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Tag [新作レビュー] 2013.12.20
1106349302.jpg星野リリィ「きぐるみ防衛隊」(1)


この世界を守ることが真の目的
きみたちはガーディアン
選ばれし戦士なんだよ



■笹倉はっか14歳。ある日、家に帰ったら怪しい着ぐるみ「ジンジャー」が立っていた!どうもはっかは、ほかの世界からやってくるワルい侵略者から、この世界を守るための「ガーディアンズ」に選ばれたらしいけど…。着ぐるみがイケメンに大変身!?ドキドキハラハラの着ぐるみアドベンチャー。

 「おとめ妖怪ざくろ」などを描かれている星野リリィ先生の、なかよしでの連載作になります。それでは早速ストーリーをご紹介。主人公は、とある中学に通っている14歳の2年生、笹倉はっか。ある日家に帰ったら、家の中に怪しい着ぐるみが。剥がそうとしても剥がれず、どうやら本当にそういう生き物らしい。「ジンジャー」と名乗るソレの正体は、翌日学校で明らかになります。どうもはっかは、ほかの世界からやってくるワルい侵略者「パペットギルド」から、この世界を守る「ガーディアンズ」というものに選ばれたみたい。で、着ぐるみは、その手助けをしてくれるパートナーとのこと。同じ学校ののばら、五月と共に、ガーディアンとして戦う日々が始まるのですが…というお話。
 

きぐるみ防衛隊1−1
パートナーは1人に対し1体。着ぐるみは実は仮の姿で、パペットと戦う時には力を解放してイケメンに変身します。変身するためのキーは、相方とのキス。そのため、作中ではキスは頻発。仕方がないとはいえ、思春期であるために結構気恥ずかしいようです。


 敵組織が狙うのは、ピュアなハート。それを精錬して、宝石を生み出すのだそう。また一般人は、ハートを抜き取られるだけでなく、相手組織のザコキャラ・パペットへと変貌させることも。そんなやつらと戦うのが、ヒロインたち。普通の子供たちですから戦闘力は高くなく、着ぐるみのサポートは必須。ただし着ぐるみも万能ではなく、パペットになりきった者は攻撃できても、パペットになりかけの人間には手出しができません。お互いに攻撃対象に制約がある中で戦うため、ピンチになったり相手を助けたりというシーンは自ずと増えることになります。こういう設定は読んでいて瞬時に理解しづらい部分はあったのですが、覚えてしまえば後は問題なし。この設定そのままにテレビゲームとか作れそう。

 着ぐるみはイケメンなのですが、1巻時点ではバトルシーンはさほど多くもなく、着ぐるみモードの方が露出が多いです。会話はフリップでの筆談となるのですが、ジンジャーがとにかく口が悪く、某ヤクルトのつば九郎を想起させるという。この容姿と良い、口の悪さといい、日常部分はコメディとしての雰囲気が強く出ています。


きぐるみ防衛隊1−2
ガーディアンズの面々にも、着ぐるみの面々にもそれぞれ個性があります。今のところはっかと一番絡みが多いのばらが良く印象に残りますが、これからその他のキャラもどんどんと話に絡んでくるのでしょう。唯一の男同士のBL枠、フェンネルと五月は設定的にいかにもあざとい。淡々とした冷静キャラ枠ですが、現時点で一番掴みどころがなく、これからどういうキャラクターを出してくるのか、楽しみは大きいです。
 

 侵略のために一般人を狙う悪の組織と、少女たちが変身などを経て戦うバトルファンタジー作品。最近はあまり少女マンガでも見ることが少なくなった感のある美少女ヒーローものですが、この路線は「セーラームーン」に代表されるように、なかよしではおなじみの枠とも言えます。本作は、そんな過去の同枠のヒット作のエッセンスをかいつまみ、手堅く路線に乗せてきたな、という印象がありました。一般人のピュアなハートを狙ってくる敵というのは、「セーラームーン」の“デス・バスターズ”と印象が被りますし、悪と戦うチームの名前は、「しゅごキャラ!」とまんま同じの“ガーディアンズ”ですからね。普通、ここまであからさまな設定・名前付けはしないと思われ。穿った見方をするならば、意識的にそういうものが想起されるように作っているのではないのかな、と。


【男性へのガイド】
→設定諸々からわかるように、基本的には女性向けの話作り。でもこういうお話が好きな男性って一定数いたりするもので。
【感想まとめ】
→星野リリィ先生の作品を読んだのは本作がはじめてなのですが、線が細くてキレイな絵なのですね。話の設計図は過去のヒット作に乗るもので、絵柄はひと際美麗と、ヒットする条件は整っているように映りますが、果たしてなかよし読者はどう判断するのか。物語の動向と共に気になる所です。


作品DATA
■著者:星野リリィ
■出版社:講談社
■レーベル:KCなかよし
■掲載誌:なかよし
■既刊1巻
■価格:590円+税


■試し読み:第1話

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