
それは
2つの
小さな片想いの
始まり
■2巻発売しました。
演技は大好きだけど、恥ずかしがりやで、人前で演じるなんてとても…そんな内気な少女・星野爽歌は、誰もいない屋上で昨日見たドラマのヒロインを演じていた。その姿を偶然目にしたのが鈴木輝。その姿に一目で心奪われ、ふたりはすぐに仲良くなる。そんな輝を見て、心傷める少女がひとり。輝の幼なじみの、伊藤ちひろ。サッパリした性格とその美貌から、校内でも一目置かれている彼女は、密かに輝を想い続けていた。さらにそんなちひろの姿を見て心乱される少年がひとり。鈴木忍、成績優秀スポーツ万能のお金持ちで、超俺サマな性格の彼は、いつしかちひろの虜になっていく…。動き始めた4人の恋は、数年間をかけて、壮大な物語を紡ぎだす
切なく温かい4角関係の物語です。一応紹介などでは4人が均等に扱われているのですが、メインとなるのは内気で演技をこよなく愛する星野爽歌。並外れた演技力を持つ彼女は、鈴木輝との出会いをきっかけに、やがて天才女優として世に羽ばたいていきます(と書いてある)。そんな彼女と鈴木くんの恋模様が中心になるのですが、それだけで回すのではなく、輝を想い続ける幼なじみと、そんな彼女を想う男の子を投入し話を展開します。基本は切ない恋物語。中学1年生から始まる彼らの関係を、数年に渡って追いかけ描いていきます(と書いてある)。

パンチラは自重も、立ち絵だけでも伝わってくる妙なエロさ。ヘソ出しが効いてます。
前に、「少コミは軸になれる作家が水波風南しかいなくて寂しい」という旨を書きましたが、この人忘れてました。「うわさの翠くん!!
相変わらずアンチの人は多そう。とはいえ、キャラをここまで生き生きと描ける作家さんはなかなかいないと思います。絵的にもストーリー的にも、若干子供向けの感がありますが、大人でも好きな人は好きでしょう。現在の少コミにあっては完成度が一枚抜けていると思います。要素に気を引かれているうちに、気がついたら物語にどっぷり浸かっていたなんてことがままありそうな作品。今回も好き嫌いは分かれるでしょうが、私は楽しんで読めてます。個人的にはちひろが好き。ビジュアルもさることながら、片想いキャラってのが切なさを増幅させて、より魅力的に彼女を映します。
【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→好きな人はどっぷり。そういう作品でしょう。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→相変わらずではあるのだけれど、前作に比べるとこちらの方が読みやすくなってるんじゃないでしょうか。個人的には結構楽しめてます。
作品DATA
■著者:池山田剛
■出版社:小学館
■レーベル:Sho-Comiフラワーコミックス
■掲載誌:Sho-Comi('08年第18号~連載中)
■既刊2巻
■価格:各400円+税