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Tag [続刊レビュー] 2013.09.08
作品紹介→陽気な幽霊と贈るアップテンポなラブコメディ:里中実華「まりんとゆうれい」1巻



1106298539.jpg里中実華「まりんとゆうれい」(3)


こんな私だって
好きでいるのは自由でしょ?



■3巻発売、完結しました。
 超霊媒体質でれいちゃんに憑かれているまりん。堀との初デートなのに、幽霊がらみで遅刻…。寝坊とごまかしたら、後日嘘だとばれちゃった…!!まりんの片想い、れいちゃんとの友情はどうなる??感動の最終巻!!
 

〜完結しました〜
 3巻で完結しました。集英社でちょいちょいある、2巻あたりでの完結ぐらいが収まりが良いかと思っていたのですが、なんと3巻まで続きましたよ!作者さんのあとがきを読むと、もっと短く終わる予定だったようなのですが、人気が出たためにここまで伸びたようです。うん、1巻2巻と面白くて、それも納得。そして3巻、当初予定よりも長期になったからといって間延びすることもなく、キレイに完結致しました。何気に、マーガレット作品としての一つの完成系を見たような気分でした(大げさか)。


〜実直でいることで幸運が訪れる〜
 物語の大きな壁として設定されたのは、霊媒体質の告白によって、そのことを受け入れてもらうというものでした。勇気をふりしぼって、まりんは堀くんに自分の体質のことを告白するわけですが、やはり受け入れてもらえませんでした。そりゃそうです。気になる相手とはいえ、いきなり「霊感体質」とか言われても「いや、電波少女…!?」なんてドン引いてしまうもの。そしてここからの誤解を解くためのアプローチが、ちょいと変わっていて印象的でした。
 
 信じない相手に対し、どう信じてもらうか。霊媒体質であるならば、霊と会話できることを前提に証明するというアプローチを取るのがセオリーかと思うのですが、まりんは決してそういうことはしませんでした。流れに任せるままで、自ら積極的に相手の懐には飛び込んでいかなかったんですよね。
 

まりんとゆうれい3
 そんな消極的な彼女に代わって、積極的に行ってくれたのは、彼女の親友であり、幽霊のれいちゃんであり…。そういえば、そもそも堀と仲良くなれたのも、れいちゃんの暴走があったからこそなんですよね。

 
 実直真面目で、自分のためではなく、誰かのために一生懸命行動するヒロイン。財布がなくなった件についても、彼女自身のためではなく、純粋に堀くんを思っていたからこその行動。そういった行動の積み重ねによって、周囲の信頼を得て、結果その人たちが自分のために行動してくれる。絵に描いたような、「情けは人のためならず」のお話です。実直真面目でいることが、やがて自分に巡ってくる。最近は自らの手で恋愛の結果を掴みに行くようなヒロインが多いと感じられる中で、ここまで周りに支えられながら成就まで行くヒロインというのは、割と珍しいような気もします。


〜非常に綺麗な構成でした〜
 さて、物語は斯くしてエンディングを迎えるわけですが、まとめ方も少女漫画の王道というべき終わり方で、個人的に非常に満足感が高かったです。からす嫌いでまとめるあたり、もちろんそれだけでつながりを連想させるものではあるのですが、実際そうかどうかはわかりません。見ためも、からすが嫌いという思考も、もしかしたられいに会いたいというまりんの想いがそうさせたのかもしれません。なにより、名前がそうさせている感もあります。なんて、ひねくれ者の私は思ってしまうわけですが、でも素直にそう信じていた方が幸せだし、夢がありますよね。

 ダレることなく、満足感は最後まで持続。インパクトは薄く、あまり話題にならない作品ですが、非常に良い作品だったと思います。面白かった!なんとなく、未だシリアス絵が安定しない感はありますが、デフォルメは安定。お話作りも上手ですし、次の作品が今から非常に楽しみです。

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かくかくしかじか
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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レビュー
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