
こんなのに
命あずけたら
死ぬ!!!
■2巻発売であります!
警視庁捜査一課・強行犯捜査第6班。検挙率ナンバーワンを誇るが、そのハードさも並大抵のものじゃない。そんな班にこの度配属されてきたのが、花森一子、22歳。女であり、バリバリの新人である。そんな彼女が、何故こんな大層な課に配属されたのか…それは、彼女が犬並みの嗅覚の持ち主であるから。その実力を見込まれ、部長直々に、異例の大抜擢をされたのだ。花森一子、通称「ワンコ」が、犯罪捜査に大活躍!!
「ごくせん」の森本梢子が新たに送り出したのは、犬のような嗅覚を持つ女刑事でした。表紙からもわかる通り、見ためはただのヒラヒラしたバカそうな女の子。しかし一度捜査となると、その並外れた嗅覚を生かして捜査を引っぱります。そんな彼女のライバルは、プリンスミハイルという名警察犬。お互い感じるものがあるのか、初対面時から互いを意識。以降最高にして最大のライバルとなっていきます(と書いてある)。しかしそんな能力を持っていながら、配属された課ではそのことが認識されておらず、お荷物のように扱われます。なんで伝達されてないんだろ、とも思うのですが、それが分かってしまうと何かにつけてそこに頼るって展開になるからしないのですかね。

このヘン顔が本気の証。
「ごくせん」からも分かる通り、基本はありえない設定を使ったコメディになります。嗅覚が良いからって全てが分かるってわけではありませんし、あくまで新人として振る舞わなければならないので、ある程度行動は制限されます。その中で、どう犯人への糸口を見つけていくか、というのが話を展開させるミソになります。また脇役たちも個性たっぷり。その部分で笑いを誘います。題材は変われど、踏襲しているのは「ごくせん」のスタイルで、お仕事ものとして読むよりは、ネタたっぷりのコメディとして読むのが正解でしょう。
この厚さでこのお値段はオトク。面白いです。
【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→「ごくせん」もそうですが、男性誌で連載していても違和感ない作風だと思います。ヒロインはこんなですが、だからって女的な要素が出てくるということは(今のところ)ありません。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→森本先生の作品って、なんとなく床屋で読みたくないですか?って私は美容院派なので、この発想はおかしいのかもしれないんですけど。
作品DATA
■著者:森本梢子
■出版社:集英社
■レーベル:QUEEN'S COMICS
■掲載誌:YOU(2008年No.8~連載中)
■既刊2巻
■価格:各419円+税