
あああ…ホルモンなの
これがホルモンの力なの…
■2巻発売しています。
「コミュ障だしやり取りとか気が重いし…。仕事、忙しいし…。」
星野すみれ子(35)独身。職業・少女漫画家。同期漫画家・ジョーの再婚に毒を吐き、「結婚できないんじゃなくてしないんでしょ?」みたいなムダなフォローにうんざりし、ひとりランド通いにドハマりしてる。そんなすみれ子が、初婚活パーティーでイケメンの医者(29)からデートに誘われて…。一方、ジョー・日歌夫妻の結婚生活は新たな局面を迎えようとしていた!!
~新キャラのご登場~
2巻の発売です。今年発売された新作の中でも特にお気に入りで面白いと思っているのですが、例のムック本ではかすりともせずで、ちょっと寂しかった覚えがあります。自分の感覚がずれてきているのでしょうか。。。こんなにジョージ朝倉らしさを感じられる作品もないと思うんですけどねぇ。と、ぼやきはこのくらいにして2巻の感想に移りましょう。
今回は表紙に描かれている方が新キャラとして登場します。星野すみれ子という、35才独身(しかも処女)の売れっ子漫画家さん。結婚もせず(できず?)、これまで孤独に戦ってきました。そんな彼女がハマっているのが、某夢の国。金にものを言わせて、VIPに通い詰めております。本編ではそんな彼女がする恋について描かれるのですが、その過程で同期であるジョーに再会し、色々心に波風を立てるという。この二人、単に同期というわけではなく、過去にこんな出来事が…

酔ってチューされる
彼女にとっては数少ない男性とのふれあいであり、さらにこの後結構しょっぱい展開になるという苦い経験の源なわけですよ。上書き保存できるエピソードもなく、彼女の心の中にはこれがヘンにこびりついて残るわけですね。で、そんな彼はモデルと結婚して、さらにそのあと年下の編集さん(巨乳)と結婚していて、心をくささないわけがない。夢の国で再会しようもんなら、もう地獄なわけですよ。そんな辛いシチュエーションを目いっぱい楽しむことができる序盤となってございます。
すみれ子さんは典型的な貧乳キャラなのですが、ジョージ朝倉作品の過去作品を振り返ると、割と貧乳キャラがメインでして、それに付随するエピソードもちらほら。そんでもって、ライバルじゃないですけど、対比的に巨乳キャラが描かれることが度々ありました。なんていうか、ジョージ朝倉作品のヒロインは貧乳力に長けていて、そういう意味では日歌ちゃんよりもすみれ子さんの方が、ヒロイン的なメンタリティに溢れているんじゃないかとふと思ったりしたのでした。さてこれから、どう絡んでくるのか、注目です。
~ジョーはダメな男だと段々と……~
さて、先ほどジョーが酔ってすみれ子さんにキスしたシーンが描かれていたわけですが、今回は日歌ちゃんとジョーの過去の絡みも描かれます。いや、なんか色々と深い過去があるんですね。話が進むごとに、徐々に真相が掘り下げられてくるのですが、パクられて脅されて…ってところに至るには、色々な事情があったのだと。で、日歌ちゃんにジョーと添い遂げることを決意させた決定打となったのが、このエピソード…

酔って本音ポロリ(次の日覚えてないパターン)
あっ…こいつダメな男だ。お酒の力を借りて本音を言って、その気にさせて次の日本人は全く覚えていないっていうアレ。いやー、私も大人になって、お酒の力を借りざるを得ない気持ちは非常にわかるんですが、この常套手段になってる感じがなんとも身につまされると言いますか、救いようがないと言いますか。罪な男ですよ、この人は。振り回され系のお話かと思っていたのですが、ああこの人は巻き込まれるべくして振り回されているのだなと、非常に腑に落ちた一節でした。
~日歌ちゃんが天使じゃなくなってきたんですが…~
さて、1巻では圧倒的天使だった日歌ちゃんですが、妻になり、さらには母になろうとしていくにつれて、天使感が一気に薄れていくという現象が。2巻では終始不機嫌で、ジョーは責められっぱなしでございます。私も結婚したらこの落差を味わうことになるのだろうか。女性は変わらずにはいられず、一方男性は変わることもなく、その姿がイライラになってくという。

こういう瞬間が…
ある意味リアルな結婚模様なのかもしれませんが、私はまだ結婚していないので、その答え合わせはまだまだ先。ふと未来に、この日歌ちゃんの姿を相手に重ねる日が来るのでしょうか。3巻の発売が楽しみです。
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