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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2015.01.26
1106472465.jpg宇佐美真紀「夕暮れライト」(1)



この距離をどうしたもんかと
迷ってる




■悩んで、恋して、君と大人になっていく
 父親の再婚相手が住むマンションに引っ越してきたちなみ。再婚相手とその娘・和音を見極めようとするけど、和音の幼馴染・奏多&雄大に邪魔されて…!?同じマンションに住むことになった4人の、ココロつながるハッピーストーリー第1巻!

 「ココロボタン」(→レビュー)などを描かれている、宇佐美真紀先生の新連載になります。芦原妃名子先生や小畑友紀先生はベツコミから他誌に活動の場を移していますが、宇佐美先生は引き続きこちらでの連載ということで、嬉しいところですね。今回描かれるのは、両親の再婚をめぐる青春群像的な恋と友情の物語。お話は、父子家庭の親子が新しいマンションに引っ越してくることから始まります。単なる引越しだと思っていたら、どうやらそのマンションには父親の再婚相手がいるようで、お互い子供を含めた交流を図ろうとしているようなのでした。引っ越してしまったものは仕方ないと、相手の親子(娘は同い年)を見極めてやろうとするのですが、向こうの子には幼馴染の男兄弟がおり、逆にこちらが見極められるような状況に。しかもなんだかやたらと突っかかって来る弟の方は、あろうことか同じクラスの隣の席で…というお話。


夕暮れライト1-1-
 登場人物をそれぞれ整理しましょうか。ヒロイン・ちなみは中学三年生の女の子で、両親が離婚して以来父と一緒に暮らしてきました。歯に衣着せぬ物言いをしてしまうため、前の中学では友達関係がこじれてしまった過去を持つ、体はちっちゃいけれど態度はデカいツンツン女子。再婚相手の娘さん・和音はヒロイン・ちなみと同い年で、メガネにおさげの内気な少女。見るからにいい子という感じで、気弱ゆえに学校では色々と損な役回りをさせられています。そんな彼女の幼馴染が、相馬兄弟。兄は高校1年生で物腰柔らかな好青年。ただしちなみとは一定の距離を保ち、笑顔で接しつつもあくまで「観察する」という姿勢を崩しません。弟はちなみ&和音と幼馴染で、兄の奏多とは対照的にかなり敵対心むき出してちなみに接してきます。割とちなみと似た印象で、二人は席が隣ということでしばしばぶつかることになるのですが、お互いの素性を知っていくうちに、だんだんと仲を深めていくのでした。ちなみに少女漫画ではお約束ですが、相馬兄弟はイケメンとして学校でも女子の高い支持を集めています。


 ヒロイン含め、4人ともひとくせふたくせある感じなのですが、基本的に性格の悪い子はおらず、すれ違いつつも良い関係を築いてきます。ベツコミというとどうしても恋愛先行な感があるのですが、本作の場合はまずお互いを知る所からということで、同じクラスの雄大よりもむしろ再婚相手の子供である和音との関係構築に時間を割いていきます。恋愛的な要素も少しずつ見えて来てはいますが、本格的に動き出すのは2巻以降でしょうか。そのためイメージ的にはベツコミの作品というよりも、別冊マーガレットあたりに近い印象があります。

 ヒロインのちなみはなかなか気持ちの良い性格の持ち主で、すごく好きなキャラクターです。後さき考えずに思ったことを素直に口に出すような子で、ぜひ友達になりたいですね。作中では彼女のことを「チワワ」と揶揄しているのですが、確かに見た目と内面から似ているところがあるかもしれません。


夕暮れライト1-2
いわゆるツンデレ的な子で、お礼を言うのもこんな感じ。


 物語は4人交えて恋をしていく形になると思うのですが、ドロドロしないか気になる所です。裏の作品紹介では、「ハッピーストーリー」と謳っているので、そうならざるを得ないと思っているのですが果たして。中学3年という年齢設定から、進路をどうするのかとか、高校に入ってから兄を交えつつの4つどもえなど、これから面白くなりそうな投入要素は盛りだくさんで、楽しみな作品が出てきました。


 
【男性へのガイド】
→「別マ的」言ったのは、その分男性にもとっつきやすくなっていますよとも言い換えることができると思いますので、設定が気になった方は読んでみてはいかがでしょう。
【感想まとめ】
→宇佐美真紀先生の作品はどれも好きです。キャラも、ストーリーも、安心して読んでいられる感じがなんとも。オススメです。



作品DATA
■著者:宇佐美真紀
■出版社:小学館
■レーベル:flowerコミックス
■掲載誌:ベツコミ
■既刊1巻
■価格:429円+税


■試し読み:第1話

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
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シリウスと繭
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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