
「千草ちゃんどうする?」
「どうするって…
時代設定おかしくない?」
■念願のマイホームを手に入れた芝浦さん家の庭に、突如現れた武士・佐伯仙之丞(こうみえて19歳)。どうやらタイムスリップして来たらしい。助けてもらったご恩を果たすということで、無理矢理芝浦家にお世話になることになった仙。しかし武士の常識は現代社会では通用しない!何かにつけて暴走しがちな仙に、芝浦夫妻も辟易…。けれど、なんだかんだで楽しい、武士との共同生活。時代を超えたアットホームコメディ4コマ、ここに見参!
タイムスリップしてきた武士と、現代の新婚夫婦+妻の妹の、ホームコメディ4コマです。ちなみに表紙の女性は妻・千草の妹・千歳(女子高生)です。抱えている子供は芝浦夫妻の長男・ちあきくん。夫妻は裏表紙ですか、一応メインキャラなのに。さてお話はというと、なかなか現代の生活に慣れない仙の奇行に振り回される芝浦家の人々という図式で進行します。そこに途中から登場するのが、千歳。明るくカワイイ彼女に仙は一目惚れ。後半からは、現代娘に恋に落ちた武士の姿を描き、ネタにしていきます。コレといったストーリー性はなく、あくまで現代に迷い込んだバカ正直で子供っぽい武士・仙の奇行を描くことに終始します。

そりゃあ表紙で使われるわな。だってカワイイもの。
最後は元の時代に戻っていくのかと思いきや、そのまま終了。結局オチなし。このまま続いても全く違和感ないのですが、これで終わりですか。人気なかったのかな。ネタはワンパターンとはいえ、まだまだ引っぱれそうな感じがしますし、キャラもみんな魅力的、あと2~3巻ぐらいは読んでみたかったですね。ワンパターンでもここまで楽しめるんだよという好例だと思います。
この千草・千歳の姉妹、やけに巨乳です。いや、これ結構重要ですよ。キャラ的にもこの巨乳って別に必要ない要素なんですが、それが結果的に気を引く形に(私の)。絵柄が絵柄だけに、キャラをしっかり認識しないと関係性を把握できないのですが、この姉妹に関しては一発でした。なるほど、こんな用途が。まぁ要するに千歳かわいいよって言いたいだけなんですけどね。
【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→男性にも読みやすい4コマ。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→丸投げはいただけないものの、結構楽しんで読めました。きらら路線でいくか、オーソドックスでいくか迷った末、どっちつかずになってしまったという感じなのかな。私は千歳だけで大満足。
作品DATA
■著者:神堂あらし
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがホーム(平成19年1月号~平成21年3月号)
■全1巻
■価格:619円+税
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