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藤原規代「アラクレ」
藤原規代「アラクレ」(10)
参りましょうか、お姫さま■ひとつ屋根の下の任侠LOVE、10巻にしてついに完結。
いやぁ、よくここまでひっぱりました。これといった目新しさのある設定ではなかったのですが、ここまで楽しく引っぱるとは。前巻最後でカップルは成立し、もうこれで終わりでもいいんじゃない?なんて思ったのですが、そのあとキッチリ1巻分描いてくるあたり、さすがです。
10巻では、楽十の受験→遠距離恋愛→幸千恵の受験・卒業までが描かれています。一応事件は起こるのですが、RPGクリア後の感覚で読んでしまうので、全てが微笑ましい。個人的には、杏真×はるなさんのお話も描いて欲しかったんですが、まぁそれが描かれないあたりがいかにも杏真らしいというか…(笑)気がつけば、報われないかませ犬キャラから、すっかりお兄ちゃんキャラが定着。てか柚季ちゃんに笑顔で「おにいちゃん」なんて言われれば、そりゃあ全力でお兄ちゃんを務めますわな。私もこんな妹が欲しかった…。おまけページを見ると、柚季ちゃんは看護士になるみたいです。
幸千恵は大学に合格し、ラストは東京駅で楽十と旅立っていくシーンが描かれるのですが、さっちゃんどこの大学に合格したんでしょう。楽十は父親の家がある京都から通えるということで、京都大学。さて、さっちゃんは?さすがに京大はないと思うんですが(作中で、うちの高校はじめて東大生が出るとか言ってたし)、ちゃっかり関西の大学に行くあたり、すっかり恋する乙女ですね。
終始明るく話が進み、楽しかったです。先生の次回作にも期待!てかこれドラマ化すれば結構ハマると思うんですが、これでもまだイケメンが足りないと?
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