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Tag [続刊レビュー] 2013.07.15
作品紹介→椎名軽穂「君に届け」
9巻レビュー→爽子の告白などに関して思うことを少々…《続刊レビュー》「君に届け」9巻
10巻レビュー→ひとつの区切り、新たなスタート《続刊レビュー》「君に届け」10巻
11巻レビュー→くるみちゃんの魅力:椎名軽穂「君に届け」11巻
12巻レビュー→いやいや、あなたこそ、良いパパだっ!:椎名軽穂「君に届け」12巻
13巻レビュー→制服×海辺砂浜×二人で=最高:椎名軽穂「君に届け」13巻
14巻レビュー→座った距離と心の距離:椎名軽穂「君に届け」14巻
15巻レビュー→終わらせて、やっと始まる:椎名軽穂「君に届け」15巻
16巻レビュー→それぞれが思い悩む冬:椎名軽穂「君に届け」16巻
17巻レビュー→超濃密なクリスマスの一日:椎名軽穂「君に届け」17巻



1106288583.jpg椎名軽穂「君に届け」(19)


おまえはな
どこ行っても何やっても
頑張れる!



■19巻発売しました。
 クリスマスも終わり、むかえた年末。家の事で忙しい風早とはなかなか会えないけど、誕生日でもある大みそか、年越し直前に風早から電話が…!?そして爽子の、新しい1年が始まります!
 

〜大台目前!!〜
 19巻発売しております。もう20巻も目の前です。すごいですねー。1巻発売がつい最近のように思えるのですが、1巻が発売された時、私はまだ大学生でした。そういえばこの作品をおすすめした大学の友達は、この間結婚したっけか。時が流れるのはこうも早い…。なんて20代も半ばを過ぎた人間の振り返りはさておいて、「君に届け」のお話をしましょう。こちらの時の流れほどではないですが、本編でももちろん時間は進んでおりまして、いよいよ爽子たちも進路を考える時期になっているようです。進路表を見ると、爽子たちのいる高校は進学と就職がそれぞれの割合でいるようです。それぞれの行く先。爽子、ちず、あやね、3人ともにそれぞれこれから進むべき道について、思い悩んでいるようでした。


〜それぞれが抱える宿題〜
 これまでは恋愛方面での動きが少々慌ただしかった女子3人ですが、それぞれそれなりに落ち着いてきた中で、新たな“宿題”が表れてきたようです。まずは最も男女関係が安定している爽子。彼女の場合は実にシンプルで、お互いの進路をどうするかというもの。
 
 
君に届け19−1
 爽子曰く「今を生きていた」ようで、将来のことなんて何にも考えていなかったご様子。あれほどの好成績でいながら、まず思い描いたのは就職という選択肢でした。そして再度向き合ってみて初めて気づく、風早くんと離れるという可能性。恋愛漫画では得てして「恋人優先か、自分の希望優先か」なんて所で揺れたりして、大体自分の希望を優先させるわけですが、爽子の場合はその手前の「自分の希望」を考えるところから始まります。そのため「どちらか一方を捨てる」というよりは「選ぶべきものを見つけ出す」という生み出す過程が描かれるので、どこか安心して見ていられるといいますか。どういった選択をしたとしても、その時点では大きな葛藤や痛みは生み出さないんだろうな、という少々楽観的なイメージ。彼女は真っ直ぐに問題に向き合い、物語の中心でどっしりと思い悩んでくれればいいんです(と、思っている)。
 
 さて、そんな爽子を横目に悩むのがちづ。彼女の場合は進路というよりは、恋愛の悩みでしょうか。龍に想いを告げられたものの、どうして良いのかわからず思い悩んでいました。もう付き合っちゃえばいいのに…なんて、本人にとってはそんな簡単なことなのではないのでしょう。彼女もそろそろ答えを出さねば。そういえば、龍の兄・徹が登場して今回恋愛相談までしていましたが、その真剣な様子から徹への恋は完全に吹っ切れたんでしょうかね。てかちづのことだから、きっと龍のことで頭いっぱいで、そんなこと思う余裕もないのか。ここのところずっと龍のことばかり…それだけで、きっと龍は幸せなのかもしれません。



〜一番気になるのはあやねです〜
 さて、そんな二人と同じく、あやねも何か引っ掛かりがあるようでした。ケントと付き合いはじめ、彼は驚くほど優しく、特別に扱ってくれます。進路も札幌の四大で一致。これだけ見れば、特に思い悩む事なんてなさそうなものですが、正直一番気になるのが彼女。彼女の中で引っ掛かっているのは、ピンに言われたこんな一言でした…
 

君に届け19−2
おまえ
なんか全力でやったことあんのか?
なんでもいーよ 勉強でも スポーツでも 恋愛でも



 あやねの話ぶりを見る限り、どうやら何かに本気で打ち込んだ事はない様子。そしてこの言葉がいつまでも残り続けるのでした。そして再燃するのは、ケントかピンか、問題ですよ。晴れてケントと付き合う事になり、これでこの論争(?)にもついに終止符かと思いきや、いつまでたっても二人の間に恋人らしい空気が流れてこない…!!少しでも近づけばいいんですが、雪の中のキスだって、どこか距離を感じるというか。離れて行ってはいないものの、平行線な感が拭えません。そりゃあまだ付き合って1週間とか2週間ですから、そんなもんなのかもしれませんけれど。
 
 19巻でもなお目立つのは、ケントとピンの対比なんです。ピンは先の発言にもあるように、あやねに「全力で頑張ってみたら?」と変化を促すわけですが、一方のケントは、最後まで全力で頑張れなかったバレーボールのことを話したあやねに対し…
 

君に届け19−3
そのままでいい


 と、変化は促さずそのままの彼女を受け入れようとするわけです(もちろん変化したらしたで、受け入れるのでしょうが)。それはもちろん、“教師”と“恋人”としての立ち位置の違いでもあるのですが、あやねはこれをどう受けとるのか。恐らくこのリアクションからして、あやねは“全力で頑張る”ことを選択するはず。そしてその全力で頑張ることが何なのか。これが例えば勉強ならば、大きな波風は立たないのですが、これが恋愛に働いて、さらにピンに…なんてことになったらどうでしょう。結構ムリ目な相手だし、卒業もだんだんと近づいて…と、結構お誂え向きなんですよね。個人的にはピンは生徒になびいて欲しくないというか、あくまで生徒たちの一歩上の視点から見守ってくれている大人として存在していて欲しいのですが、こればかりはわからない。さてどうなることやら。20巻は秋頃でしょうか。楽しみですね。


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