
ああもう部員は集まるわ陰陽師は見つかるわ
なんて幸先の良い高校生活なんだろうっ!!
この調子でいくと
他にもいろんな不思議なものや変わったものが見つかったりしてー♡
■2巻発売。
高校に入学した仲良しツインズ・翠と蒼にはある秘密が。なんと蒼には超能力があるのだ。平穏な高校生活を送るため、その力の事を秘密にしていた二人だけど、何故か彼らの周りには次から次へと変わったヤツらが現れてくる。オカルト大好き少年だけだったらまだ良かったのに、陰陽師、狼男、それから吸血鬼!?なにやら彼らの狙いは同じらしく(オカルト好きの少年は別だけど)、執拗に双子の秘密を探ってきて…!?
陰陽師、狼男、そして吸血鬼の一族が、血眼になって探す強大な力の持ち主。そして、その鍵を握る双子。超能力を持つ蒼と、蒼にべったりくっつかれている翠。持っている能力を秘密にしておくのであれば、むしろ立場は逆の方が良いのでは?という疑念が。しかしコレには裏があり、実はその"強大な力"の持ち主は蒼ではなく翠。そのことを翠は自覚しておらず、蒼だけが知っているという関係。それ故に蒼は翠にべったりというわけ。そんな二人は、仲良くなったクラスメイトのオカルトマニアの少年に誘われ、オカルト研究部に入部してしまう。そしてそれを追うように、陰陽師、狼男、吸血鬼も入部。オカルトな奴らが集まったオカルト研と学園を舞台に、翠を巡るハチャメチャな毎日が繰り広げられます。

学園…天国?タイトルからの想像とは違い、のっけから激しいバトルが繰り広げられる。
自覚なしながら、何か強力な力を持っている少年・翠を巡って、双子の弟、陰陽師、狼男、吸血鬼が激しく入り乱れるというファンタジーコメディです。そこにオカルトマニアのクラスメイトが加わり、状況を解説。構図自体は分かりやすいものになっています。とはいえこれだけ様々な要素を詰め込むのだったら、もっと広い受け皿を用意したほうが良かったのでは、という気が。学校だけでも手狭な印象なのに、さらにオカルト研究部に詰め込んでしまうとは。別にこれでも話は回せるから良いのですが、話のスケールに対するフィールドの小ささというのが際立ってしまうな、と。
このレーベルですから、ビジュアル系の登場人物たちが多く出てきます。そんな中、一人異彩を放つのが、オカルトマニアの北野くん。小太りメガネという風貌は、この手の作品では非常に珍しい存在。だからといって邪魔というわけではなく、むしろマスコット的機能を発揮。また単なる色モノではなく、ちゃんと話の進行に絡んでくるあたり、偉いです。
【オトコ向け度:☆ 】
→キャラを楽しむ学園ファンタジーってとこでしょうか。男性には向かないかな。
【私的お薦め度:☆☆ 】
→一カ所にメンバーをってやりかたは、いかがなものか。その分キャラ同士の濃い掛け合いを描けるのでしょうが、印象として少し窮屈。
作品DATA
■著者:つだみきよ
■出版社:新書館
■レーベル:WINGS COMICS
■掲載誌:Wings('07年9月号~連載中)
■既刊2巻