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Tag [新作レビュー] 2014.01.26
1106359402.jpg西形まい「ダンシグラシ」


ほんの少しだけなら
人の手を借りるのも
悪くない



■マジで!?おまえと?ひとつ屋根の下!!
 高校入学を機に、快適な一人暮らしをはじめる…はずだった俺、堂島良牙。不動産屋のうっかりミスで、同じ部屋を契約していた同級生の谷啓吾と、2週間だけ二人暮らしをするはめに…。料理ができない俺。片付けられないあいつ。まったくソリが合わない俺達は、この暮らしに耐えきれるのか!?男2人、ひとつ屋根の下コメディ!
 
 「サイボーイ」(→レビュー)、「花の騎士」(→レビュー)などを描かれている、西形まい先生の新作。「サイボーイ」以来となる、非ファンタジーのコメディ作品です。「サイボーイ」が大好きだったので、非常に嬉しかったのですが、1話完結(しかも話数足りてない)。やっぱりあまり受けないんでしょうか。
 
 物語は男子二人の同居コメディ。主人公は非常に真面目な潔癖キャラの、堂島くん。ズボラな両親に耐えかねて、一人暮らしを決意したものの、新居に行ってみたらそこには同世代の男の子が既に暮らしていたのでした。どうやら不動産屋の手違いで二重契約となってしまったよう。その男・谷くんとは同じ学校の同い年ということで、新居が見つかるまでの数週間、一緒に暮らすことにするのですが、彼は堂島くんが一番苦手な、ズボラな男子で…というお話。


ダンシグラシ1
あれこれに対して非常にキッチリ決めたいタイプの堂島良牙に対して、面倒くさがりな谷啓吾。この差。


 その内容こそ男子二人のドタバタコメディではあるのですが、そのシチュエーション、キャラ造形、絡みと、そのエッセンスはBLを匂わせます。そもそも表紙からしてBL的な匂いを漂わせているわけですが、そういうエッセンスが苦手な人はやや読み難い所もあるかもしれません。って、そういう人は表紙を見て敬遠するのか。
 
 同居相手の谷啓吾は、体育推薦で入学した体育会系男子。熱血さはなく、どちらかというと淡々とフラットにすごすマイペースなズボラ男(合理的でもあり、場当たり的でもあるような)。それに対して主人公の堂島良牙は作法を重んじる真面目なタイプで、頑固。素直じゃないので、あまり上手く立ち回れません。この二人が組合わさるとどうなるかというと、堂島くんのツンデレ大爆発的な状況に。なんというか、彼が一人で勝手に空まわって場が転がっている感がすごいです。ズボラだズボラだと谷敬語は突っ込まれるのですが、彼のその適当さというか、大らかさがあるからこそ、二人の同居が実現しているのだろうな、と思う面が強いです。潔癖性は、同居に向かない(断言)二人は全く正反対なタイプなので、好みが別れそう。私は俄然谷啓吾が好きですかね。かわいいのは堂島くんですけれども。


ダンシグラシ
こんな面倒くさい堂島良牙が同居を決め込んだのは、谷啓吾が見ために反して料理上手だから。堂島良牙は料理が唯一苦手であり、言わばギブアンドテイクの関係になっているのです。


 表題作のほか、読切りが2編収録されています。どちらも学園恋愛もの。「ゴーインゴーイン★クレイジー」は、ヒロインの食べっぷりに相手役が惚れ込むというお話なのですが、ご飯を美味しそうに、そしてたくさん食べる女の子はやっぱり可愛いですよね。私も付き合うのなら、ご飯を美味しそうに食べる人が良いです(誰も聞いていない)。初めて付き合った子がもの凄い好き嫌いの激しい子で、結構辟易とした思い出があってですね…(以下略)。


【男性へのガイド】
→表紙からもわかるように、こういうエッセンスですから。ただネタ自体はアホな掛け合いなので、受ける印象ほど食べ辛くはないと思いますよ。
【感想まとめ】
→やっぱり西形まい先生のコメディは好きです。変な勢いがあって良いです。


作品DATA
■著者:西形まい
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめコミックス
■掲載誌:花とゆめ
■全1巻
■価格:429円+税


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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レビュー
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シリウスと繭
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レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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