
やっぱ
世界中回っても
オマエらほど遊びがいあるヤツらは
ほかにいねーな
■アイツが帰ってきた…。幼なじみのショウゾーから、そのことを聞いたメグミの心はざわつく。幼なじみ6人組の中のリーダー格で、イタズラに冒険にと5人を振り回し続け、突然去っていった鬼塚大和。彼と過ごした日々は、良くも悪くも一生忘れられない思い出になっている。高校生になって退屈続きだった毎日が、大和の帰還によって再び輝きを取り戻した
高校生になって再び集まった、幼なじみ6人組を描く学園ラブコメディです。話のメインになるのがヒロインのメグミと、超悪ガキの大和。離ればなれになる前からあった二人の想いは、再開によって再び動き出します。そんな二人と行動を共にするのが、男女2人づつの幼なじみ。気高きお嬢様・萬歳茉莉花、ドS王子の乙部清路、元デブだけど今はめちゃモテ・早咲うらん、そしてヘタレ男子・服部章造。それぞれ好きな相手がおり、結果として余りなく、きっちり3組のカップリングが出来上がります。加えて各々高スペック。そんな彼らが大和の突拍子もない行動に振り回される形で、話が進行していきます。

「くそっリア充め」なんて思ってしまったら負けです(人生的な意味で)。
青春群像的に、それぞれ交錯する想いを描き出していくのかと思いきや、そうではありませんでした。大和とメグミは2話目で早くも結ばれ、清路とうらんも3話目で、さらに茉莉花と章造も4話目でカップル確定。今後想いが複雑に絡み合って…なんてこともなさそうで、恋愛に関してはほぼ予定調和な展開になりそうです。ただし全体の流れに関しては、やりたい放題やる男・大和がいるので、展開は予想できない。この辺で上手くバランスがとれてるのかもしれません。
全体としてノリが良く、ハイテンションで話が展開。設定も設定だけに、あまり品の良い感じではありませんが、その分明るさは出ており、楽しめる人は楽しめるのでしょう。ただ男が読むとなると、憧れ・妄想だけではカバーしきれないリア充臭に辟易してしまうかもしれません。また、カップルは早くも成立してしまったワケですが、今後話をどう展開させていくのでしょうか。楽しさだけでベツコミ読者を引っぱれるのか、ちょっと注目してみたいですね。
【オトコ向け度:☆ 】
→男が好むようなお話ではないですね。ノリの良い作品がお好きな方には良いかもしれませんが。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→共感ではなく憧れのスタンスで読む作品。それなりに楽しくはあったのですが、個人的にこのノリは受け付けなかったです。
作品DATA
■著者:横山真由美
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(’08年11月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税