作品紹介はこちら→*新作レビュー* ろびこ「となりの怪物くん」
2巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」2巻
3巻レビュー→三者三様の考え方…女の子たちがとっても魅力的です《続刊レビュー》「となりの怪物くん」3巻
4巻レビュー→あさ子の可愛さに、目が離せない!《続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」4巻
5巻レビュー→あなたがわたしにくれたもの:ろびこ「となりの怪物くん」5巻
6巻レビュー→頑張る女の子は、かわいい:ろびこ「となりの怪物くん」6巻
7巻レビュー→それでも、人を求めてしまう:ろびこ「となりの怪物くん」7巻
8巻レビュー→はじまりはいつもこの階段で:ろびこ「となりの怪物くん」8巻
9巻レビュー→選択したときの後悔を無くすために:ろびこ「となりの怪物くん」9巻
10巻レビュー→二人の価値観を形成するもの:ろびこ「となりの怪物くん」10巻
11巻レビュー→自分の気持ちをありのままに伝えること:ろびこ「となりの怪物くん」11巻
ろびこ「となりの怪物くん」(12)
みなさんに出会えたことに
感謝します
■2週間の音信不通の後に帰ってきた吉田春。その春となんとか仲直りしかけた水谷雫だけど、「気持ちが知りたい」と言われてどう答えたらいいのかわからなくなる。むしろ逆にひどい言葉をぶつけてしまうが、その時ハルは…!?
〜完結しました!〜
12巻発売、ついに完結しました。このブログをはじめた直後に発売されて、すぐに夢中になり、ずっと追いかけてきた作品ということで、本当に感無量です。アニメ化までされて、もしかしたらもうちょっと長く続くんじゃないかとか思っていたのですが、終わるべきところで終わりましたね。
〜相手に嫌われる怖さを知った〜
さて、物語はクライマックス。2週間の失踪期間を経て、ハルと再会した雫。「気持ちを知りたい」というハルに対し、雫はなぜかたじろぎ、ひどい言葉をぶつけてしまうところで、前巻は終わっていました。13巻は一転、彼女の心の奥底にあった言葉が、思わず漏れ出してきます。

嫌われたくない
この感情は、雫にとっては初めて感じるものでした。12巻、ヤマケンとのやりとりの中で、雫はこんなことを彼から指摘されています。
嫌われたくないと思うほどに大切な人が、嫌われるほどに傷つけてしまいそうになった人が、雫の前にはじめて現れたのです。これは、雫にとってひとつ大きな成長であり、同時にハルとの関係もより深いものにさせる過程でありました。

一方のハルはというと、優山との関係の中で、相手に嫌われる辛さと哀しさを嫌というほど味わっており、これが一つ彼の人格形成に大きく影を落としている要素と言えましょう。
彼を本当に理解し近づくためには、雫のこの経験というのはなくてはならないものだったのだと思います。そしてハルも、はじめてそんな弱いところを見せる彼女を目の当たりにして、より一層想いを強めるという。
こうして個人としても成長(想いを強め)、恋人同士としてもより一層仲を深めた所で、ハルは海外へ。この後は、雫の残りの学生生活がダイジェストのようにして描かれます。印象としては「事後のフェーズがすごい長いな」という感じ。ただ、すっ飛ばして最後だけ描く形にせず、しっかりと時間の流れを描いたのは、お互いが離ればなれになっている中でも、ちゃんとそれぞれが自分の時間を楽しめて日々を送れているという事であり、「付き合い方を知っているから大丈夫」という雫の言葉の裏付けに他ならないんだなぁと、この描写も納得だったのでした。後日談とか、いいじゃないですか。何気に雫の方がペース握っているし、これから益々強くなるんだろうなぁ(笑)
〜夏目さあああああああん!〜
さて、そんな主人公の恋愛の他に、もう一つ気になっている恋模様がございました。それが、ここ数巻で何やら良い感じの、夏目さんとササヤン。というか、正直メインの二人よりも気になってました、はい。そんな彼ら、「このまま行くか?おう、行っちゃうか?」てな感じだったのですが、そこからなかなか二人の仲は進展せず。結局、明確な答えのないままに、卒業の日を迎えることになりました。しかしここでちょっとしたニヤニヤなやりとりが待っているんですよね…

最後の最後でこれはズルい…!(ひざ裏とか)
この二人の、素直に真っ正面で向き合うんじゃなくて、どこか逸らし気味でちょっかい出し合ったりする様子が素敵。お互い表立ってそれは見せずに、主導権を握り合おうとする様子が滑稽というか、ついついニヤニヤしてしまうわけですが、最後は夏目さんの勝ちかなぁ。でも結局ササヤンがコントロールするような気もするわけですが。って、本編ではここで終わり。結局この後二人がどうなったのか、描かれることはありませんでした。気になるなぁ…なんて思っていたら、最後の最後のエンドロール、夏目さんのカットで…

デスクの上にさりげなく2ショット写真が…!
細かい、そしてニクい演出です。まぁこれがササヤンと夏目さんかどうかは分からないんですけどね。彼女のことですから、大好きなハルと雫の写真である可能性が30%くらいある(暴言)。
〜13巻が発売されるようです〜
さて、そんな気になる彼らのその後ですが、なんと脇役達の物語を描いた13巻が発売されるようです。予告に各々の表情が描かれているわけですが、とりわけ気になるのは雫の弟ちゃんでしょうか。本編中でどうやら大島さんに恋した感のある彼。小学生だったのに…!意外と意思強そうで、どういうアプローチをするのか気になります。何気に「女の人が髪を下ろしているのが好き」と姉に宣ったり、プレイボーイの気があるような気がしないでもないので、大島さん結構やられちゃんじゃとか期待が高まります。
物語はこれで完結ですが、もう少しの楽しみを残しているので、嬉しいですね。13巻は、来年1月発売です。
2巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」2巻
3巻レビュー→三者三様の考え方…女の子たちがとっても魅力的です《続刊レビュー》「となりの怪物くん」3巻
4巻レビュー→あさ子の可愛さに、目が離せない!《続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」4巻
5巻レビュー→あなたがわたしにくれたもの:ろびこ「となりの怪物くん」5巻
6巻レビュー→頑張る女の子は、かわいい:ろびこ「となりの怪物くん」6巻
7巻レビュー→それでも、人を求めてしまう:ろびこ「となりの怪物くん」7巻
8巻レビュー→はじまりはいつもこの階段で:ろびこ「となりの怪物くん」8巻
9巻レビュー→選択したときの後悔を無くすために:ろびこ「となりの怪物くん」9巻
10巻レビュー→二人の価値観を形成するもの:ろびこ「となりの怪物くん」10巻
11巻レビュー→自分の気持ちをありのままに伝えること:ろびこ「となりの怪物くん」11巻

みなさんに出会えたことに
感謝します
■2週間の音信不通の後に帰ってきた吉田春。その春となんとか仲直りしかけた水谷雫だけど、「気持ちが知りたい」と言われてどう答えたらいいのかわからなくなる。むしろ逆にひどい言葉をぶつけてしまうが、その時ハルは…!?
〜完結しました!〜
12巻発売、ついに完結しました。このブログをはじめた直後に発売されて、すぐに夢中になり、ずっと追いかけてきた作品ということで、本当に感無量です。アニメ化までされて、もしかしたらもうちょっと長く続くんじゃないかとか思っていたのですが、終わるべきところで終わりましたね。
〜相手に嫌われる怖さを知った〜
さて、物語はクライマックス。2週間の失踪期間を経て、ハルと再会した雫。「気持ちを知りたい」というハルに対し、雫はなぜかたじろぎ、ひどい言葉をぶつけてしまうところで、前巻は終わっていました。13巻は一転、彼女の心の奥底にあった言葉が、思わず漏れ出してきます。

嫌われたくない
この感情は、雫にとっては初めて感じるものでした。12巻、ヤマケンとのやりとりの中で、雫はこんなことを彼から指摘されています。
あんた人に嫌われたことねーだろ
相手が自分の言葉にどう思うか慮ったり
嫌われること恐れていいよどんだことないだろ
相手が自分の言葉にどう思うか慮ったり
嫌われること恐れていいよどんだことないだろ
嫌われたくないと思うほどに大切な人が、嫌われるほどに傷つけてしまいそうになった人が、雫の前にはじめて現れたのです。これは、雫にとってひとつ大きな成長であり、同時にハルとの関係もより深いものにさせる過程でありました。

一方のハルはというと、優山との関係の中で、相手に嫌われる辛さと哀しさを嫌というほど味わっており、これが一つ彼の人格形成に大きく影を落としている要素と言えましょう。
彼を本当に理解し近づくためには、雫のこの経験というのはなくてはならないものだったのだと思います。そしてハルも、はじめてそんな弱いところを見せる彼女を目の当たりにして、より一層想いを強めるという。
こうして個人としても成長(想いを強め)、恋人同士としてもより一層仲を深めた所で、ハルは海外へ。この後は、雫の残りの学生生活がダイジェストのようにして描かれます。印象としては「事後のフェーズがすごい長いな」という感じ。ただ、すっ飛ばして最後だけ描く形にせず、しっかりと時間の流れを描いたのは、お互いが離ればなれになっている中でも、ちゃんとそれぞれが自分の時間を楽しめて日々を送れているという事であり、「付き合い方を知っているから大丈夫」という雫の言葉の裏付けに他ならないんだなぁと、この描写も納得だったのでした。後日談とか、いいじゃないですか。何気に雫の方がペース握っているし、これから益々強くなるんだろうなぁ(笑)
〜夏目さあああああああん!〜
さて、そんな主人公の恋愛の他に、もう一つ気になっている恋模様がございました。それが、ここ数巻で何やら良い感じの、夏目さんとササヤン。というか、正直メインの二人よりも気になってました、はい。そんな彼ら、「このまま行くか?おう、行っちゃうか?」てな感じだったのですが、そこからなかなか二人の仲は進展せず。結局、明確な答えのないままに、卒業の日を迎えることになりました。しかしここでちょっとしたニヤニヤなやりとりが待っているんですよね…

最後の最後でこれはズルい…!(ひざ裏とか)
この二人の、素直に真っ正面で向き合うんじゃなくて、どこか逸らし気味でちょっかい出し合ったりする様子が素敵。お互い表立ってそれは見せずに、主導権を握り合おうとする様子が滑稽というか、ついついニヤニヤしてしまうわけですが、最後は夏目さんの勝ちかなぁ。でも結局ササヤンがコントロールするような気もするわけですが。って、本編ではここで終わり。結局この後二人がどうなったのか、描かれることはありませんでした。気になるなぁ…なんて思っていたら、最後の最後のエンドロール、夏目さんのカットで…

デスクの上にさりげなく2ショット写真が…!
細かい、そしてニクい演出です。まぁこれがササヤンと夏目さんかどうかは分からないんですけどね。彼女のことですから、大好きなハルと雫の写真である可能性が30%くらいある(暴言)。
〜13巻が発売されるようです〜
さて、そんな気になる彼らのその後ですが、なんと脇役達の物語を描いた13巻が発売されるようです。予告に各々の表情が描かれているわけですが、とりわけ気になるのは雫の弟ちゃんでしょうか。本編中でどうやら大島さんに恋した感のある彼。小学生だったのに…!意外と意思強そうで、どういうアプローチをするのか気になります。何気に「女の人が髪を下ろしているのが好き」と姉に宣ったり、プレイボーイの気があるような気がしないでもないので、大島さん結構やられちゃんじゃとか期待が高まります。
物語はこれで完結ですが、もう少しの楽しみを残しているので、嬉しいですね。13巻は、来年1月発売です。