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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2014.01.20
1106299102.jpgニ星天「京都ゆうても端のほう」(1)


…また探します
何度でも



■京都府行楽課に配属された七木の初仕事は、「古墳の祟り」の調査だった…!?上司の新沼とともに、京都のオカルトスポットをまとめた「紫道標帖」を編纂することになった七木は…!?貴船、伏見稲荷、天橋立…などなど、あの観光スポットで起こる不思議な出来事。京都在住の新鋭作家が贈る、妖しの観光ミステリー!

 ニ星天先生のプリンセスGOLD連載作です。マンガは小さな書店を回って買うスタイルなので、どうしても秋田書店はマークが薄くなりがちでして…本作ですが、刊行は昨年の7月。最近ゲットして読んだので、ご紹介です。Amazonでは品切れ状態、レーベルがレーベルだけに部数も少ないのか…。
 
 舞台となるのはタイトルを見ても分かる通り、京都です。主人公は、京都府の行楽かに配属された新社会人の七木くん。やる気満々で仕事に取りかかろうとする七木くんですが、彼に課せられたのは、行楽課として決して表立つことのない、なんとも特殊な仕事だったのでした…。それは、実害のあるオカルトスポットを調査し、それらをまとめた「紫道標帖」の編纂。先輩である男勝りな破天荒上司・新沼と共に、妙な噂が流れる場所を調査。そこで起こる奇怪な出来事に首を突っ込み、時に命懸けで編纂に取り組むのですが…というお話。


京都ゆうても端のほう1−1
新沼さんは、妖と対峙してもたじろぐことのない肝の座った女性。とにかく食えない性格で、主人公の七木くんは結構よく振り回されます。


 プリンセスGOLDらしい、1話完結型のファンタジー作品です。舞台となるのが現代の京都というのも、取っつきやすくて良いですよね。オカルトチックな噂を聞きつけ、向かってみるとそこには案の定妖怪や神様が…。そういった存在と相性の良いパワースポット・京都というだけあって、題材には事欠きません。旅行で行ったことのある場所が出てきたりすると、なんとなく風景も浮かんできます。
 

京都ゆうても端のほう1-2
七木くん自身にはそういったオカルト的なパワーと言うか、資質はないのですが、上司の新沼さんにはその気あり。七木くんは京都と縁がある人物ではないので、関西弁も使いません。一方の新沼さんは京都弁バリバリ。新沼さん軸で話を回すと、きっと京都という閉じた範囲で、オカルトというこれまた閉じた世界で話が飛躍してしまいがちなのでしょうが、七木くんの存在がそれを上手いこと緩和してくれております。真面目な性格なのも好印象。


 話の印象から、「夏目友人帳」的な想像をされる方も多いのかもしれませんが、むしろ人物配置的に近いのは「ゴーストスイーパー美神」とかかも(人物の性格や話の流れは全然違いますが)。1話完結型で内容も明快、とても読みやすいと思います。1巻の各話から受ける印象は、所謂読切り枠的な存在なのですが、1巻の終盤に進むに連れて大きな物語が明らかに。全体で見た時に、1巻は序章であることがわかります。マンガだけでなく挿絵イラストも描かれている方ということで、絵柄も綺麗。面白かったです。


【男性へのガイド】
→主人公視点で行けば読みやすいんじゃないかと。恋愛要素もなく、明快なストーリーは読みやすいのでは。
【感想まとめ】
→レーベル的に地味なんですが、埋もれさせるのはもったいない面白さ。刊行ペースもゆっくりだとは思うのですが、興味があればチェックをば。


作品DATA
■著者:ニ星天
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスGOLDコミックス
■掲載誌:プリンセスGOLD
■既刊1巻
■価格:429円+税


■試し読み:第1話

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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レビュー
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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