■第8巻。物語もいよいよ大詰めになって参りました。
前巻で登場した芹沢の幼なじみ、琴宮くんが芹沢にキス。その真意のほどは置いておいて、その現場を目撃してしまった敬大の心は大きく揺れます。前からあった、芹沢に対する友情とは違う感情は、はっきりと形を現し、敬大の心を支配するように。そして寸でのところで留まろうとする敬大の背中を押したのは、セレナの生まれ変わりである裕真だった。
そしてみんなで行った演劇部の合宿で、ついにふたりの関係に変化が…
ついにきたーーーーーー!!!ちょっと前から芹沢さんルートはほぼ確定していたワケですが、こうやって動きを目の当たりにすると、待たされた分感動もひとしお。さてさて、これからどうやって男女としての距離を縮めていくのかな?なんて思っていたら、
芹沢さんは返事を保留 彼を友達のポジションから想い続けた5年間という歳月は、彼女にとっては長過ぎるものでした。そりゃ敬大だって1900年分の想いを乗り越えて告白してるんですが、それと比べろったって無理な話。まだ10代そこそこの女の子にとって、5年っていうのは長い。相手との関係じゃなく、自分の中での整理が簡単にはつかないんですね。とはいえ一応両想いの形にはなったふたり。話は「敬大がどう過去と決着をつけるか」になってきます。
さてシリクスではなく、敬大として生きる決意をし、芹沢さんに想いを伝えた敬大ですが、その後思いもよらない現象が彼を襲うようになります

記憶の欠落
朱奈さんと同じ現象。まさに朱奈も、アグライヤとしての過去を過去として受け止め、現代を生きる朱奈として深影を愛そうと望んだから、記憶が消え去った。そして今、敬大の記憶も消えようとしている…。
さてコレでラストとして考えられるのは、記憶全消しの方向か、結局記憶は消えないか。まぁ消える方だと思うんですが、ここで一つ気になることがあります。芹沢さんへの想いに悩む敬大の背中を押した裕真。その直後の発言
「…俺 知ってんだ…」
「俺の前世は"セレナ"って人だった事」 といっても知ってるのはそれだけで、セレナとしてのハッキリとした意思は無い模様。ただ背中を押すためだけにこの設定を使うとも思えないので、最終的にはココを引っ掛かりとして過去との決別を図るんじゃないかなぁと勝手に予想。完全に「ゴースト ニューヨークの幻」みたいな展開をイメージしてるんですが、さてどうなる事やら。
NGライフも次巻で完結。本誌ではすでに連載終了してるんですかね?何はともあれ楽しみ。芹沢さんが幸せなら、私はもう何でも良いですから、ホントに。