
「衣食住」を守る
それがヴィレの"家守"です
■2巻発売しました。
主人の身の回りの世話はもちろん、家事、護衛、そして話し相手と何でもこなす、執事を越える存在、それが"家守"。家守見習いのトトは、一人前になるために、貴族のお屋敷で修行中。けれど、どうにも彼の回りはトラブルが絶えない。ヤンチャで利かん坊な性格も災いしてるんだろうけど、どうやらそれだけではないようで…!?
執事を越えた執事"家守"見習いの少年・トトの、トラブル続きの日々を描いたファンタジーです。舞台となっている世界では、メルトという比較的裕福な民族と、ヴィレというどちらかと言うと貧しく支配される側の民族が共存しています。長い間軋轢があった両者の間を繋ぐ架け橋として、"家守"は生み出されました。家守になるのはヴィレの人間で、メルトの貴族に雇ってもらう形で仕事を得ます。そんな家守の見習いとして修行中のトトは、ヴィレとメルト両方の血を引いており、それが彼自身のコンプレックスになっています。

ちゃんと話を展開させる設定を組み込んで、進めていく。
上記の通り、トトは王家の血を引く者。それ故に、彼を狙って様々な輩が攻撃を仕掛けてきます。基本はトトの「家守としての成長記」ですが、それ以外にも物語を仕掛けることによって大きく話を回します。ただかなりスローペースなんですよね。そこまで引っぱる力がこの作品にあるとも思えないんですが、どうなんでしょう。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→執事萌えな話ではないと思います。いや「黒執事
【私的お薦め度:☆☆ 】
→一話ずつ完結させ、それと同時に大きなストーリーを展開させるという手法。その進め方は正解だと思うのですが、どうにも詰めが甘い感じが。薄いんですかね、いまひとつのめり込めなかったです。ただ話自体はオーソドックスな要素で展開されるので、読みやすさ、親しみやすさがあります。
作品DATA
■著者:天乃タカ
■出版社:ソフトバンククリエイティブ
■レーベル:Flex Comics フレア
■掲載誌:フレア(2008年6月~連載中)
■既刊2巻