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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2014.02.15
1106359129.jpg南国ばなな「幽霊な彼女と心霊な僕」(1)


か…
かわいい…



■幼いころから心霊現象が大好きな元二は、ついに憧れの“事故物件”で一人暮らしをすることに。早速スタンバイし、今か今かと待ち構える元二だが、たまたま黒毛(猫)がシャッターを切り、元二のそばにいた“幽霊な彼女”が写し出される。恋人同士のように見えるツーショット。感極まった元二に、怒った彼女はポルターガイストで対抗。二人の距離は徐々に縮まり…。心霊マニアな元二と、幽霊な彼女の恋が始まる…!

 南国ばなな先生のITAN連載作。またぶっ飛んだ作品でございます。主人公は、心霊大好きな20歳の男子・元二。霊感はゼロにも関わらず、幼い頃から心霊マニアで、心霊写真を撮ろうと努力してきた結果、現在カメラマンとして仕事をしている日々。そんなある日、念願の事故物件への入居が決まり、テンションマックスの元二。霊感の強い友人の協力のもと、レンズ越しに幽霊の姿を捉える事に成功する。そこにいるのは、若い女の幽霊。たまたま撮れた写真が、なんとなく恋人のような体勢だったことから、元二はその幽霊に恋をしてしまいます。以来幾多のアプローチを、見えない彼女相手にするのですが、幽霊はそれにうんざり…。なんともヘンテコな日常が繰り広げられます。


幽霊な彼女と心霊な僕1−1
幽霊とのラブコメ的作品なのですが、幽霊こんな感じです。でも主人公は全く気にせず。むしろデレまくってアプローチを繰り返すという。この時点でだいぶシュールというか、出落ち感があるのですが、これが普通に毎回あって、しかも巻数付きですから。


 主人公がうざすぎて幽霊が迷惑がるという、なんとも奇妙な関係性のコメディ。姿が見えないままであればまだ良かったものの、霊感のある主人公・元二の友人を介して、物語の途中から元二も霊感がアップしてしまうという。結果、部屋のどこにいても追いかけてくるし、暑苦しい言葉ばかりかけてくるという始末。幽霊も根が悪くないのか、元二とコミュニケーションを取ってしまい、それにより元二のテンションがさらに上がるという悪循環。時を経るごとに、幽霊はどんどんと人間味を増して来て、こんな風貌でありながら結構かわいいとさえ思えて来てしまうから不思議です。
 
 主人公はとにかくド変態で、生身の人間には興味がなく専ら幽霊専門。一方で幽霊の方は、普通の幽霊で「自分の居場所で穏やかに過ごしたい」という気質の持ち主。幽霊に巻き込まれる系ではなく、完全に幽霊を巻き込む系の構図となっているため、読み手の視点的には幽霊側に立つ人が圧倒的多数なのではないかと思います。後半とか、普通に幽霊のモノローグとか増えてきますからね。

 物語中盤からは、これまた心霊マニアのうら若き女子が登場。お隣さんということで、頻繁に話に絡んで来ます。幽霊という設定さえ除けば、同居している他人の男女と、お隣さんの女の子ということで、ラブがコメする人物配置。ドタバタコメディを基調としつつも、その人物配置を活かしたラブコメネタも面白みがあり、違和感を感じつつも楽しめてしまう不思議なお話です。幽霊もなんだかんだ愛されることを良しとしている感があって良いんですよ。


幽霊な彼女と心霊な僕
なんか知らんけど妙にエロさはあったり。あと別件で普通におっぱいとか出てきます。


 主人公を始めとして登場人物が軒並みテンションが高く、あっという間に駆け抜けて読み終わった感覚。胸焼けしそうなほどにぶっ飛んだ主人公の行動に、やや疲労感を覚えつつも、満足感は十分。このお話をどう着地させるのか、非常に興味があります。幽霊に頑張って欲しいんですけどね、果たしてどうなることやら。


【男性へのガイド】
→ハイテンションラブコメが好きという方は。絵柄はBLとかそっち系ですが、ネタは全然大丈夫だと思いますよ。主人公のキャラに耐えられれば。
【感想まとめ】
→南国ばなな先生の作品、はじめて読んだのですが面白かったです。表紙から受ける印象そのままに、ハイテンションに駆け抜けてくれました。


作品DATA
■著者:南国ばなな
■出版社:講談社
■レーベル:KC ITAN
■掲載誌:ITAN
■既刊1巻
■価格:581円+税


■試し読み:第一話

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