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Tag [4コマ] 2009.04.27
tonarinonenekosan.jpg宮原るり「となりのネネコさん」(1)


「突然だが明日ウチのクラスに女生徒が転入してくることになった」
「先生!どんな子なんですか?」
「猫属性だ」



■3巻発売しました。
 クラスにやってきた転校生は猫属性!?どう見ても顔だけが猫のネネコさん。しかし彼女は大の猫嫌い。しかも超・自分ルールな人で…クラスの面々はもう大変。個性溢れるクラスメイト・学校関係者と共に繰り広げる、ドタバタ中学生日記、オールカラーで登場です!!

 転校生のネネコさんを中心に繰り広げる、濃いキャラたっぷり、爆笑ドタバタ中学生4コマです。転校生のネネコさんですが、見ためが猫っぽいだけでなく、その行動も人間とは違う次元にあります。呪いをかけたり、垂直跳びは数メートル、そして「猫」と呼ぶ人に対しては容赦なく襲いかかる。そんな彼女の一番の友達…もとい下僕が、この作品でのヒロインとなる山田花。いたって普通の彼女を中心に、個性溢れる面々が繰り広げるドタバタ劇を、面白おかしく描いていきます。


となりのネネコさん
吉川さんと先生、結構良いコンビなんじゃないですかね。


 宮原るり先生の作品といえば「恋愛ラボ」(→レビュー)が話題になっていますね。あちらは日常の中に、変わった性格の持ち主を投入する日常系のお話ですが、「ネネコさん」は、変わった性格というよりも、完全にネタ全開のキャラを投入することで展開させる、非日常系のお話になっています。ネネコさんに引っぱられるように、脇役たちも少々ぶっ飛んだキャラが多め。個人的に、事なかれ主義を貫く先生と、ネネコさんに思わず萌えてしまった美形オタク・吉川さんの掛け合いが好きです。あと茶道部の人たちも良いですよね。
 
 「恋愛ラボ」に対して、こちらは登場人物多め。加えてキャラ祭り状態。Webで気ままに載せていた作品なので、とにかくやりたい放題となっております。そのため厚さの割にボリューム感が。またカラーなのでオトク感はあるかもしれません。ただそれ故に読み疲れてしまう人もいるかもしれません。とにかく賑やかなコメディを楽しみたいという方にはオススメ。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→「恋愛ラボ」のスタンスで読むのはいかがなものか。これもまた宮原るりの持ち味ではあるのですが、男性向けという感じはしません。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→統一感のなさは否めませんが、好き放題やっているので気持ちいいです。濃いですよ、色々。


作品DATA
■著者:宮原るり
■出版社:新書館
■レーベル:ウンポココミックスDX
■掲載誌:宮原るりwebサイト「ヘッポコロジー」,新書館「ウンポコ」連載中
■既刊3巻
■価格:各838円+税


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コメント

ウン〇…もといウンポコ…
よくウンポコなんてつける気になったな新書館…
From: ホラーボール * 2014/05/05 17:27 * URL * [Edit] *  top↑

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