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Tag [続刊レビュー] 2014.09.11
1106422127.jpg祀木円「トウキョウ・D」(2)<完> (KCx(ITAN))



探しものの中に詰まっているのは
悲しみではないかもしれないな




■2巻発売、完結しました。
 都内に潜伏する戦闘用兵器ロボット“ドール“を回収する任務に就いた、警視庁“D班"所属の篠。最初に造られた特別なドール・アゲハと思いがけなく出会った彼は、ドールと人間のお互いが納得できる道を模索し始めるのだが!?シマ模様がプリティーな警備用ロボットSHIMAと、人間型ロボット・クロハに守られながら、厳しいD班で職務遂行!!


~完結しました~
 予告通り、2巻で完結しましたよ。1巻終わりの時点でさほど物語に進捗がなかったので、本当に2巻で終われるのかと疑問に思っていたのですが、意外にも読み終わっての感想は、腑に落ちるものでした。詰め込むこともなく、また投げっぱなしにすることもなく、誰もが幸せになる100点の結末ではなかったかもしれませんが、少しの苦みを残しつつも納得できるラストで、良かったと思います。もともと物語の器がかなり大きく見えていたのですが、フィールドは東京都内に限られていたし、政治的な部分での大いなる意思は不変で、詰まる所当事者たちの納得感さえ担保できれば普通に物語は終わりを迎えられる状況であった、ということなのでしょう。

 なんて、フォーカスはアゲハと篠に当たっていたので、少しは気にかけられつつも、たとえばクロハの自意識や、結木の過去との折り合いについてはやや投げられた感もあるのですが。

 しかし最後まで緩かったですねー。それが良いところ。緊迫のラストシーンでは、一刻一秒を争う中、老人の昔語りが始まってしまったり、そんなの知らんとばかりに庭でくつろぐシマがいたり。。。


~とにかくシマが可愛いのです~
 さてさて、2巻も相変わらずシマが可愛かったです。もう欲しい。シマが欲しい。本当にロボットかと思うぐらい感情豊かで、自分の欲望に素直なんですよね。


トウキョウD2-11
BB弾に夢中なシマさん



トウキョウD2-2
イルミネーションを見たがるシマさん



トウキョウD2-3
勝手にお菓子を買うシマさん



トウキョウD2-4
新幹線に興奮するシマさん



 いやー、かわいいなぁ。でもよくよく見るとこれ、子供と基本一緒っていう。シマは無理だけど、子供ならなんとかなるでしょうか。。。がんばれ、自分。

 そういえば「しゅんにゃん」ではここまで感情豊かなロボットたちは登場しなかったのですよね。コンセプトというかベースは似つつも、作品の表情は全く別物で、こういうロボットたちもまた可愛らしいですね。疲れた時にふと読み返したい、癒し系な作品でございました。


【関連エントリ】
ロボット達がカワイイゆるシリアスな近未来SF:祀木円「トウキョウ・D」1巻

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レビュー
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