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Tag [新作レビュー] 2015.02.16
1106481919.jpg阿弥陀しずく「からっぽダンス」(1)



付き合って……
るんだと思います……




■惚れちまったらストーカー。
惚れる→追いかけ回す→フラれる……の3連コンボを繰り返す、ストーカー警官・久我が出会ったのは、片思いに破れたばかりの美人OL・月島さん。さっそく近づきデートに誘ってみたら、彼女に連れていかれたのは女だらけの東京ドーム。そして爆音と共に始まったのは、男性アイドルのコンサートで……!?

 阿弥陀しずく先生のフィールヤング連載作です。阿弥陀先生は存じ上げなかったのですが、主にBLで活躍されている漫画家さんのようです。本作はフィーヤンですから当然普通の男女の恋愛を描いた作品です。どういう話か説明するときに、如何とも言い表しがたい内容なのですが、まずはあらすじをばご紹介しましょう。

 メインで描かれるのは二人。まずは表紙に描かれている久我からですかね。彼はかなり惚れっぽい性格の警官で、これまでも様々な女性にアタックをしては付き合いフラれを繰り返しています。今回も意中の女性にフラれ、ラーメン屋で友人に愚痴を言っていたところ、一人でそのラーメン屋に現れたのが相手となるOL・月島さんでした。月島さんも失恋したばかりで、不意に涙が出てきたところを久我に見られてしまいます。それが彼の心を掴んだのか、久我はあっという間に一目惚れ。月島さんが自分の友人の知り合いだと感づくと、名前も知らないのに執念で月島さんまでたどり着き、連絡先を交換することに成功します。久我の積極性にたじろぐことなく、ひとまず食事、次にはデートと距離を縮める二人でしたが…というお話。


からっぽダンス10001
久我はストーカーと描かれていますが、いわゆる危ない感じの男というわけではなく、かなり行動力に長けた惚れっぽい男という感じです。暴力的というわけでもなく、自分勝手というわけでもなく、相手のことをとにかく思って行動するあたりは、割と好意的に受け取れると思うんですけどね。ただ時にそれがヘンな方向に働いて、彼女に会うために職場前でずっと貼りついていたり(制服姿で)してしまうことも。それを怖いとか思う人がいるようで、過去にストーカーとして通報された過去あり。


 一方の月島さんは「失恋した」と言っても彼氏と別れたとかではなく、告白をしたもののダメだったというのみ。実は長年彼氏がおらず、数年来アイドルグループの熱烈なファンをしています(ジャニーズ的な)。久我にこそ問題ありという感じの描かれ方ですが、月島さんの方も色々と問題はありそうで、そんな変わった二人が出会ってみたらどうなるだろうというのを描いたのが本作ということになります。

 かなりの積極性のある男と、消極的な女というところでなかなか合いそうな感もあるのですが、久我は相手の趣味に興味を持って突っ込んでいく性格の持ち主のようで、アイドル趣味とどう付き合っていくかというのも一つ見どころになりそうです。かくいう私も彼女がSMAPファンでコンサートに連れて行かれるという経験をしたことがあり、久我の反応を見るたびに「あるある」と思ったりも。ちなみにSMAPのコンサートは一般人にも知られている曲を中心に構成されていることから、私のような人間もすごく楽しむことができるので、万人向けにおすすめできるイベントです。チケ取りのためにファンクラブに入るよう勧められるってのもお約束なんですかね。


からっぽダンス10002
一応デートと言えどぶれはない。その後彼女は反省することになるのですが、彼女の様子に圧倒された久我はむしろ興味を強めることに。


 最終的にどういう所に落ちていくのかがあまり見えないのですが、カップルとして一つの形になったところで完結という感じなんでしょうか。お互いにカップルっぽい感じが1巻時点では見られるのですが、恋人らしい触れ合いは一切なく、これから楽しみな感じですね。


【男性へのガイド】
→変わったキャラではあるものの、総合的に見れば実に現実にありそうな二人の話で、ハードルは高くないものの読んでみて何かあるかというとそうでもなく。判断に難しいところがありますです。
【感想まとめ】
→アイドルファンと付き合うというところで謎のあるあるを感じてしまったのですが、それがなければ実に普通の恋模様。リアルさがあってそれが一つの味となっているのですが、一方でそれにみんなが面白味を感じるかというと、ちょっとそれはわからないですという感じでしょうか。



作品DATA
■著者:阿弥陀しずく
■出版社:祥伝社
■レーベル:FC Swing
■掲載誌:フィールヤング
■既刊1巻
■価格:680円+税


■試し読み:第1話

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