
くらくらする…
彼といると頭がパンクしそう
私…変なの?
■Hな読切り5編を収録。例のごとく表題作をご紹介。
超優等生の女子高生・あおい。恋なんかしている暇はない!そう思っていたのに、ある日名前もしらない素敵な彼に一目惚れ。そのまま一夜を共にしてしまう。と…とんでもないことを…。あまりの事に、忘れてなかった事にしようとするあおいだったが、あろうことかそのお相手が臨時教師として学校に現れて…!?
あらすじを読んでいただければ分かると思うんですが、超展開すぎます。しかしこれ、エロ漫画スタンダードで読むと不思議、違和感を感じません。この作品、実は「モバフラ」というケータイコミックとして配信された作品らしく、今月から正式にフラワーコミックスのレーベルとして登場しました。ケータイということで、ケータイ小説の系統を想像する方が多いと思いますが、これに関しては完全にエロありき。ケータイ小説が、純愛の表現としてセックスを用いるのに対し、これはどちらかというと、セックス(より正しい表現はHなのか?)のために話を作っていくという感じ。行為に及ぶにせよ及ばないにせよ、とにかくエロ表現は出てきます。

エロ漫画では良くある風景。
少コミ派生のエロは、ケータイという最強の武器を手にして、さらに一歩その勢いを増しました。こりゃあもう少女マンガとは言えないレベルのようには思うのですが、別にこれが少女の健全な成長を阻害するとも思えないので、別に良いんじゃないですかね。女性向けのエロメディアってのは絶対必要だと思いますし、それがここでしか満たせないのだとしたら、それはあって然るべき存在なんじゃないのかな、と。ただそれが「少女マンガ」って形態を取っているのがちょっと問題かな、と思うだけで。まぁ、実際の女の子がこれを読んでどう充足するのかなんて想像もつきませんけど。
一応作者さんのデビューコミックスなんですよね。しかし作品に対しての感想といっても、エロありきで描かれたストーリーに対してとやかく言っても野暮なだけという感じがします。展開的には完全にエロ漫画のノリですし。他でひとつ挙げるとしたら、男の子が全部同じに見える(ビジュアル的に)という所でしょうか。女の子は非常にかわいらしく描き分けが出来ているのですが、男の子に関しては1~3話で区別がつかず、ちょっと残念。
【オトコ向け度:☆ 】
→夜のお供に…はならないよなぁ。多分女性がAV見ない方が良いのと一緒で、男性はこういう作品見ない方が良いのでしょう。そんで文句も言わない。それが正しい対峙の仕方かな、と。
【私的お薦め度:☆ 】
→キャラはかわいいんですけどね、どう評価して良いものか。
作品DATA
■著者:一堂ヒカル
■出版社:小学館
■レーベル:モバフラフラワーコミックス
■掲載誌:モバフラ(2007年8/5号,2008年2/5号,5/5号,9/20号,12/5号)
■全1巻
■価格:400円+税