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Tag [新作レビュー] 2015.02.19
61Rj2.jpg榎木りか「3LDKの王様」 (1)



俺に外の話題をふらないでくれ!!
外は期限がいっぱいなんだよ…!!




■ここは、都心にほど近いとあるマンション。
 大家の娘・美里は、ここに住むイケメンたちに囲まれて、彼らのお世話に大忙しの、まるで乙女ゲーのような日々を送っていた。ただし、彼らは全員『引きこもり』なんだけど。わがままで世間知らずでクズで、クズ!引きこもり男子×ツンツン女子の自宅系ゆるっとラブ?コメ、だらりとスタート!

 「シュガーガール,シュガードール」(→レビュー)の榎木りか先生のシルフ連載作になります。とあるマンションの大家さんの娘が、イケメンの住人達と繰り広げる乙女ゲー的シチュエーションのラブコメ、、、ではあるのですが、その実住人達は引きこもりのダメンズばかり。唯一と言っていいほどに頼れる存在となってしまったヒロイン・美里に、あれやこれやと偉そうに頼み事…もとい、命令をしてきます。そんな彼らにイラつきつつも、ついつい面倒みてしまう美里でしたが…というお話。


3LDK0002.jpg
こんなん。もう何もできない。


 この作品はストーリーよりも住人達を紹介した方がよさそうですね。まず面倒を見る相手筆頭なのが、彼女と同じ学校に通っている山田。高い家賃を払えるのはお家がお金持ちだから。俺様キャラですがそれは完全な内弁慶で、外の話題を振っただけで顔面蒼白する程度には外界嫌いの気があります。ただ本人はリア充気取りたいので、嘘の出来事とポエムにまみれたブログ・SNSを日々更新し、多くのフォロワーを集めています(主にウォッチ対象として支持を集めているという状況)。アホナルシストで、顔が良く金持ってるって所以外は全く使い物になりません。明るく清々しい系のクズです。

 もう一人が山田の隣人となる吉田。この人は典型的なオタク野郎で、日々ネトゲに勤しみつつ、二次元の少女に入れ込んでいるという感じの人。理詰めで相手を攻めるタイプで、騒がしくアホな隣人である山田とは当然ソリが合わず、よく言い合いになっています。こちらの方が山田に比べると行動力がない分迷惑度は低いのですが、上から目線でねちねちと理詰めで攻めてくる感じは非常に鬱陶しく、関わると心がザワザワと波立ような陰鬱タイプのクズです。

 もう一人引きこもりの住人がいるのですが、その人は小説家であるために引きこもらざるを得ないという感じなので、クズ感は薄め。詰まる所、先の二人との絡みがメインとなります。オラオラアホ系かグチグチオタク系かどちらが良いですか?という選択肢になるのですが、どちらダメを絵に描いたような人たちなので、甲乙つけがたいところですね。


3LDK0001.jpg
汎用性が高そうなコマ。ヒロインの美里は榎木りか先生の描く女の子ってことで安定して可愛いです。性格きつめに映りますが、こんな男たちを相手にしていたらそうならざるを得ないですから…。あれこれ言いつつもなんだかんだ関係切らさず面倒見てあげるあたり、むしろすごい優しいんじゃないかと思ったり。逆にこういう仕草を楽しむってのもありですかね?


 さてこの状態で恋なんて生まれるのかって話なのですが、もちろんこのままでは生まれることはありません。何かしらの変化を見せないと。目下の第一目標は外に出れるようになるという所からなのですが、そこまでがまあ大変。とはいえ1巻スタート時点から2巻まででそれなりに変化は見せてきており、日ごろの巻き込まれドタバタ劇と共に、そうした側面も楽しむことができる作品なのではないかと思います。


【男性へのガイド】
→この男たちはきついような気がするのですが、どちらもぶっ飛んでいるのでネタとして見ることができれば大丈夫。ヒロインは可愛いので、そこに望みを託したい気も。
【感想まとめ】
→ダメンズ混じりのドタバタ劇でそれ以上でもそれ以下でもないのですが、2巻にて恋が芽生え動き出したりしたら結構面白いことになるんじゃないかと期待したくなる終盤でした。気張らず楽しめるコメディです。


作品DATA
■著者:榎木りか
■出版社:角川書店
■レーベル:シルフコミックス
■掲載誌:シルフ
■既刊1巻
■価格:580円+税


■試し読み:第1話

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