作品紹介→超偏屈×美猫の無敵コンビが、ちょっと不思議な猫社会を駆け抜ける!:草川為「八潮と三雲」1巻
2巻レビュー→ニヤニヤが止まりません何とかしてください:草川為「八潮と三雲」2巻
3巻レビュー→“肝心な時に頼る”という愛し方:草川為「八潮と三雲」3巻
4巻レビュー→わかりやすいから放っておけない:草川為「八潮と三雲」4巻
関連作品紹介→草川為「十二秘色のパレット」/草川為「龍の花わずらい」
草川為「八潮と三雲」(6)
うやむやだろうとこれで十分
今日のところはな
三雲
■6巻発売しました。
八潮の誘いで、取り立て屋コンビでお出かけすることに♥デートのつもりで誘った八潮。ロマンス映画を観るためのカモフラージュだと思い込んでいる三雲。いい雰囲気になりつつも、微妙に噛み合ない2人の関係は徐々に拗れて…!?
〜なんていうニヤニヤ漫画〜
「八潮と三雲」のレビュー、すっごく久しぶりですね。5巻のレビューができていないので、実に1年以上ぶりですか。というわけで6巻です。ついに同居生活を解消した二人。その結果生まれたのは、三雲の寂しさではなく、むしろ八潮の寂しさでした。一緒に過ごすのが当たり前になっていた二人。離れた時にその存在の大きさに気づくのは、得てして喋るよりも喋られる側だったりします。なんだかとっても寂しい八潮さん、三雲からの愛情はもちろんご存知…というわけで、トライするのはこちらからの歩み寄り。6巻は、そんな八潮の、不器用な歩み寄りの試みが描かれておりました。
〜八潮のアプローチの数々にニヤニヤ不可避〜
いつもは三雲の空回りっぷりにニヤニヤする本作ですが、今回ばかりは慣れないアプローチに四苦八苦する八潮を見てニヤニヤするという楽しみ方がメインとなりました。もうね、こんな八潮、見たことなかった…

デートを邪魔されてご立腹な八潮さん

思い切ってご飯に誘う八潮さん

家に招かれて「新築祝い」という名目で花を持っていく八潮さん
「誰だお前」。いやはや、こんなにも頑張る八潮さん、今までいましたっけ。割と使う手が王道というか、言葉でズドンと言えば片付くものを、ちゃんと段階を踏むようにして進めようとしているのが微笑ましいですよね。しかもそれが尽く邪魔されたり空まわったりして上手くいかないってのが…。
こんな八潮に三雲はさぞ大喜び…かと思いきや、この不自然さを怪訝に感じ、むしろ警戒してしまうという。あと三雲は、これまでの八潮の行動から「こういう意図なんだな」と勝手に読み解いてしまうようになり、結果お互いが歩み寄ってすれ違うというやきもきする状況に。違うんです!三雲は好きにしていいんです!そんな三雲を、八潮が文句良いつつ八潮が受けとめてあげればいいんです!というわけで、終始ギクシャクしていた6巻ですが、これもまた良好な関係を築くための前段階。噛み合ったとき、きっとニヤニヤが止まらない光景が待っているはずです。
〜7巻で完結のようです〜
さて、本作はどうも7巻で完結するようです。うーん、もっとこの二人のやりとりを見ていたかった…!9巻くらまで続くかな、とか思っていただけに(九生の猫だけに)残念な気持ちもあります。
しかし本作、死が割と近くにある職業を描いているにも関わらず、あんまりシリアスなシーンがないですよね。感動パートとして一色さんあたり死ぬんじゃないかとか思っていたのですが(ひどい)、無事に最後を迎えられそうです。このちょっとした緩さがあるからこそ、八潮と三雲のラブコメに集中することができる。長引くとどうしても脇役のエピソードを描いたりで本線が薄まったりしがちなのですが、そういったことも殆ど見られず、現在6巻ながら、しっかりとした濃さで段階を切れることなく追うことができています。7巻もこのままの流れで、綺麗にそしてニヤニヤたっぷりにまとめてくれることでしょう。7巻は来年の夏、発売予定です。
2巻レビュー→ニヤニヤが止まりません何とかしてください:草川為「八潮と三雲」2巻
3巻レビュー→“肝心な時に頼る”という愛し方:草川為「八潮と三雲」3巻
4巻レビュー→わかりやすいから放っておけない:草川為「八潮と三雲」4巻
関連作品紹介→草川為「十二秘色のパレット」/草川為「龍の花わずらい」

うやむやだろうとこれで十分
今日のところはな
三雲
■6巻発売しました。
八潮の誘いで、取り立て屋コンビでお出かけすることに♥デートのつもりで誘った八潮。ロマンス映画を観るためのカモフラージュだと思い込んでいる三雲。いい雰囲気になりつつも、微妙に噛み合ない2人の関係は徐々に拗れて…!?
〜なんていうニヤニヤ漫画〜
「八潮と三雲」のレビュー、すっごく久しぶりですね。5巻のレビューができていないので、実に1年以上ぶりですか。というわけで6巻です。ついに同居生活を解消した二人。その結果生まれたのは、三雲の寂しさではなく、むしろ八潮の寂しさでした。一緒に過ごすのが当たり前になっていた二人。離れた時にその存在の大きさに気づくのは、得てして喋るよりも喋られる側だったりします。なんだかとっても寂しい八潮さん、三雲からの愛情はもちろんご存知…というわけで、トライするのはこちらからの歩み寄り。6巻は、そんな八潮の、不器用な歩み寄りの試みが描かれておりました。
〜八潮のアプローチの数々にニヤニヤ不可避〜
いつもは三雲の空回りっぷりにニヤニヤする本作ですが、今回ばかりは慣れないアプローチに四苦八苦する八潮を見てニヤニヤするという楽しみ方がメインとなりました。もうね、こんな八潮、見たことなかった…

デートを邪魔されてご立腹な八潮さん

思い切ってご飯に誘う八潮さん

家に招かれて「新築祝い」という名目で花を持っていく八潮さん
「誰だお前」。いやはや、こんなにも頑張る八潮さん、今までいましたっけ。割と使う手が王道というか、言葉でズドンと言えば片付くものを、ちゃんと段階を踏むようにして進めようとしているのが微笑ましいですよね。しかもそれが尽く邪魔されたり空まわったりして上手くいかないってのが…。
こんな八潮に三雲はさぞ大喜び…かと思いきや、この不自然さを怪訝に感じ、むしろ警戒してしまうという。あと三雲は、これまでの八潮の行動から「こういう意図なんだな」と勝手に読み解いてしまうようになり、結果お互いが歩み寄ってすれ違うというやきもきする状況に。違うんです!三雲は好きにしていいんです!そんな三雲を、八潮が文句良いつつ八潮が受けとめてあげればいいんです!というわけで、終始ギクシャクしていた6巻ですが、これもまた良好な関係を築くための前段階。噛み合ったとき、きっとニヤニヤが止まらない光景が待っているはずです。
〜7巻で完結のようです〜
さて、本作はどうも7巻で完結するようです。うーん、もっとこの二人のやりとりを見ていたかった…!9巻くらまで続くかな、とか思っていただけに(九生の猫だけに)残念な気持ちもあります。
しかし本作、死が割と近くにある職業を描いているにも関わらず、あんまりシリアスなシーンがないですよね。感動パートとして一色さんあたり死ぬんじゃないかとか思っていたのですが(ひどい)、無事に最後を迎えられそうです。このちょっとした緩さがあるからこそ、八潮と三雲のラブコメに集中することができる。長引くとどうしても脇役のエピソードを描いたりで本線が薄まったりしがちなのですが、そういったことも殆ど見られず、現在6巻ながら、しっかりとした濃さで段階を切れることなく追うことができています。7巻もこのままの流れで、綺麗にそしてニヤニヤたっぷりにまとめてくれることでしょう。7巻は来年の夏、発売予定です。