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Tag [新作レビュー] [オススメ] 2015.02.03
1106463497.jpgアサダニッキ「星上くんはどうかしている」(1)



しょうがないから
あたしが友達になってあげる




■「似てない双子」と有名な2人の星上くん。兄・望はぼっちで、弟・求は人気者。三毛野いさりは「友達の作り方を教えてほしい」と望に頼まれたのをきっかけに、正反対な2人に振り回されることになって……!?八方美人女子×似てない双子のトライアングルラブコメ第1巻!

 「ナビガトリア」(→レビュー)や「青春しょんぼりクラブ」(→レビュー)を描かれているアサダニッキ先生のデザートでの連載作です。早速内容の方をご紹介しましょう。ヒロインの三毛野いさりは、八方美人な性格で、誰とでも適度の距離を取り馴染んでいる計算高い女の子。そんな彼女がある日風紀委員になることを命ぜられるのですが、ペアとなった男子は「ハズレのほうの星上」。校内で似てない二人として有名な星上兄弟のうち、暗くて挙動不審な“ぼっち”の兄・望の方なのでした。彼は何を思ったのか、いさりに友達の作り方を教えてほしいと頼んできます。乗り気のしないいさりでしたが、真剣な彼の姿勢を見て友達作りに協力してあげることにするのですが、ここで思わぬ邪魔が入ります。それが星上兄弟の弟で、学校随一の人気者である求。彼は極度のブラコンで、誰も望に近づけさせまいと、あの手この手で妨害してくるようになり…という学園ドタバタラブコメディ。


星上くんはどうかしている10002
望をめぐって(?)バトルを繰り広げる、いさりと求。そしてそんな二人の様子には一切気づくことがない、鈍感なお人よしの望。中盤以降はこの体制がベースに。


 なんだか正確に問題を抱えた男女たちが、不器用ながらも真正面からお互いに向かい合い、仲を深めていくというお話。これは「青春しょんぼりクラブ」にも通じるところがあるかと思います。ヒロインのいさりは、八方美人ゆえの希薄な人間関係に悩み、星上兄・望は友達が作れないことを深く悩み、星上弟・求は弟への異常な愛により性格が歪んでしまったというなかなかどうかしているキャラ達が揃っています。それぞれ「引く」という発想はなく、それぞれの思惑を通したいという所からぶつかり合いが起こるという。ここからやがて恋の芽も生まれてくるのでしょうが、まだまだそこに至るには時間がかかりそうなご様子。


星上くんはどうかしている10001
いさりは八方美人と言いつつも、自分が大事にすべき相手がだれかということは考えることができる子で、望を見捨てず面倒を見てあげる所がなかなか良い子でかわいらしいです。キャラ的にも結構好きな子だったり。


 ぱっと見一番どうかしているのは弟の求なのですが、冷静に考えると兄の望もかなりヤバめの男の子でして。このおどおどしつつ、いさりを驚くほどに巻き込む力というのは、なかなかの破壊力。「(友達になってくれるのは)きみじゃなきゃダメなんだ」というセリフを、長く効力を発揮しそうな一撃ですよね。この無邪気に人を振り回すというのが一番タチが悪くて、それを地で行く彼はなかなか凶悪ですよ。この後も無邪気にいさりを振り回しそうで、非常に楽しみであります。(振り回されるいさりがなかなか良い味を出しているのですよ)

 友達の輪は少しずつ広がって行くのですが、その子たちもなかなかひとくせふたくせあるキャラ達で、今後話が進んでく中で、3人と良いケミストリーを生み出してくれることを期待したいです。一通り役者が揃い、なんとなくそれぞれの気持ちに変化が現れたところで1巻は終了。さてさて、2巻ではどんなエピソードが描かれるのか、楽しみですね。


 
【男性へのガイド】
→アサダニッキ先生の作品は割と広く受け入れられている印象がありますが、本作も同様に間口は広いんじゃないかと思います。割と色物キャラが多いので、その辺さえ受け入れられればOKかと思います。
【感想まとめ】
→さすが安定の面白さでした。友達作りがスタート地点ですが、これから恋愛要素も含まれてくると思われますので、続きにも大いに期待したいところです。



作品DATA
■著者:アサダニッキ
■出版社:講談社
■レーベル:KC デザート
■掲載誌:デザート
■既刊1巻
■価格:463円


■試し読み:第1話

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