
「BL誌掲載のラブ&バイオレンスストーリーです♡」
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■かぼちゃパンツのちっちゃな悪魔・デビルくん(攻)と、ブラックな天使・エンジェルちゃん(受)は、人間界で仲良く同棲中。ペースはいつも、エンジェルちゃん。そしてそれに振り回されるデビルくん。時にはピクニックに、時には温泉旅行に、さらには謎の猫を拾ってきたり、毎日…いや毎月(月刊誌掲載なんだ♡)イベントたっぷりでお送りする、4コマBL天国!!
説明からもお分かりの通り、BL作品(花音掲載作品)でございます。じゃあなぜ買ったかなんですが、タカハシマコさんだったから。このブログでは以前、桜庭一樹原作の「青年のための読書クラブ」(→レビュー)をご紹介しましたが、タカハシさんの百合作品ってホント素敵なんですよ。で今回はBL。BL作品自体は以前にも描いておられるのですが、今作は天使と悪魔というかなりファンシーな設定、しかも4コマと、気になる要素満載だったので購入致しました。このキャラクターならそこまでエグいネタ使ってこないだろうし、設定的にも「聖☆おにいさん」的なネタが展開されるのでは!?だったら普通に紹介できるんじゃね?なんて思惑もあったり。

見ためにあった可愛いらしいネタ?なにそれ?
さて内容なのですが、この絵柄でもしっかり描いてきます、BLネタ。BLってどうしてこう「下ネタ」で規定できないラインのネタで攻めてくるんでしょうね。実際こんなこと絶対言ったりやったりしないのに…なんて思うものの、いやBL自体がファンタジーなんだからコレが正しい姿なのかと、頭の中はグルグル…。
かなりイベントの巡りが早い上に、BLネタの比率が異様に高いな、と思ったら、これ読者コーナーでひと月に一本だけ掲載というスタイルだったんですね。故に作品内で8回も一年が巡ります。そりゃあBLネタが多くなるのも納得。読者コーナーに加え、月ごと1本なのですから、作品全体としての構成なんて考えられないですよね。
タカハシマコ作品というスタンスで読むと若干面食らうかもしれません。作者さんとしては、「こんなのも描けるよ」という感じなのでしょうが。また基本的には単発ネタの寄せ集めとなっているので、物語として見てもその構成は微妙、最後はこっちでまとめてくるのか…と。ショタ好き腐女子のための明るい4コマ作品という感じがしますね。オトコでも…なんて考えた自分の認識が甘かったです。
【オトコ向け度:☆ 】
→腐女子のための作品です。腐男子ならいけるんじゃないですか?
【私的お薦め度:☆☆ 】
→BL云々ではなく、構成上この出来は仕方ないな、と。キャラ萌えされた方ならOKでしょうが、そうでないと色々厳しいんじゃないでしょうか。
作品DATA
■著者:タカハシマコ
■出版社:芳文社
■レーベル:花音COMICS
■掲載誌:花音(2001年12月号~2009年4月号)+書き下ろし
■全1巻
■価格:762円+税