
オタクなんだけど
…それでもいい?
■4巻発売しました。
大学生の武藤大河は、アルバイト先の先輩・飴谷結子さんに一目惚れ。けれどなかなか接点を得られず、日々は過ぎて行くばかり。そんなある日、大河が仕事でミスをしてしまう。必死に挽回しようとする彼に、そっと手を差し伸べてくれたのは、他でもない結子さんだった。それをきっかけに、二人の距離は急接近。何度目かの食事の帰り、大河は意を決して想いを伝える。返事はなんとOK。しかしなにやら彼女には、気になることがあるようで…「オタクっていっても、腐女子っていうんだけど…」。腐女子彼女とのディープな毎日が始まった!!
人気のブログ本のコミカライズ作品です。さらに映画化もされ、GWにはロードショーだとか。原作本ぺんたぶ「腐女子彼女。」

腐女子云々以前に、オンナ度がとても高い結子さん。
一見「腐女子を愛せるか、好きになれるか」というテーマが描かれているように見えるものの、実際は違うんじゃないかなぁ、と。これは、「好きになった人が腐女子だった」というのがテーマで、「腐女子を好きになれるか」という問いかけとは根本的に異なる気が。大して違わないように思われるかもしれませんが、コレ結構大事。入り口が全然違うんですよね。大河は「腐女子」以前に彼女を「女性」として認識しているワケで。原作は腐女子ネタ全開できましたが、今回はラブコメのテイストを盛り込んでいるので、余計にそういった感じが強く感じられるのかもしれません。ってか結子さん、腐女子とか言う前にそもそもオンナ力むちゃ高いですし。
原作とはなんとなくベクトルが違う感じ。腐女子ネタを純粋に楽しみたいのであれば原作を、ラブコメ好きならマンガを読むのが良いんじゃないでしょうか。オタク的な教養をお持ちであれば、原作の方が良いかもしれません。原作は実際のマンガやアニメのネタが盛りだくさん。一方マンガの方は、オトナの事情でそういったネタは出てきません。ただその分ラブコメを楽しめるという。さて映画はどうなるのか。
【オトコ向け度:☆☆☆ 】
→Mっ気のある男性は結構好きなんじゃなかろうか。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→読みやすいですし、ラブコメとしても一定の水準にあると思います。原作共々、興味のある方は一度手に取ってみてはいかがでしょう。
作品DATA
■著者:神葉理世/ぺんたぶ
■出版社:エンターブレイン
■レーベル:B's LOG COMICS
■掲載誌:B's LOG(2007年7月号~連載中)
■既刊4巻