ド変態のキリエさんばかり印象に…〜
 4巻発売致しました。今月のITANは「昭和元禄落語心中」に「梅鴬撩乱」と、結構主力そろい踏みな感があります。さて、「テンペスト」ですが4巻に差し掛かって俄然盛り上がってきましたよ!…キリエさんが。いや、色々見どころはあったと思うんですけど、今回ばかりは最初から最後までキリエさんしか印象に残ってないです。もう、圧倒的な存在感でした。こんなにも存在感を放っているのに、なお表紙を飾れずにいるという不憫さ。いや、それ以上に、作中でも不憫だったような…。そのお話は後々にするとして、まずはキリエさんの変態っぷりからの赤面をご覧ください。
 
 まずはこちら、ヘルスチェックをするために服を脱いでいる姫に「私がみてやろうか?」なんて早速変態チックに恍惚の表情で言ってみたら、靴が飛んできて頑なに拒否されてからの…
 
 
テンペスト4−1
このドキドキが止まらない感


 ど変態じゃないですか!こうして姫の知らない部分を引き出すことに快感を覚えてしまう、なんて不器用で質の悪い人なんだ。正直姫に対して歪んだ感情のままに悪事を働くだけ印象悪いのですが、こういう表情見せられちゃうと1センチぐらい肩入れしたくなっちゃうという。しかもキリエさん、こっからもう一発ありますから。それは、サキュバスが中央付近を襲った時。逃げ遅れたカヤシマさんを、姫が助けに行こうとしたときのこと。カヤシマは放っておけと言ったキリエを、姫がビンタ。
 


テンペスト4−2
そこで本音と赤面を


 なんですかこの仄かなデレは…!かなり緊迫したシチュエーションであったのですが、この一瞬だけはそれも吹っ飛ぶという、キリエさんの純情っぷり。ただの恋する素直になれない女の子です。このページの最後とか、完全にしおらしくなってしまって、「誰だお前」って感じです。この4巻で、この様子をみて、キリエさんが好きになった人は少なからずいるであろう、と。


〜ついに物語は動いたけれど〜
 さて、最初の方で「キリエさんは不憫」と書きましたが、何が不憫だったかって、そりゃあもう最後の幕引きですってば!4巻ラストでネタバレになるので、あまり触れたくないのですが、この最後のシチュエーション、キリエからしてみれば、これ以上ない感動の場面だったわけですよ。密かに想いを寄せて寄せて寄せた相手が、自分の髪を優しく撫で「行ってきます」と言ってくれた相手が、壁の向こうで絶対に死んだと思っていた相手が、奇跡的に生きていて、今自分の腕の中にいる。すぐに思うのは、キセキなんて言葉でしょうか。それこそ感動の再会。しかしそんな想いを寄せる相手は、自分の姿なんか目もくれず、別の人を見ていた。感動も束の間、壁で隔てられた際に思い浮かんだ疑問が、一瞬の喜びの後、みるみると大きくなっていくのでしょう。さて5巻、キリエさんはどんな様子になるのやら。というか、たぶんキリエさんにとってはダブルパンチなんですよね。男ってことと、姫が誰を好きかってこと、それが目の前にボンっと表れた時、どんな表情をするのやら。あれ、これって姫に対するキリエさんの感覚ですかね?いや、そんなことはないない…(ニヤニヤ)
 


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コメント

はじめまして。
これまで少年・青年漫画しか読んだことがなかったのですが、ちょっとしたきっかけで少女漫画を読みたいと最近読み始めました。
このブログの感想等を参考にさせて頂きます。
これからも無理のない程度に更新よろしくお願いします。
From: ととん * 2013/06/11 14:08 * URL * [Edit] *  top↑

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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