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Tag [新作レビュー] 2014.02.25
1106359179.jpg田島みみ「東南角部屋」(1)



引っ越しておいで



■引越先のセクハラ管理人に思わず上段回し蹴りを入れてしまって、行くアテを失った翼に声を掛けたのは、救いの神!?それとも…。『恋する1/4』『学校のおじかん』の田島みみが贈る、これぞオトナPOPなトライアングル・ラブコメディ!!

 『学校のおじかん』やうちのブログでは『君じゃなきゃダメなんだ』(→レビュー)でおなじみの田島みみ先生のCocohana連載作でございます。ここ最近のCocohanaは、藤村真理先生や高梨みつば先生など、十代向けの媒体から続々流れて来ているのですが、田島みみ先生も同じく。年齢層高めの媒体での連載は本作が最初ということで、果たしてどう出るのでしょうか。

 物語の主人公は、警備会社で働く20代女子・翼。引越しをしたのですが、セクハラ管理人に思わず蹴りを入れてしまい、いきなり家ナシに。そんな彼女を拾ってくれたのが、お人好しな青年・大輔。チャラい風貌から最初はナンパかと思って警戒していたものの、どうやらそうではなく、本当に心配してくれているよう。彼の家に行ってみると、そこには真面目で何故か自分に敵対心バリバリの大輔のお隣さんが…。居心地の良い居候生活を数日間させてもらった後、そのマンションに空き部屋があるということで、そのまま入居することになるのですが、その時すでに翼は大輔に恋をしており…というお隣さんポップラブコメ。


東南角部屋
アクセサリーデザイナーをしているお人好しチャラ男の大輔に、見ためによらず警備会社で働いているヒロインの翼、そして大輔のお隣さんで大輔と仲良しな生真面目男子の薫という3人のご近所さん物語。左の黒髪が大輔で、フフンってやってるのが薫。3人の関係性が、なんとなく垣間見える1コマです。


あらすじ紹介で早々に壮大なお持ち帰りをされている所からもわかるように、なかなか軽いです(笑)この軽さはこれまでの田島みみ先生の作品に通じるものがあり、各人のお人好しさを大前提とした展開早めのラブコメディというこの様式美は、ある意味で安心感があります。また登場人物の配置も田島みみ先生お得意の三角関係もの。うち男子のひとりは、当初ヒロインに冷たいという、こちらも安定の設定。
 
 ひとつ面白い設定は、ツンツン男子として登場する薫が、実は密かに大輔に想いを寄せているという所でしょうか。けれどゲイってワケでもなさそうで、その背景には色々な事情がありそう、と(この辺はこれから徐々に明らかになっていくことでしょう)。
 
 またこういった物語では、俄然ヒロインとの物理的距離の近さものを言う場合が多い中で、ヒロイン・翼の勤務先が大輔ではなく薫と一緒という所も注目しておきたい点。大輔は在宅でもちろん同じ建物ということで接点も多いのですが、勤務先が同じというのはそこそこ大きなアドバンテージであると思われ。現時点で翼の気持ちは大輔にありますが、シチュエーション的に有利なのは、むしろ薫じゃないのかな、と。この辺のバランスの取り方がこれまでの作品に比べ良く、同じ骨格の物語と言えど期待感は相対的に高め。とにかくPOPであることは疑いようがなく、箸休め的に読みたいという方にも、良いかもしれませぬ。


【男性へのガイド】
→逆に男性がこの物語を読んでどう思うか聞きたいところです。個人的には薫さんの方が共感できそうというか。
【感想まとめ】
→いやー軽い(褒め言葉)。下世話な意味ではなく、ポンポンと軽やかに物語が進んで行く所は非常に小気味よく読みやすいです。そして、1年も経てば細かい内容とか忘れてそうな。


作品DATA
■著者:田島みみ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックスCocohana
■掲載誌:Cocohana
■既刊1巻
■価格:419円+税


■試し読み:第1話
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かくかくしかじか
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有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
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