
まるで
この小さな島が世界になって
宇宙を漂ってるみたいな気分になるの
■舞台となるのは南の孤島・嘉敷島。きっかけは、大学の推理小説研究会の紅一点・麻里亜の祖父が遺した、島に眠る遺産の在処が示された地図。その謎解きを兼ねたバカンスを楽しむため、主人公・有栖と研究会のメンバー・柄神は、麻里亜に連れられて島にやってきたのだ。宝探しとバカンスを満喫するつもりの一行だったが、そこで思わぬ殺人事件に巻き込まれることになる…。
有栖川有栖さんのミステリー小説が原作。典型的なミステリーもので、隔絶された場所、一堂に会する遺産の関係者、渦巻く情念、そして密室殺人の発生とまさにおいしいところ集めてみましたという感じ。
ミステリーものなので、舞台が揃いすぎてるのはまぁいいでしょう。そうしなくちゃ始まらないしね。とはいえ違和感を拭いきれない部分も少々。事件発覚直後、ひとまず全員がロビーに集まって議論するわけだけど、まず無線で連絡が先じゃあないのか?あと死人が出たらもうちょっと慌てたり泣いたりとかないのかなぁ。みんながみんな落ち着いててちょっと不気味な気がしたんだけど、ミステリーではこれが普通なのかな?私はミステリーが苦手で小説でもほとんど読まないのでよくわからないのですが。基本的にはトリックありきなんでしょうし、読み手もそこを期待して読むのだろうからまあ良いのか。
全3巻で3か月連続刊行だそうです。
【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→主人公は男子大学生。青年誌連載してても違和感ないと思います。
【私的お薦め度:☆ 】
→私がミステリー苦手なので、どう評価して良いか困った。とはいえコミカライズされるってことは原作が一定の評価を得ているからこそなんでしょう。ミステリー好きは楽しめるのでしょうね。
作品DATA
■著者:有栖川有栖/鈴木有布子 鈴木有布子さんサイト→「ゆあん」
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:BLADE COMICS avarus
■掲載誌:コミックブレイドアヴァルス(07年11月号~連載終了?)
■全3巻(予定)
■定価:571円+税
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