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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2013.08.11
1106294189.jpg町麻衣「アヤメくんののんびり肉食日誌」


今度
おっぱい触らせてください



■舞台は某大学・生物学科の研究室。今年の新1年生・菖蒲瞬は風変わりな男の子。考古学者の息子で英国帰り。恐竜オタクで、好奇心旺盛。優秀な研究者になること間違いなし!……と思いきや、先輩女史・椿の裸を見てからは、彼女に興味津々。デートのお誘いもキスの仕方もとぼけた調子のくせに、やたら押せ押せで……!?

 「はしっこの恋」(→レビュー)を描かれている町麻衣先生の新作でございます。今度は大学の生物学科の研究室が舞台のラブコメディ。主人公は、イギリスから帰国したばかりの大学1年生・アヤメくん。恐竜が何より大好きで、そこから派生して、自宅では爬虫類をたくさん飼っている風変わりな男の子。やたらとマイペースで何を考えているのかよくわからない彼ですが、ひょんなことから研究室の先輩・椿の裸を見てしまい、以来なんだかとっても気になる存在に。けれども恋愛のかけひきどころか、恋愛感情を自覚したこともないアヤメくん。アプローチの仕方もわからず、発した第一声は「おっぱい…触らせてもらっていいですか?」。前途多難なアヤメくんの恋の行方は!?というお話。


のんびり肉食日誌
理系男子で肉食…だからなのか、変なところでグイグイ来る感じ。それに椿は戸惑う戸惑う。


 変わり者な理系男子の恋愛物語。この手の作品は良く見ますが、それぞれ専門分野と絡めてお話が進行して行くので、どれも個性的で面白いですよね。本作での専門分野となるのは、爬虫類の肉と骨。主人公は恐竜が大好きで、特にその肉について興味がある男の子。一方そんな彼が興味を持った椿さんは、何より骨が大好きで、日々動物の死体を骨にして観察をしているという、どちらも非常に変わったキャラクターでございます。二人とも変人の部類ではあるのですが、アヤメくんは根っから何を考えているのかわからない変人の類いであるのに対し、椿は研究好きではあるものの恋愛もするし他人とのコミュニケーションもちゃんととれる、普通の女の子という感じ。そのため主人公はアヤメくんではあるのですが、視点自体は椿さんを中心に、序盤動いていきます。後半はアヤメくん多めですので、全体で見て50:50くらいでしょうか。両者の心情の揺れ動きを見つつ、関係の進展を楽しむ内容となっています。
 
 お互いに、おっぱい、骨格という興味のとっかかりを持ち、そこからアヤメくんのアプローチから段々と意識していく過程を描くわけですが、如何せん変わり者のヘンテコアプローチであるため、誤解が多々。そのため進展はふらふらと蛇行しつつの、非常にゆっくりなものになっています。ライバルが登場して、やっとこさ恋愛っぽくなってくるのが中盤過ぎて以降なので、物語の着地点もそれなりにあっさりした所。巻数が付いていないので、1巻完結となりそうなのですが、段々と心を通わせていくにつれ面白さも増してきたので、この後の物語も読んでみたかったですねー。特に後半の、椿さんの心情を内側から伺い知りたい(願望)。


【男性へのガイド】
→ハデではないけど一風変わった恋愛ものが見たい方に。アヤメくんの心情はなかなか理解できるものではないのかもしれませんが。
【感想まとめ】
→面白かった。というか、段々と面白くなってきて、まだまだ続きが読みたかった!というのが率直な感想です。変人は、出落ちではなく転がして味を出してこそ美味しいのです。


作品DATA
■著者:町麻衣
■出版社:祥伝社
■レーベル:フィールコミックス
■掲載誌:フィールヤング
■全1巻
■価格:667円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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レビュー
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シリウスと繭
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レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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