このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2013.11.14
作品紹介はこちら→*新作レビュー*水城せとな「失恋ショコラティエ」
2巻レビュー→徐々に他のもので浸食されていく、爽太のチョコへの想いがどうしようもなく面白い物語を生む《続刊レビュー》「失恋ショコラティエ」2巻
3巻レビュー→恋をするからこそ飛び出す、迷言&名言集:水城せとな「失恋ショコラティエ」3巻
4巻レビュー→諦めるための恋愛思考:水城せとな「失恋ショコラティエ」4巻
5巻レビュー→前向きな失恋と正しい恋愛:水城せとな「失恋ショコラティエ」5巻
6巻レビュー→失恋すら想い通りにさせてもらえない:水城せとな「失恋ショコラティエ」6巻
関連作品紹介→水城せとな「黒薔薇アリス」
恋の予感に、脳内会議は紛糾!?新感覚ラブパニック:水城せとな「脳内ポイズンベリー」1巻




1106318577.jpg水城せとな「失恋ショコラティエ」(7)


もしも生まれ変われるなら
彼女の赤血球になりたい



■7巻発売しました。
 チョコ好きな人妻・サエコに恋するショコラティエの爽太。長年に渡る想いに決着をつけるべく、バレンタインを機についに告白。潔くフラれて終わりにするはずが、彼女からの返事がないまま迎えたホワイトデー。家出してきたサエコを店に泊めてしまった爽太は…!?忘れられない夜がくる……。
 

〜ついに来ちゃいましたよ〜
 7巻にしてついに訪れました。はい、サエコさんとの情事が…。もう前々巻あたりから雰囲気バリバリだったのですが、一気にいきましたかー。弱っている所につけ込んで…というのは恋愛における常套手段ではあるのですが、こちらの場合はちょっと勝手が違うようで、爽太からしたら完全に青天の霹靂。主導権は完全にサエコさんで、来たその夜に抱かせるって手腕がもう凄すぎる。
 
 
失恋ショコラティエ7−1
一旦落ち着いたら後日立て直しってな感じになりそうなものの、抜け目無く忘れた携帯をゲットして引き寄せるっていう。シャワーも完全に狙って浴びてたでしょう。まったく、翻弄されたい(願望)。

 
 しかし爽太もずぶずぶです。正直必死に靴占いしてるあたりでは「お?頑張ってる頑張ってる。もしかしたらちゃんと逃げ切れるんじゃね?」とか期待していたのですが、やっぱりダメでしたねー。携帯を取りに行ったのが運の尽きといいますか、意思の尽きと言いますか。このどうしようもなさが、なんともやるせないです。これまで散々願っていたことだとはいえ、タイミングは最悪で、どちらを選んでも正解であり不正解であるというか。一旦落ちてしまえば後は楽なもので、あとは転がり続けるだけ。「えれななんていなかった」ばりにその後はサエコさんに溺れていきます。そりゃあ積年の想いが成就したわけですから、そこに夢中になるのは当たり前ではあるのですが、それでも一度は心に決め、ギリギリまで迷った女の子の事を割とさらっと流せてしまうのはスゴいというか、怖いなぁと。
 

失恋ショコラティエ7−2
だってラストなんか、めっちゃワクワクしてましたからね。えれなに対する後悔や罪悪感なんて皆無というか、すげー心強いですよね。


〜二大不憫の激突〜
 斯くしてえれなは爽太にフラれてしまったわけですが、確かにこの二人、付き合ったとしてもあまり上手くは行かなかったのではないかと思います。お互いに別に好きな存在がいて、同じ傷を舐め合えたからこそ成り立っていた関係ですから、好意的には見れども、やっぱりどこか不健全。そして振り返ってみれば、えれなってものすごく不憫な役回りだなぁと。
 
 登場後少しして、いきなり想い人にフラれますし、さらにその後別の男(爽太)に散々期待させられておいて捨て置かれるという。この子この作品でなんか良い事あったかな、ってぐらいの勢いで不憫です。
 
 そしてもう一人不憫なのが、薫子さん。いやーこの人もえれなに負けてない!すげーサバサバしていそうで一番メンタル弱めっていいますか、気にしぃですよね。タダでさえサエコさんのことが嫌だったのに、あろうことか職場の上で寝泊まりして挙げ句好きな人とやってるっていう。また彼女からしたら、職場(カウンターのこちら側)はサエコさんに邪魔されることのない、薫子さんと爽太が唯一交われる場所=聖域のような感覚があって、そこを冒されたというショックも、イライラをより募らせる要因となっているのではないかと思ったり。
 
 そんな不憫な二人が、今回夢破れた後に相見えるという(私にとって)最高のシチュエーションが訪れました。


失恋ショコラティエ7−3
 結果薫子さんがえれなに言いたい放題言って勝ちを収めるわけですが、彼女が放った言葉ってそのまんま薫子さんの心に突き刺さるブーメランという。言えば言うほど自分に返ってくるし、悪役になってはみたものの、それで平気でいられるほど強い心も持っていない。結果一番負けてるのって、薫子さんなのかもしれません。


 これでえれなは撤退になってしまうんでしょうか?ひとまず薫子さんが不憫役を一手に担うことになりそうですが、その後薫子さんは変な方向に。


失恋ショコラティエ7
何故かサエコさんに薫子さんが恋愛のレクチャーを受ける。

 
 薫子さんはこの一連の流れを「洗脳」と表現していましたが、本当に端から見たら洗脳そのもので、薫子さんが今後どう迷走するのか非常に楽しみです。てか何よりもまず目が行くのが二人の服装の違いですよ。サエコさんは女性っぽい感じのある服装で、一方の薫子さんは媚び売り一切ありません的なニット+パンツスタイル。あからさますぎて結構辛い。女性受けはどっちが良いのかはわかりませんが、男は基本前者が好き(だと思います。もちろん私も。)。あ、ただ普段薫子さんみたいな格好している人が、突然ちょっと男ウケする感のある服とかを着て、過剰に意識して恥ずかしがっているのとか見ると、すごくキュンとします(実体験)。


〜これから爽太はどうするのか問題〜
 さて、今後の展開はどうなるのか。なんていうか、一応爽太の願いは成就してしまったわけで、これからの方向感と言いますか、どうするのかなぁと。もちろん問題は山積していますが、えれなのことに後ろ髪ひかれる感もなく溺れまくっている彼の様子を見ると、問題がちゃんと問題として機能するのか不安もあり。なんて、絶対このあとドロドロですもの。楽しみでもあり、怖くもあり。さてさて、8巻ではどんな泥仕あ…ではなく、掛け合いが見られるのか、じっくり待ちたいと思います。

カテゴリ「flowers」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。