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2013.09.12
1106262743.jpg四元シマコ「恋する女の子はいつも」


恋をしている子には
やっぱり
幸せになって欲しいから



■かわいい。でも、せつない。
 「大好きな人と幸せに」
 「恋愛相談はおまかせ」
 「そもそも恋愛って楽しいの?」
 そんな三者三様の女子たちを描いたオムニバス読切り集。
 
 四元シマコ先生のデビュー単行本でございます。単行本自体は2月に刊行されているので、だいぶ遅れてのご紹介になります。表題作「恋する女の子はいつも」の他、読切り5編を収録。表題作自体も、3話構成ながら都度ヒロインが異なるオムニバス形式を採っているため、実質読切り8編という構成になっています。
 
 作品の内容ですが、表紙から受ける印象に近いものがありました。目が大きくて小柄っぽく見えるマスコットのような女の子と、その彼女を取り巻くようなポップなモチーフたち。特筆すべきは、登場する女の子たちの可愛らしさでしょうか。目が大きくて、星を散らしたような輝きのある瞳。描き方はむしろちょっと古めかしさがありつつも、その造形は非常にかわいらしいものがあります。初見の時の印象は「目ぇめっちゃキラキラしてんなぁ」だったんですけれども、なんだかとっても印象に残るといいますか。


恋する女の子はいつも1
こんな感じの女の子。表紙もそうですが、なんかとりあえず口あいてるイメージ。だからなのか、ちょっと緩そうな印象があります。


 そんな女の子達が、作中で全力で恋をします。はじめから恋をしている子、途中から恋心を自覚する子、そのシチュエーションは様々ですが、恋をしている時の活き活きとした表情が非常に印象的。加えて、思い悩んだ時の泣き顔もまたいとをかし。1巻に8編も収録できる程度には1話が短いので、友情・勉強といった要素は極力削ぎ落として、“少女の恋”というものに徹底してフォーカスを当てています。恋愛要素を糖分に置き換えるとしたら、この作品はかなり糖度が高い、あまーい作品。まさに恋愛ものを読みたいという方にうってつけの単行本でしょう。絵柄から受けるイメージとして近いのは、「Honey」の目黒あむ先生であったり、湯木のじん先生あたりでしょうか。


恋する女の子はいつも2
個人的にお気に入りだったのは、「And Twinkle」。本作で唯一男の子が主人公となっているお話で、物語も男の子視点で進行するのですが、それでも際立つのはヒロインの姿だったりするので、すごいな、と。読切りという短い尺の中で、ヒロインに恋をしてアクションを起こすまでを描かなければいけないのですが、恋に落とす理由付けなんて程々に、ヒロインの泣き顔と笑顔で全部納得させてしまうという。
 

 一方で、相手役となる男の子たちの印象はどこか薄め。オタクっぽい子から、やんちゃな幼なじみ系、不良系まで様々いるのですが、どれもヒロインに食われている感が。オラオラ系やふんわり優しい系、愚直な堅物系、どれが良いのかわかりませんが、もしこれでバチっとはまる相手役が出てきたら、結構人気するんじゃないかって予感も。
 
 ちなみに四元先生は現在、「コズミック カラー」というお話を連載中です。オムニバスでない続き物は、これが初めてになるんでしょうかね?近い将来、単行本が出るでしょうから、楽しみです。


【男性へのガイド】
→少女漫画好きこそ喜びそうな内容ですので、これを好きという方は大方恋愛ものは読めるのでは。
【感想まとめ】
→甘味料たっぷりなポップなお話たちでした。これが1話完結でなく、連載となった時にどうなるのか、すごく興味があります。


作品DATA
■著者:四元シマコ
■出版社:集英社
■レーベル:別冊マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット
■全1巻
■価格:400円+税


試し読み(第1話)

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