
コジコジだよ
コジコジは生まれた時からずーっと
将来もコジコジはコジコジだよ
■1~2巻同時発売。ついでに「ちびまる子ちゃん」の16巻も発売されました。
メルヘンの国の住人・コジコジは、不思議な仲間達と楽しく毎日暮らしています。一回も勉強ってしたことない。お父さんとお母さんにはあったことない。家なんかないよ。でも、毎日楽しいから、大丈夫だよ。だってコジコジはコジコジだもん!
メルヘンの国を舞台に描く、おバカでシュールなギャグファンタジーが帰ってきました。ソニーマガジンズ、幻冬舎ときて今度は集英社ですか。本当に愛されていますね。さて内容は一口では説明できないほど不思議な世界が広がっています。なんとかそれを表せる言葉が、唯一「メルヘン」だった、と。基本はギャグ。けれど主人公・コジコジが、突然真理をついたような深い発言をするから面白い。「ちびまる子ちゃん」が日常のシュールな笑いを拾ったものであるのに対して、こちらはファンタジーということで自重なしのやりたい放題。ありとあらゆる手を使ってネタを仕込んできます。その分クオリティにはバラツキが出ますが、まあそれはご愛嬌ということで。

やりたい放題である(キートン山田風)
おバカなギャグはもちろんのこと、実名出しまくりのネタ構成もまた面白いです。高橋留美子先生の名前が度々登場。またクンチャン漫画の代表格として「フリテン君」を挙げ、基本何も出来ないと言い放つなど、やりたい放題。でも嫌らしい感じがしないんですよね。それがすごい所。
最近の子はコジコジなんて言っても分からないのでしょうか。一応アニメ化もされたヒット作です。それでも分からない人へ、イメージを作り上げてもらうとしたら、増田こうすけ「ギャグマンガ日和」の名探偵うさみちゃんのを例として挙げましょうか。ネタやオチは全然違いますが、一貫して漂う雰囲気が、非常に似ているように思います。
【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→「ちびまる子ちゃん」が大丈夫なら余裕です。メルヘンですがシュールで、ときにダーク。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→やっぱりさくらももこ作品は面白いですね。改めてその実力、発想力を再認識することが出来ました。
作品DATA
■著者:さくらももこ
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックス
■掲載誌:ソニーマガジンズ
■既刊2巻
■価格:各514円+税