このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013.09.06
作品紹介→こんな私が幸せを願ってはいけませんか?:天堂きりん「きみが心に棲みついた」1巻
2巻レビュー→ダメだとわかっていても求めてしまう:天堂きりん「きみが心に棲みついた」2巻
作者他作品紹介→雨の日も晴れの日も私達は歩き続ける:天堂きりん「そして、晴れになる」1巻
家族の危うさ、難しさ、素晴らしさ:天堂きりん「手のひらサイズ」



1106310714.jpg天堂きりん「きみが心に棲みついた」(3)<完> (KCデラックス)


不純な動機でも
どんな手を使ってでも
負けるわけにはいかないんです



■3巻発売しました。
 小川今日子、通称「キョドコ」。傷つけられても構わない。私を一番理解してくれるのは彼しかいない。彼とつながってさえいられれば、それでいい。そう思っていました。でも・・やっぱり女としてみられたい。そう願う私は身勝手でしょうか。


〜完結したのですが〜
 3巻発売、完結しました。いや、完結していないです。どっちやねんって話ですが、一応KISS PLUSでは完結という扱いのようですね。3巻までで一旦完結扱いとして、これ以降のお話はフィールヤングにて描かれるようです。正直帯に「全3巻」とか「クライマックス」とか書いてあるから完全に完結する体で読んでいたのですが、段々と終わりが近づくに従って「いやいやこれほんとにまとめられるの?」という感じが強くなり、最後は「えええこれで終わり?」と。で、あとがき見るとフィーヤンで続く、と。これ正直このまま終わりだったらぶん投げも良い所で、かなり残念な地点での終わりとなってしまうという。なんでこの段階でKISS PLUSが本作を手放してしまったのかはわかりませんが、何か大人の事情というものがあるのでしょうか。
 
 KISSはここ最近他誌の実績のある漫画家さんが多数作品を描かれており、非常に目を引いていたのですが(例えば最近だと秋★枝先生とかまで描いている)、こういう展開というのはちょっと気になるところであります。


〜星名へ邁進〜
 さて、本編のほうですが、2巻で反れた軌道を元に戻すことなく、キョドコは星名の方へと邁進し続けます。この星名のコントロールの仕方というのが見事で…



きみが心に棲みついた3−1
罪悪感を煽ってコントロールする。
 

 別にキョドコに非はないはずなのですが、こう言われるとそう思えてしまうという。そしてそんな彼がする酷い仕打ちは、「嫌がらせ」ではなく「罰」であり、二人がつながり続けるために必要な儀式であり証なのでしょう。だから、“星名との関係が切れる”という最大の罰が訪れない限りは、キョドコはなんでだって喜んでやります。戸惑いや、恥ずかしさがあることをするからこそ罰に成り得るし、キョドコにとっても納得感がある。もう、目を覆いたくなるような不健全な関係性です。さらにその言わば聖域に吉崎が口出ししたことで、キョドコは必要以上の拒絶反応を見せることに。彼女が救われるまでの道のりが、また遠のいてしまいました。


きみが心に棲みついた3−2
 そんな中、彼女が変な方向に吹っ切れます。仕事でやる気を見せる。下心で。どうしても星名の心を手に入れたい!そんなやる気に満ち満ちます。そして物語はクライマックスへ…。めでたしめでたし…ではないんですが、一応完結という体を取っているので、テンションが完結っぽくて戸惑いがすごい。確かに標榜されている「依存系女子の恋愛」という意味では、これでよいのかもしれませんが(笑)物語はここから、どう脱却していくか、ですから、続きが待ち望まれます。
 
 なんだかすごい所で終わっていますが、これも彼女が真に吹っ切れて前に進むために必要な儀式なのでしょう。仕事と、吉崎との関係、その二つで自分なりにトライして、何かしらの答えを出さないといけない。読んでいて相変わらずストレスが溜まりますが、こういった過程があるからこそ、その先に待っているものはきっと明るいはず。ここからどのような密筋を描くのか、もうちょっと苦しい段階は続きそうですが、見守っていきたいと思います。

カテゴリ「Kiss Plus」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

このコメントは管理者の承認待ちです
From:  * 2016/05/17 20:22 *  * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。