
なんでこんなに
胸がざわざわするんだろ
■11巻発売しました。
獅子尾からの突然の告白に戸惑うすずめは、その言葉を信じず、馬村との距離を縮めようとします。運動会になり、リレーで直接対決をすることになった獅子尾と馬村。すずめが応援するのはどっち!?
~獅子尾の悪あがき~
11巻です。どうも次が最終巻になるみたいなのですが、最後の追い込み的に状況が慌ただしく動いています。ようやっと付き合って、これから少しずつ愛を育んでいこうとしているすずめと馬村ですが、付き合いたてのドキドキ感はさほど感じられず、むしろ不穏な動きを見せる獅子尾に気を揉むという可哀想な状況です。運動会(高校だと体育祭とか言いませんでしたっけ)も神の見えざる手が機能しまくりでして、おあつらえ向きにリレーで馬村と獅子尾がぶつかるという。
ここはなんとか馬村が勝ちをおさめるのですが、その後すずめが怪我をして保健室で二人きりというまたまたおあつらえ向きなシチュエーション。獅子尾はここぞとばかりに、自分の想いを伝えようとします。が…

すずめの抵抗
ナイスセーブ!すずめさん、言わせないという素晴らしい守備を見せました。二人で必死に守ります。二度に渡って頑張った二人ですが、それでも拭いきれない不安感。なんというか、これらが取りようによってはフラグに見えて仕方がないんですよね。本当に安定していれば意にも介さないわけですが、そうじゃない様子がありありと見て取れるわけで、もうひと押しぐらいされたら崩れそうっていう。
~12巻はどんな着地を見せるんでしょう~
さて、12巻はどういうルートを経て着地するのでしょうか。少なくとも確定であろうイベントは、獅子尾はどんな形であれ自分の想いを伝えるであろうということ。というか、これが一番の山場になるんだと思うのですが、一度想いを伝えることを阻んでいるという過程を考えると、嫌な予感は募るという(笑)
ここで再度跳ね返せれば馬村と幸せに。ここで揺らいだりすると、大人な馬村(というかすずめのこと最優先の馬村)は、自ら身を引いちゃうんじゃないかなぁ、とも。これまでの姿を見ていると、獅子尾よりも俄然馬村の方が大人というか、分を弁えている感じがあるんですよね。その分勝負弱い感が、、、ってここまでの文章振り返って、スポーツの話でもしているのかっていう。いやでもそのくらい、手に汗握る展開だという。
馬村エンドというルートを考えると、「獅子尾への想い(思い出的なものも含め)を断ち切れるか」と「真に馬村のことを好きになるか」が条件になると思うのですが、これをクリアするイベントってどんなのがあるのでしょうか。馬村との関係は時間をかければかけるほど強固なものになっていくとは思うのですが、すぐにバシっと想いが強くなるものかと言われるとよくわからないですし。獅子尾との気持ちを断ち切ろうにも、これだけ周りでうろちょろされたらなかなか傷は癒えないですから、これまたどうなんでしょうという。かと言って獅子尾ってのもなぁ、、、という。
なんだか不安だらけのカップルですが、このシーンにすべてを懸けたいところです。

私をはなさないでね
このまますずめを離すことなく、幸せな結末と相成ることを願っています。決戦の地は沖縄、12巻は春の手前の2月末に発売予定です。
【関連記事】
作品紹介→みんな自分だけの流れ星を探してる。:やまもり三香「ひるなかの流星」1巻
2巻レビュー→片想いが重なる高一の夏:やまもり三香「ひるなかの流星」2巻
3巻レビュー→馬村くんが不憫すぎる件:やまもり三香「ひるなかの流星」3巻
4巻レビュー→元カノのフォローパスが決勝点に?:やまもり三香「ひるなかの流星」4巻
5巻レビュー→ひとつの恋の成就とひとつの恋の終わり:やまもり三香「ひるなかの流星」5巻
6巻レビュー→馬村の成長記ではないのですが…:やまもり三香「ひるなかの流星」6巻
7巻レビュー→苦い思い出の“お泊まり”:やまもり三香「ひるなかの流星」7巻
8巻レビュー→大チャンスをモノに出来るか。:やまもり三香「ひるなかの流星」8巻
9巻レビュー→好きだからだろ!:やまもり三香「ひるなかの流星」9巻
関連作品紹介→「シュガーズ」
10巻レビュー→僕は君のもの:やまもり三香「ひるなかの流星」10巻