
人類が死滅した場合
誰ひとり生き残れなかった場合
そのための保険をかけよう
その最終プロジェクト名が
「7SEEDS」
■15巻発売しました。
目を覚ましたそこは、人類が死に絶えた、近未来。地球への巨大隕石の衝突。その被害は、想像を絶するほど甚大なものだと予想された。そして最悪のケースを予想して立てられた最終プロジェクトが「7SEEDS」。若く健康で、優秀な人間を選び、冷凍保存する。そして、人が住める環境に戻ったとコンピュータが判断したら、冬を忍び春に種を蒔くように、解凍し放出する。日本では、春・夏A・夏・秋・冬の7人組5チームが作られた。そして今、長い冬を越え、彼らは再び世界に放たれる
名作サバイバルストーリーです。政府のプロジェクトによって選び出された少年・少女達が、隕石の衝突から長い年月を経て変貌した日本を舞台に、必死のサバイバルを繰り広げます。5チームはそれぞれ別々の場所で保管されていたので、個別での行動になります。単にサバイバルを繰り広げるだけでも十分面白いのですが、メンバー同士が知り合いであったり、何か裏があるメンバーがいたりと、さらに複雑な設定を盛り込み、物語を盛り上げます。イメージとしては「LOST」が近いですかね。さいとうたかおの「サバイバル」的とも言えなくはないですが、グループ行動+未知の生物&環境、かつサバイバルの知識があまり語られないということで、やはり根本的に違うのかな、と。

あまりにもありえない事実を告げられ、メンバーは混乱する。
田村由美先生の作品はこれ以外にも、「BASARA」「猫mix元気譚とらじ」(→レビュー)もオススメです。とにかく作品に引き込む力が尋常じゃない。かつ男性が好む要素もふんだんに盛り込まれており、まさに"オトコでも読める少女マンガ"じゃないか、と。この「7SEEDS」という作品、正直「男性でも楽しめる」という視点でいけば、ベストオブベストだと言っても過言ではないと思ってます。絵柄で敬遠する人も多い(というか私自身そうだった)ですが、騙されたと思って是非一度手に取ってみてください。絶対に後悔はさせません。
今月の1位はこれですよ、と先に言っておきます。それぐらい面白い作品です。とにかく一度読んでもらいたい。ただ虫とかグロテスクなものが嫌いな方には向かないかも。
【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→まさに"オトコでも読める少女マンガ"。普段少女マンガを読まない方にも、自信を持って薦められるタイトルです。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→絵柄で判断してはいけないなぁ、と痛感させられた作品です。男性向けマンガにも勝るとも劣らない大きいフィールド・設定で話が展開。とにかく面白いです。
作品DATA
■著者:田村由美
■出版社:小学館
■レーベル:flowersフラワーコミックス
■掲載誌:別冊少女コミック(2001年11月号~2002年4月号),flowers(2002年6月号~連載中)
■既刊15巻