作品紹介→君にまた会えたこの奇跡を、新たな軌跡に変えて:咲坂伊緒「アオハライド」1巻
2巻レビュー→変わった君にドキッとした:咲坂伊緒「アオハライド」2巻
3巻レビュー→こんなの絶対好きになる:咲坂伊緒「アオハライド」3巻
4巻レビュー→過去も含めて今の君:咲坂伊緒「アオハライド」4巻
5巻レビュー→付き合うまであと1ミリのドキドキ感:咲坂伊緒「アオハライド」5巻
6巻レビュー→一番の盛り上がりと一番のモヤモヤ:咲坂伊緒「アオハライド」6巻
7巻レビュー→恋することはいつも難しい:咲坂伊緒「アオハライド」7巻
8巻レビュー→「好き」と言える勇気があるから前に進める:咲坂伊緒「アオハライド」8巻
作者他作品紹介→今 伝えたい この想い:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」10巻
咲坂伊緒「アオハライド」(9)
心がじわっとする
冬のはじまり
■9巻発売しました。
洸をあきらめようとする双葉。冬馬は、揺れる双葉も受け入れるといい告白の返事を迫る。双葉の決断は…?洸は双葉と冬馬の接近に焦るが、唯と決着がつけれないままで…。
〜アニメ化おめでとうございます〜
このニュースが入ったのは年明けですかね?なんと「アオハライド」アニメ化です。ちょっとびっくり。というのも、本編そこまで進んでいる感がなく、まだ起承転結の承ぐらいの印象だから。本編のストーリーをアニメが追い抜いたりとかするのでしょうか。あと本編は、ここまで若干モヤモヤ感のある物語展開となっており、それがアニメ放送に耐えうるのかちょっと心配というのもあったりします(笑)具体的な日程は決まっていないっぽいですが、今年の5月下旬に発売予定の10巻告知が公式サイトに出ているように、この辺がアニメ化のタイミングになるのかと思います。今後続々と情報が出てくると思いますので、引き続きその動向に注目したいですね。
〜冬だってのにどいつもこいつも春です〜
さて、物語はというと、引き続き洸と双葉はぎくしゃくした感じ。8巻、小湊くんの一言もあり洸に関してはだいぶ気持ちの整理がついたようでした。しかし時すでに遅し、冬馬くんは着々と周囲を固め、双葉の気持ちを引き寄せているのでした。今回も公園ダブルデートに誘うことに成功。シンプルに二人きりというわけでなく、友達を含むことで若干ハードルを下げるという。しかし、なんですかね、この溢れるリア充感は。そうそう、リア充と言えば、冬馬くんがイメージとはミスマッチなピアスをしている理由が明らかになりました…

元カノの言葉がきっかけ
おい冬馬くん、元カノおったんかい!その初々しさから勝手に「彼女いない歴=年齢」の童貞とか思ってましたが、全然違いました(童貞ではあると思いますが)。そりゃあ、あれだけグイグイいけるってもんです。この年頃のときは、付き合ったことがある子とない子じゃあ、大きな大きな見えない壁みたいなものがあるように感じたものです。
しかし元カノの話をきっかけに打ち解けるって、なかなかこの年頃の子たちじゃない光景じゃないですかね。もの凄く大人というか。すごい好きな人が、例えば元カレきっかけでピアスを空けたって言われたら、思春期男子って結構ダメージくらいかねないと思うわけです。この場合、別れた後に冬馬くんの意思でもって行ったことですから、ギリギリセーフではあるんですが、話題のテーマとその使い方がその年齢然としておらず、なんだか不意にドキドキしてしまいました。
ここで双葉は全く気にすることもなく、むしろ冬馬くんを好意的に受け取る材料として吸収しました。これって、女性的な感性(「全然気にしませんよ」っていう)によるものなのか、それとも精神的に成熟しているのか、はたまた冬馬くんに嫉妬を覚えるほど好意を寄せていないからなのか、気になるところです。
斯くして双葉との距離を確実に縮める冬馬くん。これに限らず、彼のアプローチは至極全う、そして非常にスマート、それでいて男らしい。その確実さと逃れようのなさは、さながらプロ棋士の詰め将棋を見ているかのよう。そりゃあ捕まりますわ。どうしても洸と双葉がくっつくようにとひいき目で見てしまいますが、現実にいたら絶対に冬馬くんの方がイイ男だし、幸せにしてくれそうです。ポジション的には唯と同列、けれども彼の場合基本的には潔く、踏み込む時もフェアで、多少の不利もものとものしない決意めいた心意気を感じることができます。受ける印象は、全く異なります。うーん、こんな良い男の子、幸せになってくれなきゃ困るんですけど、けど…!
〜「咲坂女子」ってフレーズがあっても良いんじゃないだろうか〜
さて、そんな恋の攻防を繰り広げている横で、二人の脇役が結ばれました!いやー、この二人は早かったですね!おめでとう!なんだかドロドロが入り交じる本編にあって、唯一爽やかな風を感じるこの二人、良いです。この二人はもうド直球な青春恋愛って感じで、非常にニヤニヤポイントが多かった。個人的に一番ツボだったのはこれです、これ。仕切り直しの告白、抱きしめてしまいそうだから離れる内宮くんに対し…

ぴょんっと飛んで裾をつまんで伏し目がちに返事
あざとい!あざといんだってば!これに限らず、咲坂伊緒先生の作品に登場する女の子たちはみな仕草がかわいい、というかあざといです(再三言ってますが)。これもズルいですよねー、内宮くんよく抱きしめないで耐えたと思いますよ。巷では「いくえみ男子」なんてフレーズが一般的になりつつありますが、こっちは「咲坂女子」なんてフレーズで括ってみちゃってはどうでしょうか。それぐらい、咲坂先生の描く女子の仕草は印象的で、良い意味でズルさに溢れている。こんなことする子、どっかに落ちてないですかね…。
〜修学旅行先で何かが起きる?〜
さて、物語はどういう方向に転がるのかちょっとわからなくなってきました。相変わらず出足の鈍い洸。完全に出し抜かれた感がありますが、一方で挽回できる体勢も整っていない様子で、さて困った。恐らく大きな動きが出てくるのは、9巻でも再三話題に上がった、長崎(洸の故郷)への修学旅行。ここで一悶着あって、洸が一気に追い込むというイメージですかね。そうすると気になるのが、唯との関係の決着。それが修学旅行前になるのか、後になるのかでも、若干その位置付けが変わってきそう。
2巻レビュー→変わった君にドキッとした:咲坂伊緒「アオハライド」2巻
3巻レビュー→こんなの絶対好きになる:咲坂伊緒「アオハライド」3巻
4巻レビュー→過去も含めて今の君:咲坂伊緒「アオハライド」4巻
5巻レビュー→付き合うまであと1ミリのドキドキ感:咲坂伊緒「アオハライド」5巻
6巻レビュー→一番の盛り上がりと一番のモヤモヤ:咲坂伊緒「アオハライド」6巻
7巻レビュー→恋することはいつも難しい:咲坂伊緒「アオハライド」7巻
8巻レビュー→「好き」と言える勇気があるから前に進める:咲坂伊緒「アオハライド」8巻
作者他作品紹介→今 伝えたい この想い:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」10巻

心がじわっとする
冬のはじまり
■9巻発売しました。
洸をあきらめようとする双葉。冬馬は、揺れる双葉も受け入れるといい告白の返事を迫る。双葉の決断は…?洸は双葉と冬馬の接近に焦るが、唯と決着がつけれないままで…。
〜アニメ化おめでとうございます〜
このニュースが入ったのは年明けですかね?なんと「アオハライド」アニメ化です。ちょっとびっくり。というのも、本編そこまで進んでいる感がなく、まだ起承転結の承ぐらいの印象だから。本編のストーリーをアニメが追い抜いたりとかするのでしょうか。あと本編は、ここまで若干モヤモヤ感のある物語展開となっており、それがアニメ放送に耐えうるのかちょっと心配というのもあったりします(笑)具体的な日程は決まっていないっぽいですが、今年の5月下旬に発売予定の10巻告知が公式サイトに出ているように、この辺がアニメ化のタイミングになるのかと思います。今後続々と情報が出てくると思いますので、引き続きその動向に注目したいですね。
〜冬だってのにどいつもこいつも春です〜
さて、物語はというと、引き続き洸と双葉はぎくしゃくした感じ。8巻、小湊くんの一言もあり洸に関してはだいぶ気持ちの整理がついたようでした。しかし時すでに遅し、冬馬くんは着々と周囲を固め、双葉の気持ちを引き寄せているのでした。今回も公園ダブルデートに誘うことに成功。シンプルに二人きりというわけでなく、友達を含むことで若干ハードルを下げるという。しかし、なんですかね、この溢れるリア充感は。そうそう、リア充と言えば、冬馬くんがイメージとはミスマッチなピアスをしている理由が明らかになりました…

元カノの言葉がきっかけ
おい冬馬くん、元カノおったんかい!その初々しさから勝手に「彼女いない歴=年齢」の童貞とか思ってましたが、全然違いました(童貞ではあると思いますが)。そりゃあ、あれだけグイグイいけるってもんです。この年頃のときは、付き合ったことがある子とない子じゃあ、大きな大きな見えない壁みたいなものがあるように感じたものです。
しかし元カノの話をきっかけに打ち解けるって、なかなかこの年頃の子たちじゃない光景じゃないですかね。もの凄く大人というか。すごい好きな人が、例えば元カレきっかけでピアスを空けたって言われたら、思春期男子って結構ダメージくらいかねないと思うわけです。この場合、別れた後に冬馬くんの意思でもって行ったことですから、ギリギリセーフではあるんですが、話題のテーマとその使い方がその年齢然としておらず、なんだか不意にドキドキしてしまいました。
ここで双葉は全く気にすることもなく、むしろ冬馬くんを好意的に受け取る材料として吸収しました。これって、女性的な感性(「全然気にしませんよ」っていう)によるものなのか、それとも精神的に成熟しているのか、はたまた冬馬くんに嫉妬を覚えるほど好意を寄せていないからなのか、気になるところです。
斯くして双葉との距離を確実に縮める冬馬くん。これに限らず、彼のアプローチは至極全う、そして非常にスマート、それでいて男らしい。その確実さと逃れようのなさは、さながらプロ棋士の詰め将棋を見ているかのよう。そりゃあ捕まりますわ。どうしても洸と双葉がくっつくようにとひいき目で見てしまいますが、現実にいたら絶対に冬馬くんの方がイイ男だし、幸せにしてくれそうです。ポジション的には唯と同列、けれども彼の場合基本的には潔く、踏み込む時もフェアで、多少の不利もものとものしない決意めいた心意気を感じることができます。受ける印象は、全く異なります。うーん、こんな良い男の子、幸せになってくれなきゃ困るんですけど、けど…!
〜「咲坂女子」ってフレーズがあっても良いんじゃないだろうか〜
さて、そんな恋の攻防を繰り広げている横で、二人の脇役が結ばれました!いやー、この二人は早かったですね!おめでとう!なんだかドロドロが入り交じる本編にあって、唯一爽やかな風を感じるこの二人、良いです。この二人はもうド直球な青春恋愛って感じで、非常にニヤニヤポイントが多かった。個人的に一番ツボだったのはこれです、これ。仕切り直しの告白、抱きしめてしまいそうだから離れる内宮くんに対し…

ぴょんっと飛んで裾をつまんで伏し目がちに返事
あざとい!あざといんだってば!これに限らず、咲坂伊緒先生の作品に登場する女の子たちはみな仕草がかわいい、というかあざといです(再三言ってますが)。これもズルいですよねー、内宮くんよく抱きしめないで耐えたと思いますよ。巷では「いくえみ男子」なんてフレーズが一般的になりつつありますが、こっちは「咲坂女子」なんてフレーズで括ってみちゃってはどうでしょうか。それぐらい、咲坂先生の描く女子の仕草は印象的で、良い意味でズルさに溢れている。こんなことする子、どっかに落ちてないですかね…。
〜修学旅行先で何かが起きる?〜
さて、物語はどういう方向に転がるのかちょっとわからなくなってきました。相変わらず出足の鈍い洸。完全に出し抜かれた感がありますが、一方で挽回できる体勢も整っていない様子で、さて困った。恐らく大きな動きが出てくるのは、9巻でも再三話題に上がった、長崎(洸の故郷)への修学旅行。ここで一悶着あって、洸が一気に追い込むというイメージですかね。そうすると気になるのが、唯との関係の決着。それが修学旅行前になるのか、後になるのかでも、若干その位置付けが変わってきそう。