
べ…別に仲間じゃないし!
■2巻発売しました。
憧れの「ヒーロー」の力を手に入れたハヤト。しかし、変身した姿はなぜかキラキラ衣装の「魔法少女」だった。男嫌いの女子高生ヒーローのカスミにはゴミを見るような目をされ、男のストーカーには追いかけられ……と、相変わらず不憫で不本意な毎日。そんなハヤトは「理想のヒーロー」になれるのか!?
~2巻発売しました~
2巻発売しております。1巻はもちろん面白かったのですが、読んだ感じでは割りと“出オチ”という印象が強く、2巻以降は新鮮さが薄れる分尻すぼみになっていくのかな…なんて失礼なことを考えていたワケですよ。ところがどっこい、むしろ2巻の方が面白いんじゃね?というのが読み終わっての感想。キャラの広がりなのか、話を重ねて色々とネタの展開が出来ているからなのか。その理由は定かではありませんが、全く飽きが来ないまま最後まで読みきってしまいました。仕込むネタは割とシンプルかつ、1話を通してそれを押し通していく感じなのですが、その使い方が上手いんですよね。無駄遣い感がなく、読む側としてもある意味で楽というか。
~カスミがほぼレギュラー~
さて、1巻ラストで女子高生のヒーローと出会うワケですが、早々に男の姿に戻り殴打されるというご褒美(?)シーンが。この後怪人退治でやむなく共闘する場面がままあるのですが、それにしても絡み過ぎじゃないかってぐらいに一緒に行動を共にするようになります。2巻が終わるころにはもはやパートナーと言っても過言ではないくらい。男が嫌いで、かわいいものは好きということで、変身後のハヤトに萌えつつも中身を思い出してツンとする、その揺らぎが可愛らしい。

割と面倒見は良いタイプかと思います
~笑わせるってやつは卑怯ですよ~
序盤から中盤にかけてはカスミとの掛け合いがネタの中心となったわけですが、後半は悪者によって顔面が笑顔で固定されてしまうという飛び道具的なネタを投入してきます。これがツボで。ただ笑ってるだけなんですけど、いちいち面白くてダメでしたわ。

ほんと、笑ってるってだけなんですけど、なんだかやたら面白い。仕事の疲れもあるのか・・・。
~怪人の存在意義は~
単なるコメディで物語に進展はあまりないのかと思いきや、後半には色々と物語の核心に迫りそうな展開が見え隠れしております。どうやら悪に堕ちたダークヒーローとやらが鍵を握っているらしく、そことの戦いが今後待っていそうです。そしてそうなると俄然気になるのが、これまでたくさん倒されてきた怪人さんたちの存在意義。仮にラスボスがダークヒーローだとしたら、怪人いらなくね?と。まぁ怪人がいなければ、そもそもヒーローたちが存在できないわけですから、必要ではあるんですけれども、ただただこれまでのガヤのために倒され続け、最後はお役御免でいらないよっていうこの不遇っぷりに涙を禁じ得ません。今回のサザエの怪人とか悪い人じゃないと思うんだけどなぁ(謎の肩入れ)。というわけで、怪人たちの活躍にも注目の3巻は、今年の秋に発売だそうです。楽しみ楽しみ。
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